最終話 「Heaven & Earth」
双方が万全を期した飛竜と斑鳩の最終決戦は予想していたよりも一方的な戦いになった。飛竜はエネルギー解放でバリアを張り間接攻撃を無効化するが、近接戦への対策はなく穴だらけだった。
飛龍は船とは少し異なるが、戦艦とモビルスーツの戦いはあまり盛り上がらないと感じた。エルがいうようにシルエットナトと戦うにはシルエットナイトがやはりクライマックスには必要だったのかもしれない。相手が斑鳩よりはるかにでかい代物で、駆け引きや緊張感というものに欠けるものがある。
最後は飛龍の「逆襲のシャア」を思いだすような特攻とそれを防ぐアムロレイのようなエルくん。熱い展開ではあるけれど、感情移入が微妙だったのはエレオノーラの背を向けてはならないという謎の理屈のためだろうか。逃げ場がない逆襲のシャアとは違い、エレオノーラの場合はいやそこは避けろよと思ってしまったために、ちょっと空々しい持論に感じてしまった。迷惑すぎる(￣ー￣；
コジャーゾはちゃっかり戦場から避難しており、今後もエルらの行く手を阻む障害物としてちょっかいをかけてきそうである。コジャーゾの持論では空飛ぶシルエットナイトは邪道らしいが、今後も船とシルエットナイトという構図で戦うなら少し微妙。シルエットナイトはシルエットナイト戦ったほうがやはり視聴者的には楽しく感じる。
その他
・エムリス王子のブラスターハウリングに気合で耐えるエドガー機。そんなスポ根みたいのでいいのかｗ
・キッドはエレオノーラルートで確定。イサドラちゃんが余ってるけどエルとラブコメやってくれないかな
・アディはヒロインとしては完全勝利 とはいえエルがほとんどデレないので勝った感がない(￣ー￣；
・好きか → 結構好き
・面白いか → 十分面白い
・視聴後の満足度合い → 十分満足
・繰り返し見たいか → 現在は十分満足しているので、繰り返し見たいとまではいかない
・人に勧められるか → ロボ好き（ライト層）で軽く爽快感を求めてる人になら勧められる
異世界転生、魔法＋ロボット。基本的には既存のロボ作品に魔法要素と異世界要素が加わっているだけのように見えるが、前世での知識を持ちこしていることで幼少期から異彩を放つ主人公のエル。
前世からロボ好きという趣味を持っていることで、パイロットとして戦うだけでなく、ロボを自分で開発するためにそれに必要とされる知識や鍛練を惜しみなく行う。この点が既存作品のロボものとは少し異なっているが、テンポを崩さないようにサクサクとストーリーは進むため、 このプロセス自体はなんとなくやってるなぐらいの軽い感覚であっという間に仕上がってしまう。
そのため、ロボ開発という特殊性はあるが実質そんなに開発面の要素は手厚くは感じない。エルの特異性を強調するため、異世界にはないアイディアの提案についてはしっかり描写されている。
テンポの良さは視聴体感時間の短かさにも直結しており、視聴中は毎回あっという間に感じほぼノーストレスで楽しむことができる。この点は構成が非常に優れていると思う。ただ、テンポが良い代わりにいまいちキャラへの親しみが持てないという側面も同時に発生し、終盤ともなるとストーリーの進行具合に比してあまりキャラに深みがないように感じることが多かった。
基本的に問題発生からの解決が異様に早く、あっという間に新型機が出来ていたりするため視聴時はノーストレスだが、連続したシリーズものとして見た場合に はもう少しゆっくりでもよかった気がする。またエルのロボ馬鹿ぶりも一本調子のせいか、可愛いけれどキャラクターに厚みを感じない。
学園生活でのラブコメや日常パートもほとんどなく、主たるサブキャラのアディやキッドとの関わりも一緒に過ごしている時間よりも随分希薄に感じる。このへんはもう二律背反といえるのかもしれない。テンポを良くすれば中身は薄く、ストーリーに厚みを持たせればテンポが犠牲になるといった具合で仕方無いのかもしれない。
ただ、１クールだけなら、この作品がどういう作品なのかを知るには良いアニメだったと思う。実際視聴中は楽しんで見ていたし、原作に戻ってみたらどう書かれているのだろうと気になる時もしばしばあったので、 原作の販促という意味では上々の出来栄えだと思う。
個人的に面白かったのはやはり序盤でベヘモスと戦っている時や、斑鳩開発やそれが完成し無双してる時。最後のコジャーゾ戦は相手がシルエットナイトではなかったことから、あまり戦ってるような印象を受けず肩透かし気味に感じたが、それでも満足できるシリーズであった。
オープニングテーマ「Hello!My World!!」
作詞 - 林英樹 / 作曲 - 佐藤純一 / 編曲 - fhána、A-bee / 歌 - fhána
第1話ではエンディングテーマ位置で使用。オープニングアニメーションは第9話から幻晶騎士を中心に効果音が追加され、第10話から間奏部分に本編のハイライトが挿入されるようになった。
エンディングテーマ「ユー&アイ」
作詞 - 中村彼方 / 作曲・編曲 - 秋浦智裕 (onetrap) / 歌 - 大橋彩香第
1話では未使用。
OPは途中から効果音と作中のシーンが入っていたが、正直ちょっと微妙だった(￣ー￣；
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