リトルウィッチアカデミア 15話 感想 | ながめせしまに@無為

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これ知るを知るとなし、知らざるを知らざるとなす。これ知るなり。

 第十五話 グラントリスケルの秘密とシャリオ再び

 これまでの流れから、アーシュラ先生が、自分がシャリオだとアッコに名乗るには良いタイミングだったと思うのですが、それをせずアッコも気づきませんでした。前回、アーシュラ先生は覚悟を決めた事を考えると、今回の状況で名乗りでないのは少し本作品らしからぬ不自然さを感じざるを得ません。

 

一方、これまでの物語で謎とされていたものが明らかにされ、アッコがこの物語で果たす役割と、目的が定まった回だったといえます。これまでの復習部分もありますが、情報量が多かったので、再度おさらいがてらキーワード別に情報を整理してみます。

 

【この世界の魔法】

  •  暗い歴史を持っている
  •  イグドラシルの枝は世界をあまねく覆い、その枝は星々をも繋いでいた
  •  魔女達はそこから無尽蔵の魔力を得ていた
  •  時とともに失われ偉大なる魔法の時代は終わりを告げた
  •  今はレイラインとして僅かに残されているだけ

 

【グラントリスケルとは】

  •  世界改変魔法
  •  (効力や副作用など?)どんな魔法なのか知っているのはナインオールドウィッチだけ
  •  起源は数千年前
  •  その力は密かにナインオールドウィッチに受け継げられ、アルクトゥルスに封じられた
  •  七つの言の葉を復活させると、その封印をとくことができる

 

【七つの言葉】

 ただ唱えただけでは発動しない。唱える者が命を吹き込んだ時蘇り魔力を放つ。

 

①「ノットオーフェ オーデン フレトール」 目指せ理想の場所へ

 夢を叶えようとするするものは困難の中を進む。失敗が続き夢を見失うこともある。

 だけど胸に灯る炎を消してはいけない。たった一つの炎を燃やし理想の場所へ目指せ

 

②「フェドアリーアフェルゴ」 夢見たものが手に入るのではない。一歩づつ積み重ねたものが手に入る

   

③「アライヤリーラ」 開け心よ 笑おう一緒に

 

 残された言の葉はあと四つ。自分で知らなければならない。

 

【クラウソラス(シャイニーロッド)】

 ・持ち主の精神的エネルギニー感応して魔力を発動する

 ・かつてはシャリオの心に感応し、現在はアッコの心に感応している

 

【クロワ・メリディスエス】

 ・学生時代は神童と呼ばれていた。

 ・魔力変換法について革新的な業績をおさめる 

 ・学生時代はもう少し地味な印象。 十年前にルーナノヴァを卒業。シャリオの先輩 

 ・魔法にかける情熱はダイアナにも劣らない→何か成し遂げたいことがあった

 ・努力して魔力を磨きぬいた実力派※先生談

 

 ・卒業後魔法科学に傾倒する

 ・魔法は近代化すべきという考えをもっている

 ・レイラインルーター 魔導石のない場所でも魔法が使える。

 

 ・(学園に赴任した)狙いは復活したクラウソラス(シャイニーロッド)

 ・自分のもとにクラウソラスが出現しなかったことにコンプレックを抱いている様子

 ・数か月アッコを監視していた

 ・目的は世界改変ができる大魔法グラントリスケルの封印の解放

 

【シャリオ・デュノール】

 ・魔法のセンスは一流

 ・学生時代は学問を疎かにし、軽薄な芸能活動で神聖な魔法を見せ物にする※フィネラン先生談

 ・魔女の間違ったイメージを広めたと認識される→シャリオの魔法界の評価は最悪※先生談

 ・(作中にはしっかり努力しているシーンがたくさん描写されていましたので何か違和感を感じます)

 

 ・輝きを失っている

 ・七つの言の葉のうち六つまで復活させた

 

【アッコ】

 ・魔女の血統ではない一般からの入学をしたアッコはクロワの提唱する魔法の近代化について抵抗はない様子

 

 ・シャリオが行方不明になった理由を七つの言の葉を探していたからだと推定する

  言の葉を追いかければシャリオに会うことができると確信する

 

 ・言の葉6個を知っているアーシュラ先生がシャリオだとは気付かないw

 

 ・性格分析 エモーショナルパターン:イエロー

  計画性なし客観性なし
  気質:衝動的 自己中心的 強引 単純 ずぼら 脳天気   → これを聞いたクロワ謎の無言の間w

 

【ダイアナ】

 ・クロワの提唱する魔法の近代化については厳しい表情

 ・クロワの過去と調べるとともに、アーシュラ先生の学生時代のことも調べ始める

 

【今後の展開で気になる点】

 

◆シャリオとクロワが対立している原因は何か

◆シャリオは何故輝きを失い、最後の言の葉を見つけられなかったのか

◆アッコはシャリオと会うという動機から七つの言の葉を全て復活させることを決意するが

 世界改変を伴う魔法の復活に繋がる言の葉の復活が、今後アッコにどのように影響してくるか

◆ナインオールドウィッチはなぜグラントリスケルを封印したのか

◆グラントリスケルを発動すると生じる世界改変とはどのようなものなのか

◆ダイアナ、クロワ、シャリオの最終目標

◆アーシュラ先生はいつ、どのようなきっかけでアッコに正体を明かすのか

◆学生時代の様子とは大きく様変わりしているクロワが変わった原因。

◆魔法界では何故魔法ショーをすることが魔法を貶めることに繋がるのか

◆魔法の暗い歴史とは何を指すのか。

◆魔法は時間とともに衰退したとあるがそもそも有限なエネルギーなのか

◆ダイアナとアッコの結びつきor交錯はいつ起きるのか

◆ウッドワードが言の葉の復活を急がせる理由は何なのか

◆真の黒幕がクロワ以外に存在するのか

◆アッコがクラウソラスを出現させたのはその存在が宿命づけられた何かなのか。

 

など物語が明かにされつつありますがそれと同時に新しく気になる点も増えています。

 

【本文】

 アッコは、シャリオに会うために、七つの言の葉を追いかけ始める。目的は不明ながらも、これまで独自に七つの言の葉を追いかけ研究してきたダイアナと、そろそろ本筋で絡みがでてきそうです。ただ、目的が異なっており、グラントリスケルが及ぼす影響を深刻に考えているようには見えないアッコと、思慮深いダイアナとでは、ひと悶着が起きても不思議ではない。

 

もしシャリオが最後の言葉を得られなかった理由が、クロワに由来する相互の理解などが、キーワードになっていたような場合、アッコとダイアナはそれを乗り越える可能性を感じます。前回記事でも触れましたが、OPではシャリオとクロワは手を繋ぐことに失敗し、アッコとダイアナは手を繋ぐことに成功したようにも見えました。このシーンが暗喩になっているように思えてなりません。

 

 また、ロッテやスーシィなどの仲間とも、今後どのような関係になり、協力が得られるかどうかも見所となりそうです。世界改変を伴うという大魔法グラントリスケルの話を聞けば、伝統に重きを置き、保守的な考えが垣間見えていたルーナノヴァの生徒や先生に、どう受け止められるかは先行き不透明。アンドリューがこの物語でどうからんでくるのかも、現時点では予想しにくいです。

 

シャリオとクロワの対立は明らかではあるものの、クロワが目的のためにシャリオを亡き者にしようとするほどの対立ではなさそうである。かつてのライバルが落ちぶれた姿に、失望しているという感情のようにも見えました。クロワの目的は、あくまでグラントリスケルにあるようで、その手段を使って何をしようとしているのかが気になるところです。

 

シャリオもウッドワードも七つの言の葉の復活→グラントリスケルの封印の解放にあるとすれば、ここまではクロワもシャリオも目的は同じですので、相違するとすれば、グラントリスケルを何に使うかという点に絞られるのではないでしょうか。

 

 さて今回、自らの正体を明かさなかった点や、アッコがこの状況下でも、アーシュラ先生がシャリオだというのに気づかないのは、やはり不自然に感じました。アッコはシャリオに会うために、七つの言の葉を探す決意をします。もしこれを動機づけるために、正体を明かさなかったとしたのであれば、これまで自然な形で物語を紡いできただけに惜しい気がします。アーシュラ先生は、自分の正体を明かした後で、一緒に七つの言の葉を探す手伝いをすることをアッコに持ちかける段取りだったわけですから、アッコを動機づけるだけの言葉をもっていてもおかしくはない。

 

また、グラントリスケルの作用を考えれば、その危険性なども全て明らかにした上で、アッコに話し協力を求めるべきだったのではないでしょうか。現在のところ、かなり強引な展開に感じてはいますが、この先しっかり納得のできる物語となるように期待しています。

 

 

今週の好きなシーン

 

今週はやはりアーシュラ先生が久しぶりのシャリオ全開になったシーンです。

 

 

 

シャリオに憧れ空を飛ぶ練習をする幼少のアッコ。アッコは魔法は練習するにつれだいぶ使えるようになったのですが、空を飛ぶ魔法だけはまだ使えないのですよね。本当に謎なのですが、これが果して伏線になるのか前振りになるのか。(※鉄壁スカート)

 

 

【前回ノラ氏からコメントで頂いたこの物語のマメ知識】

・名前の持つ意味

シャリオのフルネームがシャリオ(北斗七星) ・ デュノール(北の)で、

クロワのフルネームが クロワ(十字) ・ メリディエス(真昼)

 

・星座の位置に関する知識

北半球では、北の空の中心(極点)にあり周極星になるため昼夜問わずに常に空の上にありつづけ

365日夜空に常に輝く北斗七星(シャリオ)
しかし北半球からでは南十字星は見える場所は限られる上に、周期によりつねに夜空に輝くわけで

はなく昼間に天に登るため見れない時期もある。しかし南半球でそらをみると立場が逆になり、南の

空の中心(周極星)は南十字星である

 

シャリオとクロワの対比性が名前にもメッセージとしてこめられているようです。

 

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