【3030】ハブ(東証プライム) OP
現在値 900円/100株 P/E 30.5 P/B 4.47 2月配当 株主優待あり
首都圏中心に英国風パブ『HUB』、ウイスキー主体の『82』を展開。外食のロイヤルHD系。
配当金は2月末の年1回・9円配当を予想しており、予想配当利回りは1.00%となります。
ハブは株主優待制度を実施しており、2月末の単元株主に対して、2,000円分の優待カードを進呈していますので、配当優待利回りは約3.33%となります。
業績は下記の通りとなっております。
■2022年2月期 売上高 23.8億円、経常利益▲12.1億円 EPS 11.6円
■2023年2月期 売上高 75.5億円、経常利益▲5.6億円 EPS▲22.5円
■2024年2月期 売上高 97.8億円、経常利益 2.5億円 EPS 21.5円
■2025年2月期 売上高 110.0億円、経常利益 4.2億円 EPS 29.4円 ce
□2024年5月1Q 売上高 26.7億円、経常利益 1.0億円 EPS 7.4円(7/11)
□2024年8月2Q 売上高 55.0億円、経常利益 2.1億円 EPS 13.5円 ce
2024年2月期の売上高はYoY+29.5%の97.8億円、経常利益はYoY+8.1億円の2.5億円となり、1Qでの増額修正見通し並みの着地となりました。計画SSSは平時比84%水準で組んでいたところ、人流平常化と秋のラグビーW杯開催で概ね想定線(実績81.8%)の水準を確保したほか、前年5月・11月に実施した2度の値上げも通期で寄与しました。なお、利益面は売上回復とメニュー改定によるミックス改善で黒字圏に浮上しています。出退店は出店3(桜木町、羽田空港第2、薄野)となり、期末の運営店舗数は104店に増加しました。
進行中の2025年2月期の予算については、売上高がYoY+13.0%の111.0億円、経常利益はYoY+64.5%の4.2億円を見込んでいます。ラグビーW杯の反動減を織り込み、計画SSSは98.0%を見込むものの、開示済の4ヶ月累計SSSは104.5%と大幅な計画超で推移しているほか、6月に再刷新したグランドメニュー投入による採算性改善も見込まれるため、強含みの展開が見込まれます。7月11日に既開示の1Qの売上高は26.7億円&経常益1.0億円と計画線での推移が確認されるほか、出退店は出店6店と大幅な増店を計画しています。
進行期は3年中計の最終年度となっており、この2025年2月期迄の3年間で売上高を23.8億円→111億円(FY2019実績は120億円)、経常利益を▲2.0億円→4.1億円(同実績:7.1億円)まで回復させる計画であり、単年度予算はこの目標にサヤ寄せした形になっています。
新店は今次中計期間で15店(117店体制)を出店する方針であり、ターゲットを全47都道府県に拡大するほか、従業員出身地を基準とした採用で個店の地域密着性を高めるほか、桜木町(低投資フォーマット&ルーフトップテラス)、羽田空港第2(限定メニュー&空港展望デッキ)、薄野(札幌ピン立地&北海道食材メニュー)など特徴のある店舗展開を進めます。かような従来とは異なるアプローチによる店舗展開により、長期的(2024年2月期)には200店舗体制まで増店する方針です。
既存店強化策については、ビール・カクテルやフィッシュ&チップスといった売れ筋商品の価格改定にくわえ、アプリ会員制度の拡充を進めます。資本業務提携先のXTech系ファンド・ミクシィとの協業については、プロメア(製作はミクシィ系のXFLAG)といったアニメ・ゲーム系のコラボを引き続き推進します。
財務の状況については、XTechへの増資や高水準の受取助成金により、自己資本比率は36.3%水準まで急回復しています。そのため株主還元も拡充方針にあり、配当金は3円増配となる年9円配(配当性向30.6%)を見込むほか、中計方針である「株主総利回りの向上」の観点から新型肺炎禍の一時的な対応としていた優待拡充(倍増)も恒常化させています。
*参考記事① 2022-07-19 543円 OP
【3030】ハブ/既存店の戻り鈍さが気になるが、改めて全国出店の拡大に舵。
*参考記事② 2021-06-16 797円 OP
【3030】ハブ/ミクシィと資本業務提携、サッカー・野球賭博解禁ならチャンスも。
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