【なちゅの履歴書】番外編①.(“氷河期継続”の世界線で社員20数名の会社に就職)。 | なちゅの市川綜合研究所

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私の投資家デビューとその後の10年位を書いた“なちゅの履歴書(全10回)”ですが、最近また自身でも読み返してみて、心情を書き留めておいた方が後々自分の振り返りにもなるな・・・と思いました。本当は思い起こしたくもないトラウマ級の出来事も多いのですが、そういう数多の失敗込みで、自分の人生なのかなと捉えるようになりました。加齢よる過去の美化効果とは凄いものです。

 

そんなわけで、今回は4年ぶりの“履歴書シリーズ“の番外編として、投資とはあまり関係のない、自身の身の回りの話を書き下ろしてみました。

 

番外編①.(“氷河期継続”の世界線で社員20数名の会社に就職)。

私が大学を出て就活をした00年代半ばの時期は、いわゆる就職氷河期が終わったか終わらないか・・・という時期でした。大手企業の採用枠もそれなりに復活してきたものの、結局は大手のグループ会社(子会社・孫会社)みたいなところに就職する人が多かったように記憶しています。

 

たとえば大手企業だとメガバンクや証券会社、子会社だとNTT系のどこかとか、商社系のどこか・・・みたいな感じです。イメージで言うと三井物産系の日本ユニシス(現:DNP系のBIPROGY)とか、電通系のISID、キヤノンではなくキヤノン販売(現:キヤノンマーケティングジャパン)みたいな・・・子会社といっても親子上場していて独立色が強く、規模も相応に大きく、待遇も悪くなく・・・でもまぁ子会社だよね、みたいな感じのところです。またその時期は氷河期明け間もない時期であることをいいことに、機を見るに敏なソフトバンク系のブロードバンド子会社が超大量採用をしていました。

 

就職対策で私が頭を抱えたのは、私の“ガクチカ“・・・つまり、学生時代に力を入れたことです。本編でも触れているとおり、大学にも行かずに家で“2ちゃんねる”の市況1に代表される株取引系の板を見ながら、1円抜きのデイトレードをしていたり、たまに大学に行ったと思えばマスプロ授業であることをいいことに、大講堂の後ろの方で日経新聞を読んだりしていたので、履歴書に書けるような内容はなにひとつとしてありませんでした。

 

では学校以外の課外活動は・・・といえば、ファミレスの華屋与兵衛での皿洗いとか、近くで痛ましい火災事件・発砲事件があったりした歌舞伎町のゲームセンターでの深夜バイトなどであり、履歴書に文字起こしして耐えうる内容はなにひとつとしてありません。せめてファミレスのホールで時間帯リーダーを任されていた位のエピソードが欲しかったな・・・大学3年になってから後悔しましたが、後の祭りです。

 

結局、文献をコピペしまくって適当に論文を仕上げた経営財務論のゼミの内容を100倍くらいに膨らませ、早口オタク言葉で“ガクチカ”として面接でしゃべってましたが、いかんせん勉強など全くしてこなかったので、少し深堀りされるとアワワ・・・となっていました。それでも私が使用していた履歴書のフォーマットには、“特技”の欄があったので、そこにはUFOキャッチャーと書いて、たまに突っ込まれると取り方のコツなどを話して面接の場を持たせていました。

 

ちなみにUFOキャッチャーのコツは説明が難しい技術面の話はせずに、他のお客さんが実際に取っている景品を見てアームの設定を読み、そもそも取らせる設定か(そうでないか)を読むことが大事とか、フロアにお客さんが多い時には煽るために一時的にわざと取らせる設定にしてるとか、業界裏事情を適当に話すと「なるほど~」という反応をしてもらえました。今であれば、三つ爪アームは確率機なので、ハイエナ作戦がわりと有効ですとか・・・そんな話をするのかなと思います。

 

閑話休題。肝心の就職先については、「鶏口となるも牛後となるなかれ」の精神で大手やその子会社など大企業系の会社は受けず、ベンチャー企業ばかり受けていました。ネットバブルは既に崩壊していたものの、大企業は就職氷河期で採用を絞っていたこともあり、ベンチャー企業は優秀な学生を二束三文で取り放題という状況で、比較的元気がありました。

 

結局、面接慣れのために受けた外食企業を含め十数社の面接を受け、当然ながら証券会社なども気になったものの、内規で株取引が出来なくなるのは困るので、似たような市況性のある不動産業界に絞っていき、当時社員数20名程の不動産会社に入社することにしました。少数精鋭の不動産コンサル(ベンチャー)を自称しており、若くして結構な実力がつくように思えた・・・のですが、実態はただの中小企業であり、もっといえば、創業者のオーナー社長がブルボン王朝のような絶対王政を敷く昭和かたぎの小さな不動産会社でした。とんでもないところに入社してしまったな、と後から気付きました。

 

(つづく)

 

*関連記事① 2019-11-04  ※本編(全10回)

【なちゅの履歴書】①株以前(中学生まで)。

 

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