3.自己資金で株をはじめる(大学生の頃)
その後大学1年生になり、バイト代を稼げるようになったことから、私は自己資金で株式投資を始めるようになります。最初に買った株はスターバックスコーヒージャパンだったと記憶しています。1単元2万円とかそこらで買いやすかったことや、何より優待券がもらえたのが魅力的でした。ただその頃のスタバは赤字を垂れ流しており、2万円で買った株が、すぐ1万円前半に下がってしまいました。たった1万円弱の損失ですが、時給950円程でゼンショー系列のファミレスである「華屋与兵衛」のキッチンバイトをしていた私としては随分ショックを受けたのをいまだによく覚えています。余談ですが、「華屋与兵衛」は当時はスーパー大手・ライフコーポレーションの創業一族である清水家の系列であり、「ザめしや」を展開するライフフーズのは親戚関係にあります。本業がスーパーのファミレス売却事例としては「ココス」が挙げられますが、こちらもゼンショーに売却されています。
話が逸れました。上述のスタバの他にも大学の友人と居酒屋に安く行くための優待券を貰うためにワタミフードサービスの株を買ったり、仲良くなった大学の女の子とお洒落な「月の雫」に行くために三光マーケティングフーズを買ったりと、ほんの少しずつ株を増やしていきました。ちなみに三光は私が大学2年?の頃に上場して、私はそこからずっと15年超に渡って株主をしているため、普段は愛情の裏返しから、会社の経営方針をボコボコに論評したりしているものの、実は大変思い入れのある投資先であります。三光以外の外食株だと、「そば居酒屋 高田屋」や「とり鉄」を運営する北海道地盤のタスコシステムの株もよくいじっていました。8~10万円ほどの投資額で、半期で5,000円分の優待券がもらえたので、その当時はコロワイド的な位置付けの優待銘柄として有名でした。「高田屋」は「和民」とは異なり、サラリーマンが行くちょっといい居酒屋であり、学生はなかなか行けないので、タスコの優待券はデート等でも非常に重宝しました。
そして持ち株がほんの少しずつ増えるようになり、どんどん株にのめりこむようになっていき、次第に大学には殆ど行かないようになりました。家ではザラ場の板を睨みつつも、日経CNBCを見ながらずっと株関係の2ちゃんねる(市況1・株式・投資全般)やヤフーファイナンスをだらだら眺めたり、たまに大学行っても大教室の奥の端っこに座って日経新聞を読んでたり、ゼミ中もガラケーでデイトレードをしていました。幸いゼミの教授は仏のような先生でしたので、珍しがってくれるだけで怒ったりはしなかったのですが、前述の大教室での日経新聞に関しては、自分の授業を聞かずに新聞を読んでいることに対して、怒る教授と怒らない教授がいました。今思えば私も随分失礼なことをしていたと思います。
そして15時になると場が閉まってヒマになるので、夕方から25時位まで(前述のファミレスとは違う)アルバイトをしていました。今思えば謎なのですが、その職場はバイトにも拘わらずタクシーチケットを切らせてくれたので、深夜加給時間迄たんまりとバイトを入れて、月給も15万円位はもらっていました。もはや実家からの仕送りは要らないレベルだったのですが、それでも素知らぬ顔をして仕送りを貰い続け、そのお金の範囲で生活をしつつ、バイト代は全部株に突っ込むというとんでもない生活を送っていました。私の親にしても、田舎の優等生だったはずのわが子(いまだに親の脳内では偏差値70超県下のトップ校に通う息子の残像がフリーズドライ方式で永久保存されている模様であり、未だにこのような体たらくで実にご愁傷様である)が、東京でそんな学生生活を送っているとは、露ほども想像しなかったかと思います。(続く)
※次の記事 2019-11-07
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