【8877】日本エスリード(東証1部) ---
現在値 1,959円/100株 PER7.2 PBR0.84 3月配当優待 9月配当
マンション企画開発・販売。大阪で供給トップ級。森トラスト子会社。
配当は年2回で合計25円のため、配当優待利回りは1.28%となります。
日本エスリードは株主優待制度を導入しており、3月末の100株以上保有
の株主に対してチョイスギフト(グルメカタログ)3千円相当の株主優待を
進呈しておりますので、配当優待利回りは約2.80%となります。
業績を確認していきます。
■2014年3月期 売上高 299億円、経常利益 32億円、EPS 117.1円
■2015年3月期 売上高 304億円、経常利益 32億円、EPS 129.3円
■2016年3月期 売上高 371億円、経常利益 33億円、EPS 135.5円
■2017年3月期 売上高 393億円、経常利益 50億円、EPS 201.1円
■2018年3月期 売上高 480億円、経常利益 65億円、EPS 272.2円 ce
□2017年6月1Q 売上高 139億円、経常利益 17億円、EPS 75.5円(7/29)
□2017年9月中 売上高 245億円、経常利益 35億円、EPS 145.8円 ce
2017年3月期の売上高は前期比5.8%増の393億円、経常利益は同52.3%
増の50.5億円となりました。生駒(82戸)、都島(69戸)、京橋(52戸)をはじめ
とした引き渡し戸数が、計16棟1,868戸(前期は18棟1,446戸)と大きく伸びた
ため、期初予想を大きく上回って着地しました。“完成在庫ゼロ“を継続した
ほか、販売期間短縮による広告費の削減効果もあった模様です。
進行期である2018年3月期の売上高は前期比22.1%増の480億円、経常
利益は同28.6%増の65億円を予想しています。王寺(76戸)、宝塚(60戸)、
守山(52戸)をはじめとした引き渡し戸数は約1,860戸を見込んでおります。
前の期に予算以上に数字を作ったため、販売用不動産の在庫が懸念さ
れますが、大よそ前年同期並みの約250億円を手当している状況です。
また、既に1Qも開示されており、売上高が前年同期比約2.5倍の139億円、
経常利益は同8倍の17.4億円と足許は破竹の好業績で進捗していますが
これは販売用のオフィスビルを2棟(売却額は推定80億円)を卸した影響で
この業績モメンタムのまま通期業績が走る訳ではない点は要注意です。
当社は2013年に森トラストによるTOB(@915円、約40億円)で、同社の連結
子会社となりましたが、そこから4年強で時価総額は倍以上になっており、
既にかなりの含み益を有する水準になっています。その間、当社の業績は
順調に伸長していますが、株主還元には殆ど回しておらず、今期の予想
配当性向もついに10%を切る水準にまで落ち込む見通しです。これは親会
社が財務的に現金を必要としていないことが理由として大きいと思われ、
当社はマンデベにも拘わらず、相当余裕のあるネット無借金状態となって
います。財務は極端なまでに良化する一方で、低い株主還元と資本効率
が気になりますが、今後も改善の見込みは薄く、親会社のさじ加減ひとつ
ですので、そういう意味では株主優待以外は用のない銘柄とも言えます。
*参考記事① 2015-02-03 1,204円 ---
好財務の在阪マンデベ、日本エスリード(8877)のレビュー。
*参考記事② 2014-07-14 1,018円 ---
森トラスト子会社、日本エスリード(8877)からギフトカタログがきました。
新品価格
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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