好財務の在阪マンデベ、日本エスリード(8877)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【8877】日本エスリード(東証1部) 投資判断 Outperform継続

現在値 1,204円/100株 PER9.7 PBR0.62 3月配当優待 9月配当

マンション企画開発・販売。大阪で供給トップ級。森トラスト子会社。
配当は年2回で合計25円のため、配当優待利回りは2.07%となります。

日本エスリードは株主優待制度を導入しており、3月末の100株以上保有
の株主に対してチョイスギフト(グルメカタログ)3千円相当の株主優待
を進呈しておりますので、配当優待利回りは約4.56%となります。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 208億円、経常利益 20億円、EPS 77.2円
■2012年3月期 売上高 213億円、経常利益 22億円、EPS 78.1円  
■2013年3月期 売上高 286億円、経常利益 20億円、EPS 71.13円  
■2014年3月期 売上高 299億円、経常利益 32億円、EPS 117.1円
■2015年3月期 売上高 300億円、経常利益 32億円、EPS 123.1円 ce
□2014年12月3Q 売上高 191億円、経常利益 20億円、EPS 82.0円

今2015年3月期は中間時点まで計画超で推移しておりまして、中間時点で
売上高130億円・経常利益11億円計画のところ、それぞれ134億円/15億円
で仕上がっており、先頃発表された3Q決算でも順調な業績が確認出来ます。
単純に経常利益進捗率で見ると期末偏重型の事業構造せいで微妙な数字に
見えますが、前年の3Q累計期間の数字と比較すると約4割増加しています。

それにしても森トラスト傘下になってからの当社のIR資料はほとんどなく
決算報告会資料の開示もないため、資料と言えば半期に一度の株主通信
しかありませんが、その資料も薄々で参考になりません。正直筆頭株主の
森トラストの方だけを見て経営しているフシがありますが、それでもその
株主通信には「株主優待の継続を是とする」アンケート結果を載せるなど
一定の配慮が見られます。現行の株主優待の水準は過大感があるものの
しばらくは優待改悪などはなさそうな印象です。

ということで、投資判断はOutperformを継続します。

今期は1200戸の分譲を計画しておりますが、前期のビル売却が剥落する
ため利益は横ばいとなる見込みです。プレサンスコーポレーションなどと
は異なり、当社は既に成長期から成熟期に入ったマンデベと言えます。

135億円の有利子負債も、120億円の手元現金でほぼカバー出来ており、
マンデベとしてはおよそあり得ない程の好財務なのですが、それでも
配当性向で20%分程度しか株主還元に回していません。ひょっとすると
森トラストもあまりお金には困っていないため、当社の抱える現金を
あまり外に吐き出したくないのかもしれません。

*参考記事① 2014-07-14 1,018円 投資判断Outperform
森トラスト子会社、日本エスリード(8877)からギフトカタログがきました。

*参考記事② 2013-02-03 947円 投資判断 Outperformでカバー開始
森トラストによる日本エスリードの激安TOBについて。

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