私が応援している田中れいかさん。
若いのに立派な女性。優しくて可愛いのに、生き方がまたカッコいい。
彼女の半生を通して児童養護施設について書かれたご本。



帯にもあるけど、かわいそうははもう古い。
この言葉は実は私も30代になって気付いた世界観に通ずる。
私達トランスジェンダーも無限に可能性を描ける。
夢を描く自由。その夢をどのように描くのかが大切。
こんな体を、こんな人生を恨んだこともある。
バケモノなんだと卑下したこともある。 

でも、自分で自分のことを
「こんなやつ、あたしなんて、どうせ無理」
と自己暗示をかけてはいなかっただろうか。
実はその思いが自分の可能性を摘んでいたと私は思う。
結果として、他の人とは違う不自由な人生を送ることになる。

確かに偏見に邪魔されることはある。
でも、意外と現実ってチャンス転がってる。
それを掴み取る意志と、逃さない覚悟と、確率を上げる方法論。
それだけでいくらでも道って開ける。
自分に無いものにとらわれるより、手に入れるために前を向け。
それが私の人生をトランスジェンダーのなかでも先駆的にしてくれた。

コンビニバイトで辞めるときに地元の人みんなからプレゼントもらったり、
家庭教師として沢山の子どもたちに慕ってもらったり、
医療事務・診察補助の仕事をして可愛いナース服で患者さんに寄り添ったり、
これまた可愛いメイドぽい服着てケーキ屋さんでバイトしたり、
テレビ番組の制作会社で芸能人のお世話をしたり、フロアディレクターしたり、芸能人のお悩み相談のったり。
これ全部手術前の男の子の時の出来事。

手術してもノンケ男子とは結ばれない?
ノンケの旦那捕まえました。
結婚しました!
子どもは無理?子育てしてます!
子どもたちが可愛くて可愛くてしかたないし、
大きくなった今でも仲良しだし、
服買いにデートするときめっちゃ楽しいし
ママ友と優雅なティータイムなんて日常だし、
子どもたちとおじいちゃんおばあちゃんの墓参りとか
当たり前に昔家族としていた生活が送れる。

多くの当事者は「どーせ」なんて高くくってないですか?
夢は描いたもの勝ち。どう描くのかが大切。
カミングアウトしたときも優しい人たちから
「辛かったね、可愛そう、あたしは味方だよ」
って言葉をもらう。
本当に過渡期はそんなもの。
でもいつまでもその優しさに浸っていたら幸せは勝ち得ない。
前を向いて幸せを掴み取らなきゃ。
辛い時には全力で守って、元気になると一緒に夢を見る。

夢見る人は強いしかっこいいしみんなを幸せにできる。
彼女の本はそんな生き方の教本だと私は思う。
テーマは児童養護施設だけど、そういう他分野の教養を深めながら、
この若い哲学者の世界観を是非悩めるトランスジェンダーの方にも見てほしい。


2週間してやっと今日全部を読み終わったので自信を持ってオススメします。
田中れいかさん
「児童養護施設という私のおうち」
旬報社
1600円+tax 

トランスジェンダーの方に向けた紹介でした。
また里親目線でのレビューも書いてみたいと思います。
こっちは長くなるのでまた今度。

 私個人を特定されないよう個人団体の詳細や時間的な詳細は伏せます。


 うちの里子ちゃんたちは二人の実の兄弟姉妹。どの組み合わせかは秘密。以降兄弟と書かせてもらいます。


出会う前の子どもたち


里親になるにあたり、児相には特別養子縁組(特養)が

可能な未就学児を希望していると伝えてはいたが、

結果として特養可能な就学児二人が紹介された。


子どもたちの血縁者からも

特養にしたければ全面的に協力する

と言われているくらいの状況だった。

私達も大きい子ではあっても特養になってほしい

そう思って交流を始めた。


最初から相性もよく仲良くなるのも早かった。

すぐに「お母さんって呼んでいい?」ときかれるくらい

打ち解けるまで時間はかからなかった。


実親のもとを離れ、保護され、

また実親のもとにもどり、

また保護され、施設に入所して、

幼い頃から何一つ定まる場所を

持てなかった子どもたち。


施設職員さんも一人だけがずっと一緒だったけど、

他は入れ代わり立ち代わり。

寮の仲間も大きなお兄ちゃんたちだけが

ずっと一緒にいた家族。



そんなお兄ちゃんたちから

上の子は小2で酒と煙草を教わり、

寮の2階からタバコのポイ捨てをしたり、

警らするパトカーを挑発し、

ピンポンダッシュに万引きに大変だったらしい。


学校でも授業は聞かない。

給食は食べずに体育館で遊び回る。

でも、友達には優しく元気で

みんなを笑わせてくれる元気な子だった。


下の子は上の子と対象的。

そんなお兄ちゃんたちのことを怖がり怯えて

言われたことを有無を言わさず聞くばかり。

ウソ泣きや幼児返りすることで

大人から可愛がってもらったり、

わがままを聞いてもらえると理解したのか、

悪いことをやってもわざと幼児返りして

上手くいくと陰で笑っているような子だった。

友達はいなく、好きな遊びは一人鬼ごっこ。

絵は真っ黒な悪魔

クラスメイトから呼ばれるとついていって遊ぶが、

言葉は発しないし、言っている言葉も理解しようとしない。

とにかく従うだけ。

クラスメイトから侮辱されても

相手が楽しそうだったらニコニコ喜んでいる

そんな子だった。


交流中の試し行動


でも、そんな子どもたちでもしばらく続けていた

習い事があった。チームスポーツ。


週末に行われるそのスポーツ少年団の活動を通して

私達は交流を進めることになった。


毎週末彼らの施設からチームに連れていき、

お弁当とお茶をこしらえてお昼に子どもたちと一緒に…

とはならず仲間同士で食べる姿を遠目に眺めているだけ


お弁当も最初は施設のものと味が違うと言って

捨てられたり、残されたり


仲間の保護者とは仲良く話すのに、

私達夫婦にはそっけない態度しかしなかったり。

ガン飛ばしてきたり。


でも、帰り一緒になるとはまた甘えてくる。


そしてチームが休みのときには

遊園地だ動物園だディズニーだと

むちゃな要求を沢山のしてきて、

実現できないといわれるとは口を開かなくなる対応。

施設では連れて行ってもらえたのにケチだな」


頑張って2万円かけて遊園地に遊びに行っても、

2時間かけて車をかっ飛ばしてでかけても、

30分で「飽きた…帰る」


晩御飯も味が違う!と拒否拒否拒否。

作り直しを繰り返して、残された料理は冷蔵庫。

平日に私一人泣きながら食べるようなことも。


でも、施設ではレトルトや冷凍が多かったからか

本当は美味しかったらしいのだが

しばらくこんな生活を繰り返して

ママが悲しんでる姿を見ながら

少しずつわがままを言わないようになって、

今では外食よりもママのご飯を山盛り食べるようになった。



それに次第にわかってきたことがある。

遊園地なども、施設のときは行けたというのも全部ウソ

一年に一度や二度は大きなところに行けるけど、

それ以外は簡単なところにしか行けてなかった。

全部私達里親を試すための行動だった。

私達の子どもたちへの思いの足元を見て、

また、親というものへの幻想も沢山抱いていたんだろう。

沢山わがまま言って駄々こねて、

それが許される自分たちだけの大人が欲しかった



わがままが出し尽くされたときに面倒くさくなったのか、

少しずつ二人の態度が落ち着いてきた。

交流開始から半年ほどしたときだった。


こういう行動を含め、親のいろいろを確認する行動を

「試し行動」というんだけど、

赤ちゃんから大きな子まで、

あるいは大人になってもやることがある、

信頼関係が不安な相手と関係を作る過程がある。

私達の最初の試し行動はこんな感じでした。


そんな試し行動を一通り終えたあたりで

児相からそろそろ正式委託を考えましょうと、

次の段階への準備を促されました。




次回は…

次に続く 

どのように関係を作っていったのか。
うちの場合、何が親子の絆を強くできたのか。
今に至る考え方のベースにあるもの。
をまとめてみたいと思います。




☆里親関連過去トピック

里親の種類と、私の考える心構え。 


自殺のニュース苦しい。

神田沙也加ちゃん、大好きだったから。

アナ役なんて本当素敵だった。

私の心とシンクロしたのはエルサだけど。

エルサのような闇を隠し生きてきたし、

本当の自分を解放して自由になっても

どこかにその強い力に怯えたり、大切な人を遠ざけたり

自分は化け物なんじゃないかって悲しくなって

そんな苦しんで闇に落ちそうになっていた私を

助けてくれた友達のことを思い出した。

だからアナには本当に励まされたし、

そのアナを吹き替えで熱演した沙也加ちゃんのこと

本当に大好きだったし、これからの活躍も楽しみだったのに。


親友や友達や親戚でも自殺で失った関係いくつかあるけど、

今でも私の中で大きなトラウマになってる大切な人の自殺。

年齢そこまで大きく離れてない沙也加ちゃんがこんなになって…

それも悲しいけど、最近親になって子どもたちのこと育ててて

この子達が自殺しちゃったら…とふと考えてしまった。


言葉にならない。

そんなことだけは絶対に防ぎたい。

何があってもどんな無謀なことでも

子どもたちを救うためならやらなきゃ。


そう考える私に気付いた。

拙い言葉ではつたえられないけど、

これが親の気持ちなんだな。

聖子さんも神田正輝さんもきっと同じ思いで…

想像しただけで涙あふれてきた。


子どもたちとニュース見ながら大泣き。

もう大分大きな子たちだけど、

久々にお膝に座ってもらってギューした。

普段厳しいことも言うママだけど、

大きくなったらお家を出て一人で生きることになるけど、

いつになってもあなた達のママだし、あなた達のおうちだし、

帰ってくればいいし、苦しいときはママのところに来てね。


普段なら撫でることも拒否するお年頃なのに

昨日はあたしの思いを察知したのか

キショいーと言いながら受け入れてくれた。

何を感じてくれたのかな。


もう自殺する命を減らしたい。

あんな奴ら自殺しようとしらないよ!と言い捨てられる人たちのこと

私は受け入れられないし、苦しむ人たちを守らなきゃだし、

その為にも感情論をせず、互いに冷静な議論で明日を再構築したい。


神田沙也加さんと彼女を愛するみなさんに思いを馳せて…

合掌。

 私がTwitter辞めて新たに発信しようと思った理由と
同じような危機感から書かれたブログを発見したので
すみません、リブログさせていただきました。
 

一度別記事でも書いていますが、
私自身本当の女性ではないと思う。
生理の苦しみをしらないし、
妊娠出産できないし、
体もデカいし、
女の子としてマナー教えられたり、
細かなこと言い出したらきりないけど
生きてきた道が全然違うから
考え方が全然違うと思う。

でも、女性らしい考え方や感性も
ゼロではないし、
女性にも考え方が色々だってことも知ってる。

女性の社会でずっと生きてきて
女性の気持ちも理解できる。

今あたしたちトランスジェンダーを
嫌悪する人たちのその理由も
私自身共感してる。

男の人って昔は何も怖くなかった。
かっこいい人、優しい人には胸ときめくし
見た目怖い人や変な人も不快感はあっても
怖いことなんて全く無かった。
襲われたとしても戦う力もあったし、
彼らの興味が向けられることなんてない。
だから殆どの男性なんて風景に過ぎなかったと感じてる

でも、今他の女性よりは力が残っていても
男性のことは基本的に恐怖。
子どもたちと同世代の男の子にも力負けするし
大人の男性なんて敵うわけない。
男の人の男性性のいろいろが怖いんだよね。
信頼できる人でないとちょっと構えてる。

なんでこんなに怖がっているのか…
移行して結構たったころ
まだアラサー20代
若かったし、今みたいにデブじゃないし
仕事もナース服で医療事務してたし
そこそこイケてた。
そんなときストーカーに遭ったんだ
盗撮され、路地に連れ込まれ
口を抑えられていろいろね…
男の人の怖さ、強さ、痛感した。

逆に、当事者の気持ちもほんと我が事のようにわかる。
かつて差別を苦に自殺してしまったmtfの親友や
様々な事情で移行を諦めざるを得なかった友人が沢山。
本当に心優しい、社会や女性の迷惑にならないよう
配慮できる素敵で魅力的な当事者の友人が沢山います。

私が私自身の希望が完全移行するしか
選択肢を選べなかったから移行できたし、
それを支えてくれるような優しい人々と
幸運に恵まれていたおかげで
偶然の偶然にこんな幸せな生活を
送れていると理解しています。

だからこそ私みたいになれない方の苦しみを思うと
いたたまれない…。胸が締め付けられ苦しすぎる…。

完全埋没生活をしていても、
いてもたってもいられない…
主人からはお前はもう来るところまで来てるから
何も心配しなくて大丈夫だろう。
何かあっても気にするな。
一緒に歩いていけばいい。
と優しい言葉をかけてはもらえても…
やはり他人事ではない。

アンチの方の気持ちも強く強く共感できる。
でも、沢山の当事者の命がかかっているという
現実にも目を向けてほしい…
一定のルールを当事者に課し、
当事者も耐え得る、社会的にも運用できる
現実的な解決策を見つけてほしい…

そう懇願しても聞いてくれる相手ではない…
それよりも私も含めた完全移行者であっても
容赦はしないと切り捨てられる。

このムーブメントの終わりに何を迎えるのか、
気が気でないというのが私の今の思いです。

私も当事者として、私が歩んだ道を希望に
何人もの若い子たちが移行を進めていて、
彼女たちを守るために、私の家族を守るために

社会に対しても

ふざけた活動家に対しても、

マナーのない当事者にも、

当事者とも言いたくないような
「とうじしゃ」の方にも、

ちゃんと考えてほしい。

表に立って私も議論の為の材料となれるよう、
もっともっと声を上げなきゃいけないのかな…
そう思う事も多くなってきました。

しかし、子どもたちを守る責任がある。
子どもたちを巻き込めない。板挟みで苦しんでいます。

そもそもマイノリティと呼ばれる分類の
LGBT(以下略)のなかで
さらにマイノリティなT。

その中でさらにこの危機感を
共有している人たちなんて
どんなに少ないだろう…。

そんな人たちが孤軍奮闘しても
勝てる相手ではない…

合理性もへったくれも、
当事者の本当の希望も聞かず
乱暴に活動を繰り返すような
人権活動家がどれだけ多いか。
本当に数が少なく声が出しにくい
Tの当事者を利用して
世間をかき乱すばかりの活動家の欺瞞を
十年以上前から気づいていながら
私は彼らと一線を画し続け、
幸せのためだけに生きてきたツケ。

しかし、そんな少なく隠れて暮らす
トランスジェンダー当事者が
数も多く激しい活動家よりも
大きな声なんてあげられるのだろうか。
活動家のやり方は仮に勝ったとしても
私達への憎悪は強くなり拡がるばかり。

リアルなトランスジェンダーの思いを、生活を、
できる限り多くの人に知ってもらいたい。

トランスジェンダーの分類について
もっとみんなに考えてほしい。
論点をはっきりさせてほしい。
某元国会議員のゲイの方が仰るように
可哀想で法律は瑕疵を生むという意見も確か。
しかし、可哀想を全く無視すると悲劇しか産まない。

子どもたちを守るために私も表にはでられないけど、
だからあまり沢山の人に見られたくはないけれど、
匿名ブログででもいいから少しでも発信していきたい。
そんな思いでアメブロ始めました。

こんなで何ができるのかわからないですが…
埋もれてる社会から少しでも顔を覗かせなきゃ。

田中れいかさん、子どもの頃から児童養護施設で育った彼女。


里子ちゃんたちの多くは彼女のように施設でいっときを過ごして、

里親さんのもとにやってくる。

里親さんとご縁のなかった場合はそのまま施設でくらすけど、

施設もいろいろ、里親もいろいろ、何が正解なのかは私にはわからない。

しかし、悲しい過去があったと見る見方もできる彼女だけど、

今はこんなに素敵に輝いている。

夢を持ち目標を持ちいきいきとたくましく生きる姿は私も嬉しく思う。

子どもたちにこんな立派な人になれとは言わないけど、

こういう立派な方もいるんだというのは励みになる。

子どもたちの境遇が決して後ろめたいものではないって

親子の自信に繋がっていく。

今は可哀想な子どもたちかもしれないけど、

輝く人にな将来なることもできる。

その可能性を多くの方に見てもらいたい。

沢山の児童養護のコミュニティで生きる子どもたちの可能性を

社会みんなで膨らませてあげられたら。

隣近所の子どもたちも、施設で暮らす子どもたちも、

里子ちゃんたちも、うちの子たちも、

あたしにしたらみんな可愛い子どもたち。

すべての子どもたちが幸せに生きられるよう、

成長の機会を奪われぬよう、自分の尊厳を守られるよう、

私は彼女の活動を応援させて頂いてます。

彼女の夢を、愛を手助けさせてもらえることに深く感謝しています。

そして、社会的児童養護を実現する柱にもなりうると思っています。

一度彼女のご本やブログで、その思いを感じていただけたらありがたいです。