私個人を特定されないよう個人団体の詳細や時間的な詳細は伏せます。
うちの里子ちゃんたちは二人の実の兄弟姉妹。どの組み合わせかは秘密。以降兄弟と書かせてもらいます。
出会う前の子どもたち
里親になるにあたり、児相には特別養子縁組(特養)が
可能な未就学児を希望していると伝えてはいたが、
結果として特養可能な就学児二人が紹介された。
子どもたちの血縁者からも
特養にしたければ全面的に協力する
と言われているくらいの状況だった。
私達も大きい子ではあっても特養になってほしい、
そう思って交流を始めた。
最初から相性もよく仲良くなるのも早かった。
すぐに「お母さんって呼んでいい?」ときかれるくらい
打ち解けるまで時間はかからなかった。
実親のもとを離れ、保護され、
また実親のもとにもどり、
また保護され、施設に入所して、
幼い頃から何一つ定まる場所を
持てなかった子どもたち。
施設職員さんも一人だけがずっと一緒だったけど、
他は入れ代わり立ち代わり。
寮の仲間も大きなお兄ちゃんたちだけが
ずっと一緒にいた家族。
そんなお兄ちゃんたちから
上の子は小2で酒と煙草を教わり、
寮の2階からタバコのポイ捨てをしたり、
警らするパトカーを挑発し、
ピンポンダッシュに万引きに大変だったらしい。
学校でも授業は聞かない。
給食は食べずに体育館で遊び回る。
でも、友達には優しく元気で
みんなを笑わせてくれる元気な子だった。
下の子は上の子と対象的。
そんなお兄ちゃんたちのことを怖がり怯えて
言われたことを有無を言わさず聞くばかり。
ウソ泣きや幼児返りすることで
大人から可愛がってもらったり、
わがままを聞いてもらえると理解したのか、
悪いことをやってもわざと幼児返りして
上手くいくと陰で笑っているような子だった。
友達はいなく、好きな遊びは一人鬼ごっこ。
絵は真っ黒な悪魔。
クラスメイトから呼ばれるとついていって遊ぶが、
言葉は発しないし、言っている言葉も理解しようとしない。
とにかく従うだけ。
クラスメイトから侮辱されても、
相手が楽しそうだったらニコニコ喜んでいる。
そんな子だった。
交流中の試し行動
でも、そんな子どもたちでもしばらく続けていた
習い事があった。チームスポーツ。
週末に行われるそのスポーツ少年団の活動を通して
私達は交流を進めることになった。
毎週末彼らの施設からチームに連れていき、
お弁当とお茶をこしらえてお昼に子どもたちと一緒に…
とはならず仲間同士で食べる姿を遠目に眺めているだけ。
お弁当も最初は施設のものと味が違うと言って
捨てられたり、残されたり。
仲間の保護者とは仲良く話すのに、
私達夫婦にはそっけない態度しかしなかったり。
ガン飛ばしてきたり。
でも、帰り一緒になるとはまた甘えてくる。
そしてチームが休みのときには
遊園地だ動物園だディズニーだと
むちゃな要求を沢山のしてきて、
実現できないといわれるとは口を開かなくなる対応。
「施設では連れて行ってもらえたのにケチだな」
頑張って2万円かけて遊園地に遊びに行っても、
2時間かけて車をかっ飛ばしてでかけても、
30分で「飽きた…帰る」
晩御飯も味が違う!と拒否拒否拒否。
作り直しを繰り返して、残された料理は冷蔵庫。
平日に私一人泣きながら食べるようなことも。
でも、施設ではレトルトや冷凍が多かったからか
本当は美味しかったらしいのだが
しばらくこんな生活を繰り返して
ママが悲しんでる姿を見ながら
少しずつわがままを言わないようになって、
今では外食よりもママのご飯を山盛り食べるようになった。
それに次第にわかってきたことがある。
遊園地なども、施設のときは行けたというのも全部ウソ。
一年に一度や二度は大きなところに行けるけど、
それ以外は簡単なところにしか行けてなかった。
全部私達里親を試すための行動だった。
私達の子どもたちへの思いの足元を見て、
また、親というものへの幻想も沢山抱いていたんだろう。
沢山わがまま言って駄々こねて、
それが許される自分たちだけの大人が欲しかった。
わがままが出し尽くされたときに面倒くさくなったのか、
少しずつ二人の態度が落ち着いてきた。
交流開始から半年ほどしたときだった。
こういう行動を含め、親のいろいろを確認する行動を
「試し行動」というんだけど、
赤ちゃんから大きな子まで、
あるいは大人になってもやることがある、
信頼関係が不安な相手と関係を作る過程がある。
私達の最初の試し行動はこんな感じでした。
そんな試し行動を一通り終えたあたりで
児相からそろそろ正式委託を考えましょうと、
次の段階への準備を促されました。
次回は…
☆里親関連過去トピック
