192.近年トイレで青色をした便器が見られなくなった(Think Deeper)

青色の便器が減った理由
 

 

清潔感・色の印象の変化
 青や緑みのある便器は汚れや黒ずみが目立ちにくいという意図で昔は使われたが、現在は「白=清潔・明るい」が製品デザインの標準になっている。

 

 

製造・規格・市場の変化
 近年の便器出荷では和式の比率やカラーバリエーションが大幅に減少しており、メーカーは機能(温水洗浄便座、節水、脱臭など)や安全性・清掃性を優先して白系での設計を進めていることが報告されている。

衛生観点と清掃方法の違い
 公共施設や学校での調査では、和式(床型)や色の違いが「飛沫や臭い、周囲の汚れの目立ち方」に影響するとされ、手入れや除菌のしやすさを重視する流れがあるため青色の選択が減っているという指摘がある。

 

 

利用者の好みと施設用途
 家庭では洋式便器や温水洗浄便座が主流になり、公共空間では誰にとっても見やすく清潔に見える白系が好まれる。古い色ものは修繕コストや交換の際に白へ置き換えられる傾向がある。

デザイン・流行の影響
 トイレの「明るく高機能」なイメージが重視され、色を控えたミニマルな内装デザインが普及したことも背景の一つである。

要点まとめ(短く)
白が「清潔・明るさ」の標準になった。
メーカーは機能性・清掃性・規格優先で白系を採用している。
公共・学校など衛生対策や利用者ニーズで色物が減少している。

 もし興味があれば、古い青い便器が使われている場所の傾向や、色の耐久・着色方法についても詳しく説明します。

個人的には…
 最近新規で見なくなったような気がして、今回の質問事項に至ったということ。白系が多くなったのもそうだろう。

 

193.青信号の理想的な色味はどんな感じになる?(Think Deeper)

青信号の色味(概要)
 

 

 青信号は日本語で「青」と呼ばれるが、実際の見た目は純粋な青ではなく緑みを帯びた緑寄りの色(青緑~緑)で、視認性を高めるためにやや高い輝度と中~高い彩度を持つ色に設定されている。

理想的な色味の特徴
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jieij1980/66/10/66_10_445/_pdf/-char/ja
色相(Hue): 緑寄りの青(青緑~緑)で、純粋な波長の青(短波長側)ではなく、緑領域に近い色味が好まれる。
彩度(Saturation): 中~高彩度。背景の色や照明条件に埋もれない程度に鮮やかであることが重要。
輝度(Luminance): 明るめ。特に昼夜・悪天候でも目立つように高輝度が求められる(LED化でさらに鮮明になっている)。
コントラスト: 周囲(道路面、街路景観、樹木など)との色・明暗差を十分に確保することが必須。

規格・実務での定義(要点)
国際規格(CIE)や国内規格では、信号灯の色度範囲が規定されており、日本の「青信号」はその色度範囲で緑寄りの領域が採られているため見た目が「緑っぽく」なることが多い。
実地では色名や文化的事情から「青信号」と呼ぶが、技術的には緑成分が強い色座標で運用されている事例が多い。

LED時代の留意点
 LED光源はスペクトルが狭く鮮やかに見えるため、色度と輝度の調整で視認性をさらに高められる。設計では色座標の規格準拠と周辺環境との視覚的差別化を同時に検討する必要がある。

実際にイメージすると…
 「やや緑が混ざった明るいシアン~エメラルド寄りの色で、昼間でもハッキリ見える」――これが一般の感覚に近い理想像である。


あくまで個人的には…
 より青っぽい色が好き。
(おわり)

 

 

 11月に入って315系は3000番台4両編成2本が、予想に反して静岡へ新規投入。これで当初予定分は完了となるのだが、欠番も生じるため釈然としない。だったら静岡へ投入する段階において3029でなく、3101から付番して欲しかったと思う。この場合、今回投入された"最終番号"が3116となる。
 


 ということで、JR東海在来線一般車両の動向を追いかけるシリーズはまだ少し続きそうだ。
 

JR東海のハイブリッド車両について編成記号や番台区分を考えてみた件


 この度HC85と同等に最高120km/hの性能を持ち、ハイブリッドシステムを搭載する一般型気動車HC35が発表された。以前から私案としてキハ75の置き換え車両を構想しており、JR東海がいよいよ実現させようということだ。以下、HC35という形式で私案を記しておく。

 元々315系電車が車体として完成しており、同一車体が採用されることは想定内。ハイブリッドシステムを搭載することで車内空間に干渉して、特にクロスシート偏重の際は着席数が大きく減少する懸念もあった。このため部分的でもロングシートは採用することになっただろう。


 合わせて快速『みえ』は4両運転を基本にしたかった。2011年3月から2015年3月までは伊勢神宮の式年遷宮もあり、全便が4両で運転され混雑も緩和されていた。ところが以降は2両に多く戻り、特に近距離の混雑が顕著だ。4両を基本としたいのはこのため。

 また指定席は近鉄特急と競合しており、あちらが(新旧の格差はあれど)リクライニングシートなのに対してこちらは自由席と同じ転換式。料金設定の違いだけでは説明がつかなかった。このため指定席はリクライニングシートとすべく、HC85(クモハ85-400番台)として組み込みたかったのだ。

 しかし実際は2両編成での投入となり、指定席と思われる1両が転換式クロスシート。自由席専業であろう1両はオールロングシートとなる。正直なところ自由席が近距離利用を"専業"にオールロングシートというのはアリだと思う。問題は長距離利用で競合する指定席だ…、ということ。

 それはそうと、JR東海のハイブリッドシステムは単行運転に対応できないだろうか?可能であれば1両単位で特急も増結し、より機動性や汎用性を増すはずだ。この場合は快速『みえ』の5両運転が基本になりそう。自由席の4両編成は全てオールロングシートとなる。

 実際に美濃太田へ投入される2両編成は双方共にオールロングシートとなり、これを快速『みえ』の自由席増結にも採用できるだろうか。もっとも美濃太田へ投入する車両にはドア部分のステップとワンマン装置が必須となり、上記した4両編成を含む快速『みえ』用はドアステップとワンマン装置を準備工事とする。

 また単行の一般車両は増結用以外に、第3セクター等他社へJR東海(日本車輌製造)のハイブリッドシステムを採用できるかも図っている。JR東海関連では名松線,伊勢鉄道,城北線のみで、とりあえずはこれらと共通化できればいいのだろうと。

 編成記号について。快速『みえ』用は先に投入された特急用に続けて、D300,D400,D500がいいのだろうと考える。美濃太田へ投入する分についてだがまず伊勢地区のキハ25をM0,M100からP100,P150へ編入。そのうえでHC35を新しくM編成としたい。

 番台区分については概ねHC85に準拠させた。先述したように美濃太田投入分はドアステップを標準装備とするなど初期仕様が異なることから、実質的に110番台としておく。単行車両はクモハ84,クモハ34としておいた。
(おわり)

 

 

2025年10月25日(土)午後1時57分 愛知県知多郡東浦町/緒川駅


 今回は愛知県知多郡東浦町、JR東海武豊線の緒川駅を見ていくとした。ローカル線らしいローカル線ではあれど名古屋から近く、日中を除けば名古屋まで直通があるためなかなか便利だろう。


 駅名標は床面から立て置いている方式。屋根のあるスペースにして、吊り下げでも壁掛けでもない。元来この方式だったならばそうだが、やはり"らしさ"を感じられない。駅番号CE02は後から付けられたはずだ。


 ホームは相対式2面2線となり、屋根は現行のワンマンに対応する2両分にある。案内装置は接近のみの簡易型ながらも、自動放送は有人駅用のそれに対応。また高架となっているため階段と、後付けでエレベーターがある。


 武豊方向は引き続き単線で進み、半田では高架工事が進められている。武豊線そのものは行き止まりの路線であり、乗客は降りていく流れにあるのだろう。かつて間合い運用で急行列車の気動車編成が乗り入れたためホームはそこそこ長く、現在使用されていない箇所は閉鎖されている。


 大府方向も大府まで単線となる。形状から見ると1線スルーらしいのだが、現在旅客列車は各駅に停車するのみ。気動車時代(正確には電化後の2018年まで)に名古屋行き1本のみ快速が通過した際はどうだったのだろうか?またホーム高さが段差なく調整されているのも、現在使用している4両分となる。


 階段はホームから降りて踊り場へ出て、折り返すように正面から降りていく形。上がっていく際は正面から、踊り場で方向ごとに分かれていくこととなる。トイレはあまり大きくなく、年季を隠せずも管理は行き届いているようだ。もちろん多機能トイレも欠かせない。


 改札から見て、エレベーターは方向ごとに左右へ折り返す位置にある。自動改札は2通路あり、うち狭い1通路が片側のみ一方通行。双方共に扉のない簡易型であり、自動改札に対応しないきっぷ類はそのまま通過することになるか。


 無人にして精算機がないこともあって、改札横には外部と応対できるようインターホンが設けられている。窓口の痕跡があり、ここは以前に有人駅だったのかと…。床面のタイルもところどころ色味が異なっている。


 改札から外へ出れば、あるのは近距離用の券売機。こちらが遠隔管理されており、読み取りカメラを備えたインターホンで各種対応がなされている。発車案内の装置はなく、運行情報を壁掛けの液晶画面で表示している。


 外観は高架駅らしくあれば、扉で仕切られるなど立派というか。入口の前に階段とスロープがあり、階段を上がれずとも段差が生じない。実のところエレベーターの設置に伴い、元からあった改札を手前に移設。横にあった出入口も閉鎖されたという。よく見れば痕跡があった。


 西口には駅前広場がなく、駅近くまで住宅地となる。こちらの周辺に店らしい店は見られない。


 東口は駅前広場があり、バスは夜行高速路線と東浦町の地域巡回路線が発着する。駅から少し離れれば、こちらもやはり住宅地となる。やはり出入口を封鎖した痕跡の残るであろう、外観を収めそこなったのは痛かったか。


 駅からイオンモール東浦へ直結しているようだが、こちらは駐車場とエンジョイライフ館。1階はスポーツクラブやクリニックなどで構成されており、店らしい店は入っていない。


 イオンモール東浦の"母屋"は道路を渡った先にある。2階建てのモールであり、立地面積が比較的大きく取られているのだろう。イオンモールらしい吹き抜け構造の区画と、天井のある区画となる。ということで、今回の駅視察は以上。
(おわり)