11月に入って315系は3000番台4両編成2本が、予想に反して静岡へ新規投入。これで当初予定分は完了となるのだが、欠番も生じるため釈然としない。だったら静岡へ投入する段階において3029でなく、3101から付番して欲しかったと思う。この場合、今回投入された"最終番号"が3116となる。
ということで、JR東海在来線一般車両の動向を追いかけるシリーズはまだ少し続きそうだ。
JR東海のハイブリッド車両について編成記号や番台区分を考えてみた件

この度HC85と同等に最高120km/hの性能を持ち、ハイブリッドシステムを搭載する一般型気動車HC35が発表された。以前から私案としてキハ75の置き換え車両を構想しており、JR東海がいよいよ実現させようということだ。以下、HC35という形式で私案を記しておく。
元々315系電車が車体として完成しており、同一車体が採用されることは想定内。ハイブリッドシステムを搭載することで車内空間に干渉して、特にクロスシート偏重の際は着席数が大きく減少する懸念もあった。このため部分的でもロングシートは採用することになっただろう。

合わせて快速『みえ』は4両運転を基本にしたかった。2011年3月から2015年3月までは伊勢神宮の式年遷宮もあり、全便が4両で運転され混雑も緩和されていた。ところが以降は2両に多く戻り、特に近距離の混雑が顕著だ。4両を基本としたいのはこのため。
また指定席は近鉄特急と競合しており、あちらが(新旧の格差はあれど)リクライニングシートなのに対してこちらは自由席と同じ転換式。料金設定の違いだけでは説明がつかなかった。このため指定席はリクライニングシートとすべく、HC85(クモハ85-400番台)として組み込みたかったのだ。
しかし実際は2両編成での投入となり、指定席と思われる1両が転換式クロスシート。自由席専業であろう1両はオールロングシートとなる。正直なところ自由席が近距離利用を"専業"にオールロングシートというのはアリだと思う。問題は長距離利用で競合する指定席だ…、ということ。
それはそうと、JR東海のハイブリッドシステムは単行運転に対応できないだろうか?可能であれば1両単位で特急も増結し、より機動性や汎用性を増すはずだ。この場合は快速『みえ』の5両運転が基本になりそう。自由席の4両編成は全てオールロングシートとなる。
実際に美濃太田へ投入される2両編成は双方共にオールロングシートとなり、これを快速『みえ』の自由席増結にも採用できるだろうか。もっとも美濃太田へ投入する車両にはドア部分のステップとワンマン装置が必須となり、上記した4両編成を含む快速『みえ』用はドアステップとワンマン装置を準備工事とする。
また単行の一般車両は増結用以外に、第3セクター等他社へJR東海(日本車輌製造)のハイブリッドシステムを採用できるかも図っている。JR東海関連では名松線,伊勢鉄道,城北線のみで、とりあえずはこれらと共通化できればいいのだろうと。
編成記号について。快速『みえ』用は先に投入された特急用に続けて、D300,D400,D500がいいのだろうと考える。美濃太田へ投入する分についてだがまず伊勢地区のキハ25をM0,M100からP100,P150へ編入。そのうえでHC35を新しくM編成としたい。
番台区分については概ねHC85に準拠させた。先述したように美濃太田投入分はドアステップを標準装備とするなど初期仕様が異なることから、実質的に110番台としておく。単行車両はクモハ84,クモハ34としておいた。
(おわり)
