2025年10月25日(土)午後1時57分 愛知県知多郡東浦町/緒川駅

今回は愛知県知多郡東浦町、JR東海武豊線の緒川駅を見ていくとした。ローカル線らしいローカル線ではあれど名古屋から近く、日中を除けば名古屋まで直通があるためなかなか便利だろう。

駅名標は床面から立て置いている方式。屋根のあるスペースにして、吊り下げでも壁掛けでもない。元来この方式だったならばそうだが、やはり"らしさ"を感じられない。駅番号CE02は後から付けられたはずだ。

ホームは相対式2面2線となり、屋根は現行のワンマンに対応する2両分にある。案内装置は接近のみの簡易型ながらも、自動放送は有人駅用のそれに対応。また高架となっているため階段と、後付けでエレベーターがある。

武豊方向は引き続き単線で進み、半田では高架工事が進められている。武豊線そのものは行き止まりの路線であり、乗客は降りていく流れにあるのだろう。かつて間合い運用で急行列車の気動車編成が乗り入れたためホームはそこそこ長く、現在使用されていない箇所は閉鎖されている。

大府方向も大府まで単線となる。形状から見ると1線スルーらしいのだが、現在旅客列車は各駅に停車するのみ。気動車時代(正確には電化後の2018年まで)に名古屋行き1本のみ快速が通過した際はどうだったのだろうか?またホーム高さが段差なく調整されているのも、現在使用している4両分となる。

階段はホームから降りて踊り場へ出て、折り返すように正面から降りていく形。上がっていく際は正面から、踊り場で方向ごとに分かれていくこととなる。トイレはあまり大きくなく、年季を隠せずも管理は行き届いているようだ。もちろん多機能トイレも欠かせない。

改札から見て、エレベーターは方向ごとに左右へ折り返す位置にある。自動改札は2通路あり、うち狭い1通路が片側のみ一方通行。双方共に扉のない簡易型であり、自動改札に対応しないきっぷ類はそのまま通過することになるか。

無人にして精算機がないこともあって、改札横には外部と応対できるようインターホンが設けられている。窓口の痕跡があり、ここは以前に有人駅だったのかと…。床面のタイルもところどころ色味が異なっている。

改札から外へ出れば、あるのは近距離用の券売機。こちらが遠隔管理されており、読み取りカメラを備えたインターホンで各種対応がなされている。発車案内の装置はなく、運行情報を壁掛けの液晶画面で表示している。

外観は高架駅らしくあれば、扉で仕切られるなど立派というか。入口の前に階段とスロープがあり、階段を上がれずとも段差が生じない。実のところエレベーターの設置に伴い、元からあった改札を手前に移設。横にあった出入口も閉鎖されたという。よく見れば痕跡があった。

西口には駅前広場がなく、駅近くまで住宅地となる。こちらの周辺に店らしい店は見られない。

東口は駅前広場があり、バスは夜行高速路線と東浦町の地域巡回路線が発着する。駅から少し離れれば、こちらもやはり住宅地となる。やはり出入口を封鎖した痕跡の残るであろう、外観を収めそこなったのは痛かったか。

駅からイオンモール東浦へ直結しているようだが、こちらは駐車場とエンジョイライフ館。1階はスポーツクラブやクリニックなどで構成されており、店らしい店は入っていない。

イオンモール東浦の"母屋"は道路を渡った先にある。2階建てのモールであり、立地面積が比較的大きく取られているのだろう。イオンモールらしい吹き抜け構造の区画と、天井のある区画となる。ということで、今回の駅視察は以上。
(おわり)