18冊目: 山の上の家事学校
近藤史恵
2025/12/23
★ひとことまとめ★
男性専用の家事学校![]()
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
離婚して一年。荒んだ生活を送っていた幸彦は、ある「学校」を紹介される。そこには様々な事情を抱える生徒たちが通っていた――。
【感想】
本作も近藤さんの思想というか伝えたいことが盛り沢山だったな~と感じました。
近藤さんのX見ると「トランス差別に反対します」とあるし、フェミニストっぽい思想をお持ちなんだな~と感じます。
男性の家事学校って作品の題材として面白いな~と思いましたけど、それもよくよく考えれば「家事≠女性がやるもの」ってことだろうし、純粋に作品が面白いなという気持ちだけではなくて「近藤さんはこういうことが伝えたいのだろう…」って気持ちで読むようになってしまった![]()
あと、家事学校に通うように言われて渋々来ていた十代の猿渡くんのセリフもなかなかだなあと思いました。
「男性だけが家事を学ぶべきだと思っていることで、それは男性差別でもあると思います。女性は勉強しなくても、家事はできるけど、男性は勉強しないとできないと考えているんでしょう」
女子大も差別だと思っているのかに対して、「超弩級の男性差別です。」
まあ他にも色んなセリフがあるんですが、猿渡くんみたいな考えの人を変えていきたいって根底が近藤さんにはあるのかな~と感じました。
まあ確かに家事も育児も、「ママのほうが得意じゃん笑」みたいに言う夫って世の中に多いと思うんだけど、得意かどうかじゃなくて場数踏んだかどうかだけだと思うんだよね~。
やらないからできないだけだろって思う。女性も男性もスタートは同じだよね。生まれてすぐ家事できる人なんていないんだし。
育児だって、赤ちゃんが生まれたときはどっちもパパママ初心者なわけで、スタートは一緒だよね。
そこから、怖くても不安でも間違っているか心配でもトライするのか、「いや~俺or私はいいかな…」で人に任せてずっと初心者のままなのか。得意不得意ではなく、その違いだと思ってる。
ちなみに私の夫は娘が赤ちゃんの時に一度爪切りに失敗(指の肉切った)して以来、もう2年以上娘の爪切り拒否しています![]()
「ママのほうが得意だから」は夫の常套句だけど、そのたびに「やらないからできないんだろ
」と私はキレています。
やりたくないからやらないって人はずるいよね~いいよね~、「得意じゃん」とかいう馬鹿みたいな言い訳で人にやらせることを正当化してさ~。
やらなくていいって選択肢があることがまず面白い。
爪切りやらないで爪が伸びて困るのは娘や娘のお友達や保育園の先生で、いろんな人に迷惑かけるんだし「やらない」って選択肢なんてそもそもないのにね。
おまえ仕事でも「やりたくないからやらない笑」とか言ってんのか~?????と思います![]()
脱線、脱線。
主人公の幸彦は仕事最優先で暮らしてきた結果、妻に愛想をつかされ離婚して子供も妻に引き取られて。
荒んだ一人暮らし送っているのを心配した妹に家事学校を紹介されて通い始めて、家事を通じて少しずつ考え方も変わって、過去の自分を振り返って反省もして。
でも、よくある感じの”妻に自分は変わったということをわかってもらって、よりを戻せた!ハッピーエンド!”って終わり方じゃなかったのはよかったな。
現実はそんなに簡単じゃないよね。いくら元夫が家事学校に通って家事ができるようになって心を入れ替えたって言われても、それまでの何年ものことを簡単に許して信用することって難しい。
夫婦ではないけど、子供を育てる親としてチームで頑張っていこうって形もあるよな~。
自分も誰かに家事を習ったわけではなく、本で読んだりネットで見たことをなんとなくやっているだけだから、家事の基礎を学びなおすのもいいかもな~と思いました。
文中でも書かれていましたが「料理は科学」だし、基礎をしっかり守ったほうが味も向上するなら、学びなおしたほうがいいですよね。
「さしすせそのルール」も、毎日料理しててつい塩を先に入れて砂糖を後入れしちゃうこともあったからな~。ちゃんと基礎を頭に入れた状態で料理したいな~![]()


