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共明塾 × キッズアース播磨町校

1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
共明塾はこれからも学ぶ楽しさを発信していきます。

理科実験教室ハイクラスの授業は、3回使って「魚の解剖」を行います。

 

1回目は解説。

生き物の分類や進化についてのお話です。

キッズアース本校では、過去にネズミやカエルの解剖も行っています。

 

ネズミは「哺乳類」、カエルは「両生類」、魚は「魚類」と、

全く違う生き物ですが、一方で、「脊椎動物」という動物の仲間でもあります。

 

生物の分類は、形態(見た目の特徴)で行う分類から、

DNAの分析による分類へと変わってきています。

 

例えば、サメとマグロと人間を比べると、

見た目ではもちろん、マグロとサメが近いように感じますが、

DNAで分析すると、マグロはサメより人間に近い仲間なのです。

(この話の元ネタはこちら↓)

 

哺乳類の分類も、30年前とはずいぶん変わってきています。

 

 

図鑑での分類にも驚かされましたが、

2019年に国立科学博物館で行われていた「大哺乳類展2」での分類は、

今まで見たことのない、地域を基準とした分類方法で、分類の世界もずいぶん変わるものだと驚きました。

 

さて、今回、解剖を行うのは「魚類」です。

良いアジとタイが手に入りました。

 

では、哺乳類/鳥類/爬虫類/両生類/魚類/昆虫類

それぞれの特徴を比べてみましょう。

 

魚のヒレを手足だと考えると、手足はそれぞれ何本でしょうか。

目の数、口の数は同じでしょうか?

どうやって呼吸をしているのでしょう?

子どもを産むのは、卵で産むのでしょうか、違う産み方でしょうか?

 

哺乳類の中でも、爬虫類の中でも、魚類の中でも、いろいろと違いはあります。

しかし、同じ「類」に入っている生き物には共通した特徴があります。

他の「類」との違いから、その特徴を見つけてみましょう!

 

 

理科実験教室についてはこちら↓

 

小学生のための理科実験教室!

中高生のための難関校対応塾!

 

本屋さんの平積みで気になって買った『キリン解剖記』。

 

 

いやはや、とんでもなく面白い本でした。

 

まず、普通の生活では「解剖」することはありません。

まぁ、うちは、理科実験教室なので、魚やカエル、ネズミの解剖については、出来る体制はありますが、

それでも、キリンの解剖なんて、想像したこともありません。

 

しかし、作者は言うのです。

もしかしたら私は、世界で一番キリンを解剖している人間なのかもしれない」と。

 

19歳の冬から、10年で30頭近くの解剖をしてきた、という作者は、この本を書いた時に、まだ30歳。

15年もあれば、キリン好きの子どもはキリンの研究者になれる」と書かれていますが、それにしても、

どんな人生の選択を行えば、「自分の好きなこと」を「研究」に昇華出来るのか。

 

この本は、キリンについての作者の思い出と発見の詰まった記録でありながら、

研究」のみならず「」を追いかけるすべての若者に対するエールでもあるのです。

 


 

どこをとっても面白い本ですが、ハイライトは「8番目の“首の骨”の発見」。

どのようにこの事実を発見し、確定していったか、そのプロセス、タイミング、出会い、

本書の白眉であり、一気に読まされてしまいます。

 

ここを読んで素晴らしいと思うのは、内容もさることながら、文章と構成の上手さ。

 

何より、こういった専門的で難しい内容を、素人にも分かりやすく読ませることが出来るのは、

文章が上手く、構成が練られているからに他なりません。

 

「頭が良い」という評価の軸はいくつかありますが、

「他の人のレベルに合わせてちゃんと説明が出来る」というのも大事な要素です。

しかも、自然な語り口でそれを感じさせないあたり、作者の文才の素晴らしさを感じます。

 

 

登場するキリンたちが、私たちにとってなじみ深いキリンたちだ、というのも、この本の魅力に一役買っています。

最初に登場するのが神戸市立王子動物園の「夏子」。兵庫県民としては、感慨深いものがあります。

 

そう。

解剖される一頭一頭に名前があり、それぞれの動物園で愛されてきた、そして惜しまれた「生」がある。

だからこそ、その死後、丁寧に弔われ、研究者の役に立っている姿に、有難さを感じますし、

そうやって最期の最後まで寄り添ってくださっている方々の姿に尊敬と感謝の気持ちを深く感じます。

 

 

 

今、読んでいる『アルケミスト』という本の中に

おまえが何か望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するように助けてくれるのだよ」というセリフが出てきます。

おまえが誰であろうと、何をしていようと、おまえが何かを本当にやりたいと思う時は、その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。」と。

 

 

 

好きなキリンの研究者になりたい」という夢を叶えた作者の道のりは、このセリフを体現しているかのごとく、

素晴らしい出会いと学びに導かれていて、読んでいてワクワクします。

 

天は自ら助くる者を助く」は、英語の慣用表現として学びましたが、本当にその通りだな、と思います。

どんな夢であれ、あきらめずに努力するものの先に、扉は開かれるのだ、と感じさせてくれる、その意味でも素晴らしい本。

 

本当に面白い一冊でした。

 

郡司先生は、こちらの本の監修もされているそうで、

この本も近々、キッズアース播磨町校の本棚に並べたいと思いますのでお楽しみに。

 

 

 


 

さて、キッズアースの実験教室では、教科書を読むだけでは得られない「何か」を感じてもらうことで、

生徒の皆さんの可能性を拡げたいと思っています。

 

キリンの解剖をすることは、ないと思いますが(本校では過去に羊の心臓の解剖など行っていますが)、

本を読むことも、「何か」の追体験。

 

経験・体験を通じて、未来の「科学者」の卵への一助となれることを願っています。

 

 

 

おくればせながら、かもしれませんが、「ひょうご子育て応援の店」に登録しました。

 

 

特典内容については上記画像の通り、なのですが…

良く考えれば、これ、実質誰でも入会金割引って話なのでは…。

兵庫県のこの事業が、幅広い人に知って頂けて、どんどん利用されるきっかけになればと思います。

特典内容の変更はメールで、とのことですが、何か面白いアイデアがあれば、追加・変更も考えたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

7月に入り、ぽつぽつとセミの抜け殻を見かけるようになりました。

 

この近くでは、まだセミの声は聞こえてきませんが、夏らしい騒がしさ、

あるいは、岩にしみいる静けさを感じさせてくれるようになるのも、もうすぐでしょう。

 

今回、見つけたセミの抜け殻、よく見ると...

下に成虫のセミが...!

 

抜け殻の主でしょうか。

それともたまたま近くにいただけでしょうか。

 

一昨年、抜け出たばかりのセミの写真を撮ったことがありますが、

その時はもっと半透明に近かったので、出てきてから時間は経っているようです。

 

さて、昆虫には「完全変態」と「不完全変態」があります。

セミはどちらでしょうか?

 

セミの幼虫は土の中から出て木に登り、「羽化」します。

なので「サナギ」の時期がありません。

 

カマキリやバッタなどのように、生まれた時から同じ形、ではありませんが、

「完全変態」と「不完全変態」は、「サナギ」の時期のあるなしなので、セミは「不完全変態」です。

 

では、トンボは? チョウは? テントウムシは?

良く知っているつもりの身近な昆虫でも、こうやって考えてみると面白いですね。

 

上手く見つけることが出来たら、それぞれの写真を撮って一覧にすると、立派な自由研究になりますよ。

 

 

雨の合間に、ふと視線をあげると、雨のしずくを受けて、

クモの巣がきれいに見えたので写真を撮りました。

 

 

クモの巣の観察に、霧吹きで水をかける、という方法がありますが、

雨上がりの観察でも十分ですね。

 

さて、クモの巣は、クモの種類によって形が違うのでしょうか?

クモの大きさで大きさが違うのでしょうか?

 

そんなことを考えながら記録をすると、立派な自由研究になりますよ。