共明塾 × キッズアース播磨町校

共明塾 × キッズアース播磨町校

1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
共明塾はこれからも学ぶ楽しさを発信していきます。

小学館さんの「小学一年生」2020年9月号の付録は「手づくりぷるぷる石けん」でした。

 

 

コロナ禍の中、手洗いが推奨され、小学生もしっかり手洗いするようになっている今、この付録はタイムリーだなぁ、と思います。

 

作り方は簡単。

お湯を入れたマグカップ、紙コップ、割りばしを用意します。

 

マグカップに30℃~40℃のお湯を入れて、「A液」「B液」を3分間温め、

温めた「A液」「B液」を紙コップに入れて、混ぜます。

 

 

混ざったら型に流し込んで…

6時間待ちます。

 

すると、ぷるぷる石けんの出来上がり!

 

 

ちゃんと泡立ちますし、ぷるぷるしています(笑)

簡単に出来て楽しい!

手洗いもはかどります。

 


このぷるぷる石けん、セガさんから商品として販売されています。

 

 

 

「すみっコぐらし」のバージョンも。

 

 

 

 

 


さて、では、この「ソープルン」、何で出来ているのでしょうか?

また、石鹸としての効用は、失われていないのでしょうか?

 

「ぷるぷる石けん」などで検索すると、手作りする方法が出てきます。

使われている材料を見ると、納得のいくものが使われています。

(もちろん、全く同じである、ということはないと思いますが)

作ってみて比べるのも面白いですね。

 

 

NHKの子ども科学電話相談の鳥類担当、「どっもー♪ 川上です。」でもおなじみの川上和人先生。

この本は前から気になっていたのですが、今回文庫化されたということで、購入しました。

 

 

まぁ、題名からして面白い。

好きこそものの上手なれ」と言いますし、そもそも研究者という仕事自体、

好きを仕事に」している代表者的なイメージがあります。

 

にもかかわらず、この題名。

 

中身を読むと、この題名とは裏腹に、鳥への愛があふれてしかたがないことが伝わってきます。

そして、思いもよらない知的冒険の連続に、ハラハラドキドキさせられます。

 

鳥の研究のために、クライミングの練習とか、水泳の練習とか、

しかも、それが実際に役立つどころか、必須スキルになってるのがすごい(笑)

 

舞台となるのは、小笠原諸島にある、いまだ噴煙たなびく西之島。

聟島列島(むこじまれっとう)にある媒島(なこうどじま)。西島に東島。

硫黄島のさらに南に位置する絶海の孤島、南硫黄島。

ボルネオ島にアゾレス諸島。

 

軽妙な語り口で、話題は鳥類にとどまらず、生態系や外来生物、恐竜にまで及びます。

鳥類学者の「お仕事」を垣間見ることの出来る、知的エンターテインメントなエッセイです。

 


第一章で紹介され、終章、そして文庫追加分で言及され、劇的な幕切れ(?)を迎える

小笠原諸島の西之島については、2020.7/31付で下記の映像が上がっていました。

 

これでは、しばらく先生は西之島に行けそうもないですね。

 

別のニュースでは、中国地方などで見られる「霞(かすみ)」も、

1100㎞も離れているこの火山灰の影響ではないかと指摘されていました。

 

(地図はwikiより)

 


なお、キッズアースには、川上先生のこちらの本も置いてあります。

 

 

これも面白い本で、まさに「トリビア」と言うべき、様々な鳥に関する面白い知識が詰まっています。

鳥類学者の話なんかより、鳥のことを知りたい!という人には、こちらがおススメです(笑)

 


さて、キッズアースの実験教室では、教科書を読むだけでは得られない「何か」を感じてもらうことで、

生徒の皆さんの可能性を拡げたいと思っています。

 

鳥に関しては、スタンダードの授業で「手羽先の解剖」をやっています。

また、塾の駐車場に来訪するツバメの観察も忘れてはなりません。

 

経験・体験を通じて、未来の「科学者」の卵への一助となれることを願っています。

 

 

共明塾の駐車場にて、今年2度目の子育てが行われています。

 

さて、ツバメの子ども達は、どんなエサを食べさせてもらっているのでしょうか。

 

 

先日、NHKの番組では、下に落ちているフンを集めて水に溶かし、中を分析していました。

 

…いや、まぁ、出来ないことはないのですが。

シャーレも、虫眼鏡や顕微鏡もあることですし。

 

しかし、食べこぼしからも、何を食べているか、うかがい知ることが出来ます。

 

 

こうやって見ると、まだ小さめのバッタを捕まえているのが分かります。

前回の子育ての時、子どもが大きくなって与えていたのはトンボでした。

 

 

今回、落とした生き物の中に、見たらまだ生きているのがいたので、土に置いてみました。

それがこちら。

ケラですね。

 

ケラは、基本的に、土の中にいる生き物という認識ですが、

空中でエサを捕獲するイメージのあるツバメが、どこでどう見つけて捕まえたのか...。

 

たくさんエサを食べて、子ども達も大きくなってきました。

 

きっと2度目の巣立ちももうすぐです。

 

 

高校の時、とても怖い先生がいました。

 

非常に穏やかなお人柄で、怒ったりするわけではないのです。

教科は数学で、演習の担当をされていました。

 

授業は、黒板に2~3本の縦線を引いて、生徒が家でやってきた宿題をそこに書くところから始まります。

そして、書き終えた「解法」を先生がチェックしていくのです。

 

恐ろしかったのは、ここから。

先生は、ほとんどの解答について

この解法は美しくないねー。

と言いながら、生徒の書いた計算式を消していくのです。

時には、「答え」以外の「式」がすべて消されてしまうことも。

 

いやはや、自分の解答を黒板に書くのがどれほど怖かったか。

そして、だからこそ、先生に褒められた時に、どれほど嬉しかったか。

先生に認められる解答が書けるように、という努力は、確実に数学の成績を上げてくれました。

 

ちなみに、その先生が一度だけ「この解答は非の打ちどころがないねー。」と仰ったことがあります。

その解答を書いた彼は、後に東京大学の理科一類にストレートで合格しました。

 

数学とは「美しさ」なんだ、ということは、この先生に教えて頂きました。

 


 

さて、今回紹介する本は、『とてつもない数学』。

 

 

数学の「楽しさ」「美しさ」「面白さ」「奥深さ」が詰まった、びっくり箱のような本です。

 

最初に紹介される「鳩の巣原理」は、とても簡単で面白い原理なのですが、

これをイメージしてもらうために「例題」として出されているのが、

横浜市内に、髪の毛の本数がまったく同じ本数の人は複数いるか?

(横浜市の人口は約350万人、 髪の毛の本数は多くても10万本程度とする)

という問題です。

 

これが「鳩の巣原理」を使うと、考えるまでもないくらい簡単に解けてしまうのです。

 

作者は、ロシアの作曲家チャイコフスキーの言葉を引用します。

もしも数学が美しくなかったら、おそらく数学そのものが生まれてこなかったであろう。

人類の最大の天才たちをこの難解な学問に惹きつけるのに、

美の他にどんな力があり得ようか

 

この本は、数学の「とてつもなさ」を通じて、その「美しさ」をも描いているのです。

 


 

どの章をとっても、興味の尽きない話が並んでいるので、紹介するのも難しいのですが、

私自身が全然知らなかったが故に、興味を惹かれたのは、

第2章「とてつもない天才数学者たち」で紹介された「インドの魔術師」ラマヌジャン(1887~1920)です。

 

13歳になる頃には大学生レベルの三角法や微積分の教科書の内容をマスターしていたという彼は、

自身が「発見」した数学の定理や公式をノートに書きつけており、それらは3冊のノートにまとめられているそうです。

 

このうち1/3ほどは既知のものでしたが、残りはまったくの「新発見」で、その数はなんと3200個以上!

「ノート」にある全ての公式が証明されたのは、死後70年以上経った1990年代後半だというのですから、驚きです。

 

天才、としか言いようのないラマヌジャンですが、32歳の若さでこの世を去ります。

そして、その残した公式、数式たちは、今でも研究者たちの研究の対象となっているそうです。

 

紹介される天才は、これだけではありません。

『原論』のユークリッド、「ゲーム理論」のノイマンゲーデルバートランド・ラッセル…。

紹介される「数学」なエピソード、「数学」との関わりが本当に面白く、この章だけでも何度も読み返したくなります。

 

でも、それだけではありません。

数学と音楽、天文学との関わり、「曲線」の美しさ、フェルミ推定、統計学、2進法とコンピューター、円周率、虚数と量子コンピューター…。

 

本書中で引用されている日本を代表する数学者の一人、岡潔先生の言葉を載せておきましょう。

数学というのは闇を照らす光なのであって、白昼にはいらないのですが、こういう世相には大いに必要になるのです。

 

勉強のための本、でもありながら、それ以上に読み物として面白く、数学の楽しさを伝えてくれる、素晴らしい本でした。

 


作者の永野先生も、面白い経歴をお持ちで、東大の地球惑星物理学科をご卒業後、JAXAへ。

そして、その後ウィーン国立音大に留学されて、指揮者として活躍。

現在は「永野数学塾」として、数学を教えていらっしゃるそうです。

 

74年生まれ、とのことですから、私の2個上の先輩にあたりますね。

私より1学年上の経済学部でお世話になった先輩は、

オペラの演出家として、ウィーンにお住まいですから、聞くとご存知かもしれません。

 

数学や経済など、「理(ことわり)」を学ぶものが、

同時に音楽や美術など「美しさ」への憧憬を抱く気持ちは、

少しだけ私にもわかります。

 


 

さて、共明塾では、中学レベルまでの数学を扱わせて頂いています。

もう少し実践的なレベルで言うと、こんな本も面白いですよ。

 

 

 

数学は、分かればわかるほど面白くなっていく学問です。

 

「勉強」という構えを取っ払ってみれば、教科書は、たくさんの先人たちの「発見」のエッセンスが詰まった、

とんでもないハウツー本なのだということが分かります。

しっかりと教科書から学んで、もっと「美しい」数学に触れられるようにしていこうではありませんか。

 

当塾でも、学ぶ楽しさを、もっともっとお伝え出来るようにしていきたいな、と思っています。