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共明塾 × キッズアース播磨町校

1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
共明塾はこれからも学ぶ楽しさを発信していきます。

高校の時、とても怖い先生がいました。

 

非常に穏やかなお人柄で、怒ったりするわけではないのです。

教科は数学で、演習の担当をされていました。

 

授業は、黒板に2~3本の縦線を引いて、生徒が家でやってきた宿題をそこに書くところから始まります。

そして、書き終えた「解法」を先生がチェックしていくのです。

 

恐ろしかったのは、ここから。

先生は、ほとんどの解答について

この解法は美しくないねー。

と言いながら、生徒の書いた計算式を消していくのです。

時には、「答え」以外の「式」がすべて消されてしまうことも。

 

いやはや、自分の解答を黒板に書くのがどれほど怖かったか。

そして、だからこそ、先生に褒められた時に、どれほど嬉しかったか。

先生に認められる解答が書けるように、という努力は、確実に数学の成績を上げてくれました。

 

ちなみに、その先生が一度だけ「この解答は非の打ちどころがないねー。」と仰ったことがあります。

その解答を書いた彼は、後に東京大学の理科一類にストレートで合格しました。

 

数学とは「美しさ」なんだ、ということは、この先生に教えて頂きました。

 


 

さて、今回紹介する本は、『とてつもない数学』。

 

 

数学の「楽しさ」「美しさ」「面白さ」「奥深さ」が詰まった、びっくり箱のような本です。

 

最初に紹介される「鳩の巣原理」は、とても簡単で面白い原理なのですが、

これをイメージしてもらうために「例題」として出されているのが、

横浜市内に、髪の毛の本数がまったく同じ本数の人は複数いるか?

(横浜市の人口は約350万人、 髪の毛の本数は多くても10万本程度とする)

という問題です。

 

これが「鳩の巣原理」を使うと、考えるまでもないくらい簡単に解けてしまうのです。

 

作者は、ロシアの作曲家チャイコフスキーの言葉を引用します。

もしも数学が美しくなかったら、おそらく数学そのものが生まれてこなかったであろう。

人類の最大の天才たちをこの難解な学問に惹きつけるのに、

美の他にどんな力があり得ようか

 

この本は、数学の「とてつもなさ」を通じて、その「美しさ」をも描いているのです。

 


 

どの章をとっても、興味の尽きない話が並んでいるので、紹介するのも難しいのですが、

私自身が全然知らなかったが故に、興味を惹かれたのは、

第2章「とてつもない天才数学者たち」で紹介された「インドの魔術師」ラマヌジャン(1887~1920)です。

 

13歳になる頃には大学生レベルの三角法や微積分の教科書の内容をマスターしていたという彼は、

自身が「発見」した数学の定理や公式をノートに書きつけており、それらは3冊のノートにまとめられているそうです。

 

このうち1/3ほどは既知のものでしたが、残りはまったくの「新発見」で、その数はなんと3200個以上!

「ノート」にある全ての公式が証明されたのは、死後70年以上経った1990年代後半だというのですから、驚きです。

 

天才、としか言いようのないラマヌジャンですが、32歳の若さでこの世を去ります。

そして、その残した公式、数式たちは、今でも研究者たちの研究の対象となっているそうです。

 

紹介される天才は、これだけではありません。

『原論』のユークリッド、「ゲーム理論」のノイマンゲーデルバートランド・ラッセル…。

紹介される「数学」なエピソード、「数学」との関わりが本当に面白く、この章だけでも何度も読み返したくなります。

 

でも、それだけではありません。

数学と音楽、天文学との関わり、「曲線」の美しさ、フェルミ推定、統計学、2進法とコンピューター、円周率、虚数と量子コンピューター…。

 

本書中で引用されている日本を代表する数学者の一人、岡潔先生の言葉を載せておきましょう。

数学というのは闇を照らす光なのであって、白昼にはいらないのですが、こういう世相には大いに必要になるのです。

 

勉強のための本、でもありながら、それ以上に読み物として面白く、数学の楽しさを伝えてくれる、素晴らしい本でした。

 


作者の永野先生も、面白い経歴をお持ちで、東大の地球惑星物理学科をご卒業後、JAXAへ。

そして、その後ウィーン国立音大に留学されて、指揮者として活躍。

現在は「永野数学塾」として、数学を教えていらっしゃるそうです。

 

74年生まれ、とのことですから、私の2個上の先輩にあたりますね。

私より1学年上の経済学部でお世話になった先輩は、

オペラの演出家として、ウィーンにお住まいですから、聞くとご存知かもしれません。

 

数学や経済など、「理(ことわり)」を学ぶものが、

同時に音楽や美術など「美しさ」への憧憬を抱く気持ちは、

少しだけ私にもわかります。

 


 

さて、共明塾では、中学レベルまでの数学を扱わせて頂いています。

もう少し実践的なレベルで言うと、こんな本も面白いですよ。

 

 

 

数学は、分かればわかるほど面白くなっていく学問です。

 

「勉強」という構えを取っ払ってみれば、教科書は、たくさんの先人たちの「発見」のエッセンスが詰まった、

とんでもないハウツー本なのだということが分かります。

しっかりと教科書から学んで、もっと「美しい」数学に触れられるようにしていこうではありませんか。

 

当塾でも、学ぶ楽しさを、もっともっとお伝え出来るようにしていきたいな、と思っています。

 

 

 

ドイツのミュンヘンには「ポテト・ミュージアム(kartoffelmuseum)」なるものがあります。

中に入ると、ジャガイモアートが、これでもかと並んでいます。

  

 

ドイツだけでなく、アメリカのアイダホ州やベルギー、カナダなどにも「ジャガイモ博物館」はあるようですね。

 

さて、ジャガイモ(ポテト)を使った料理と言えば、何を思い浮かべるでしょうか?

フライドポテト、肉じゃが、カレー、じゃがバター…。

子どもに人気のお菓子として、ポテトチップスもあげておきましょう。

 


今回は、電子レンジだけで、このポテトチップスを作ります。

このレシピ、「あげないポテトチップス」で検索するとそれなりに出てきます。

今まで何回か作ったことがあるのですが、今回は、面白いものを買ったので、それを使って作ってみましょう!

 

【用意するもの】

  • ジャガイモ 1個 (100gくらい)
  • クッキングペーパー 1枚
  • スライサー
  • お皿
  • 電子レンジ
  • クッキングシート  1枚(→電子レンジチップスメーカー

【手順】

  1. ジャガイモをスライサーで薄く切る(手を切らないように注意!)
  2. クッキングペーパーで水気を取る
  3. 水気を取ったジャガイモを、クッキングシートに重ならないように載せる
  4. 電子レンジで加熱する

なのですが、クッキングシートに載せる代わりに、

ダイソーさんにて100円で購入した「電子レンジチップスメーカー」を使います。

  

  

 

クッキングシートを使う場合は、あまり数が並べられないのと、

途中で様子を見て場所を変えたり、裏返したりが手間(とは言え楽しい)だったのですが、

この商品を使えば立体的に並べられるので、一度にたくさん作ることが出来ますし、

均一に温められるので、場所替えや裏返しの手間がありません。

 

袋に量と電子レンジの出力に応じた加熱時間が書かれているのも便利です。

 

(参考までに)

  500w 600w 700w 800w以上
60g 約6分 約5分 約4分 -
100g 約9分 約8分 約6分 -

 


【味について】

さて、出来上がったようです。

 

このままだと、ジャガイモそのものの味になるので、少し塩を振ったりした方が美味しいかもしれません。

また、時間をかけすぎると、焦げて苦く、すっぱい感じなりますので、最後のあたりは様子を見ながら進めましょう。

 

フライドポテトやトルティーヤチップスのように、ケチャップなどを用意して、つけて食べるのも美味しいと思います。

大人向けにはサルサソースや、山椒や柚子胡椒なんてのも良いかもしれません。

 

【自由研究にするには】

普通に売っているポテトチップスは油で揚げているものがほとんどです。

これは、油で揚げることで、ジャガイモの中の水分を飛ばすと同時に、油の甘みを加えているのです。

 

今回のレシピでは、電子レンジを使うことで水分を飛ばしました。

 

ところで、ポテトチップスの売り場に行くと、様々な味はもちろん

「堅あげ」や「薄あげ」など、いろいろな堅さ、厚さのものが売られていますね。

 

スライスする薄さや、加熱時間を変えて、食べ比べしてみてはどうでしょうか?

記録や比較をしっかり取ることで、しっかりした「自由研究」になりますよ。

 

 

 

共明塾の駐車場には、ツバメが巣を作っています。
ツバメが来る年、来ない年があるのですが、今年はツバメが来てくれました。
今年はなんと2回も!

 

同じカップルなのか分かりませんが、2度目の子育てが始まりました。

 

(7/22 ようやく顔が見えた)

 

前回は、どの子も同じように育っていたのですが、

今回は、育ち方に差があるようです。

 

(8/1 大きさに差が...)

 

 

成長に差こそあれ、前回と同じように、どの子たちもみな、立派に成長して、

新しい世界に巣立っていくことを楽しみにしています。

 

 

理科実験教室ハイクラスの授業は、3回にわたり「魚の解剖」を行います。

 

3回目は、実際に解剖を終えての解説です。

 

取り出した内臓を見ながら、どんな働きをするのか、

前回考えてもらったこととあわせて解説していきます。

(内臓の写真は自粛)

 

 

そして、骨を外しやすい状態にして、 (焼いて)

骨と身のつき方を観察していきます。(ほぐしていきます)

これは、だいぶ調査の進んだ後の写真ですね。

 

我々の口に入るものは、それが植物であれ、もともと命のあったものを頂いているのです。

 

解剖する中で、いろいろ感じることはあったと思いますが、

そういったこともあわせて考えるきっかけにして頂ければと思います。

 

 

 

理科実験教室についてはこちら↓

 

小学生のための理科実験教室!

中高生のための難関校対応塾!

 

理科実験教室ハイクラスの授業は、3回にわたり「魚の解剖」を行います。

 

2回目は実際に解剖を行います。

今回はアジを使います。

 

 

※ 以下、魚の内臓の写真があるので、苦手な方はご注意ください

 

魚のお腹を見てみると、お尻の穴(肛門)が見つかります。

ここからお腹を切って、お腹の部分を出していきましょう。

 

 

お腹の中がはっきり分かります。

では、このお腹の中を取り出して、それぞれどんな働きをするのか考えていきましょう。

 

続いてタイも同じようにお腹を切っていきます。

 

アジと作りは違うのでしょうか?

 

いろいろ考えながら観察してみましょう!

 

 

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