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欲しいままにプリアンプを買ってしまったので、パワーアンプを用意しなければ音が出ない。仕方がない。パワーアンプを買うしかないではないか。
(「仕方がない」などとはこれっぽっちも思っていない)
小さなデジタルアンプで我慢しよう。狭い部屋だし、音質にそこまで拘るわけじゃない。集合住宅だから音量だって小さくして聴いている。よし、アマゾンで売ってる安いデジアンをポチろう。
…とはならなかった。
僕はアマゾンのデジアンで何回か失敗しているし、プリアンプ=SU-C2000に「見合う」だけの風格も必要だ。
そこで、Technics SE-A5(初代)が我が部屋にお目見えした。空気が1980年になった。近所のレコード屋にこれが常設されていたのを憶えている。僕が手にするのは2回目。以前の入手は2006年頃だったか。その時は個人売買だったが、今回は業者によるフルメンテ品を手に入れた。前回とは安心感が違う。
2002年頃に、SE-A3(SE-A5の上位機種)のメンテ品を導入した時と同じ感覚を味わった。スピーカーから、今まで聴いたことのないような「ふんわりとした雰囲気」が醸し出された。見えない低音の煙が部屋に充満するかのようだ。
もともとスッキリ派の国産1980年代製品である。ましてや大手家電・松下電器のベストセラーとなれば、こりゃ、日本中、誰にでも受容せられる音調(音質ではない)であって当然だ。
無味無臭とはよく言ったもので、音に個性は感じない。でも、それがいい。個性は音楽から聴きとるものだ。オーディオから聴きとるものではない。
SU-C2000との組み合わせは、なんとも不格好。
SU-C2000のサイドパネルの分、横幅がハミ出ている。個人的には、この種のサイドパネルはデザイン的に無くても良いのではないかと常々思うが、別に有っても悪くはないと感じる。
記しておきたいのは、SE-A5の出力切替は「full」と「limited」があって、「limited」にするとメーターパネルの照明が消せるということ。これは記憶になかった。たぶん以前に導入した時は「limited」で使うことがなかったためであろう。
ランプが消えると、発熱を抑えられる。とにかく、Technicsのメーターランプの上部はものすごく熱くなるのが常なのである。「limited」にしたら、パネルがまったく熱くならなかった。これはいい。
次に良い点は、入力ボリュームの存在。だって、SE-A2000にはこの機能がなかった。小音量派の僕には、プリアンプのボリューム位置がいつも7時30分辺りになり、使いづらかったのだ。その点、今回のSE-A5は背面にボリュームツマミがあるので、半分以下に絞って使っている。これで、SU-C2000のボリューム位置はだいたい9時前後になる。
奏でられる「音」は、これはもう、申し訳ないけれども、前のインテグレーテッドアンプとは「格が違う」と思った。そういうことなのだ、オーディオというのは。
ということで、久々に国産3ウェイ機に再登板してもらうことにしよう。こうなりゃ、「オールMADE IN JAPAN」勢で揃えて、じっくり聴き込んでみたいではないか。
愛する「あの」スピーカーの再登場である。
つづく。

























