サザンオールスターズのレコードを40年ぶりに購入した。40年前の1985年といえば、言わずと知れた名盤『KAMAKURA』の2枚組。「レコード」でサザンの楽曲を買うのは、それ以来のことなのである。

 

『THANK YOU SO MACH』(2025)の発売時、実は、予約をしくじってレコードを入手できなかった。しかたなく、楽曲をApple Musicで聞いていたのだが、どうしても「レコードで」欲しいという気持ちが勝ってくる。

 

中古市場を見て買うタイミングを探っていたが、ぜんぜん価格が下がんない。新品時の2倍の1万円以上になっている。待っていても上がる一方だろうと思ったので、2か月ほど前に、中古盤を手に入れた。ハードオフさんで、ネット価格よりもちょっと安い1万1千円で販売されていた。「見本盤」のシールが貼ってある。だから安かったのかもしれない。盤面は購入前に確認させてくれた。とても綺麗。おそらく、一回ぐらいしか針を落としていないのではないか。

 

 

CDでは一枚だと思うが、LPでは2枚組である。奇しくも、40年前の『KAMAKURA』と同じである。なにか、不思議な感慨を覚えてしまう。

 

音を聴いてみたら、これはもう完全にレコードの勝利。

 

以降、Apple Musicでは聴く気がなくなった。で、カセットテープにダビングして、日ごろはそれで愛聴している。レコードは擦り切れないように温存しておくのが、1980年代に生きた者の「礼儀」みたいなもんなのである。

 

 

 

令和の現代に、新作をレコードで聴くことの意味はあるな、と痛感した次第。なんか、次々に「新譜」を求めてしまいそう。

 

 

 

 

愉しい年末で、よござんした。高校のブラスの仲間と会って音楽談義…じゃなくクルマ談義。飲み会の締めは、たまプラの一点張。まだ健在って素晴らしい! もう40年以上だね。学校帰りによく食べに行ったな。その頃の友人と再訪できるなんて最高じゃないか!

 

 

一夜明けて、今日はオーディオを聴く。

 

音楽を聴く、ではなくて、オーディオを聴く。

 

今年はメイン・スピーカーを換え、アンプを衝動買いし、DACを加えた。出てくる音が高級になった。価格バランス的にはスピーカーが廉価だが、まったく劣っていない。昔の国産オーディオは、ちゃんとしている。というか、好みにあっている機器を使うのが一番なのだ。だから、ストレスがたまらない。

 

 

クルマも同じなんだろうな。いくら新型のクルマであっても機能性ばかりで、乗ってて愉しくないんじゃ本末転倒。交通手段としてなら電車・バスの利用で事足りる。

 

義弟が、今月、1974年製のミニを買った。まだ見せてもらっていないが、うらやましすぎる。購入店のホームページには、次のような文句が並べられていたそうな。

 

クラシックミニで毎日を楽しく
想像してみてください、ミニのドアを開ける音から始まる一日。
きっと、通勤も旅行も、ちょっとした買い物さえ楽しい一日になります。
走る、曲がる、止まる、ミニにはそのすべてに「楽しさ」があります。

そんなミニを毎日の生活の足になる安心をプラスして、「より身近に」お届けします。

 

 

これ、趣味の世界全般に通じる至言なのではないか。そんな風に思う。

 

で、オーディオの話である。

 

オーディオ・チェックには何がいいのか。私の答えは新垣隆 作曲(昔は佐村河内守 作曲といっていた)交響曲第1番《HIROSHIMA》だ。

 

 

この東響の演奏は、いまさらながらすごいよね。しかし、このCDの良さはそこだけじゃない。どこから聴いても金太郎飴、頭から聴いてストーリー性に感嘆するCDでは、けっしてないこと。各楽器が「映える」書法が駆使されていて、オーディオ的な解像度が高く、音響の世界を客観的に堪能できる。

 

これを流しっぱなしにしてオーディオを聴く。

 

いまは一切の不満がない音が出ている。シンバルも金属の鳴りとして耳に届くし、膨らんだ嘘っぽい低音もない。僕のダイヤトーンの普及機は、中音域の音離れがとても良いので、「木管楽器がもっと出てきてほしいのに…」などといった小さなストレスの堆積もない。(Technicsの時はこれがあった)

 

よし完璧だ。もうオーディオにお金をかけるのはよそう。

 

…といつも思うのだが、半年後には飽きている私がいるであろう。

 

これもヒーリングだと思えば、安いもんだ。次の興味は、義弟の影響を大いに受けつつ、旧車に向かっている。8月に買ったスカイラインはどうする? 「mota」で見積りするしかない(笑)

 

ほんとに愉しい年末だ。

「癒やし」とは英語でヒーリング(英語: healing)、心理的な安心感を与えること。またはそれを与える能力を持つ存在の属性である。

 

…と何かに書いてあった。

 

今の自分は完全に癒しを求める人である。オーディオ・ヒーリングだし、音楽ヒーリングだし、ドライブ・ヒーリングだし。

 

それに、最近またカメラ・ヒーリングも加わった。

 

めんどくさい世の中になり、現在ではいわゆる「写真趣味」はできないんじゃないか、ということを日記に書いたことがある。

 

 

上の日記では、民生用のビデオカメラだけ残して全部処分した、と書いてあるが、ちっこいカメラではすぐに満足しなくなって、すぐに業務用を買い足した。同時に一眼レフもEOSの初代フルサイズデジタル(5D)を買った。やっぱり、「趣味は百歳まで」なのである。ただ、街頭での撮影はしていない。親しい者へレンズを向けるのみである。

で、先月、キヤノンのレンズを活かそうという気持ちも後押しし、懐かしのフィルムカメラ、EOS-1N HSを購入した。新品同様の完全動作品が現存している奇跡。そんなことってあるのかね。しかもその中古屋にはそういうのが三台もあった。だれが平常心でスルー出来ようか。シリアル番号がもっとも新しい個体を一台、自分のものとした。

 

ネガフィルムは辛うじてカメラのキタムラで買える。が、実に高くなった。コダックの36枚撮りが1800円である。

 

ひえー。

 

売れないASA200の商品は、まだいろんなところで流通在庫が残っているのかもしれない。

 

さっそく装填して撮影。なつかしいシャッターのフィーリング。レンズはEOS 5Dでも常用の50mm/f1.4 USMである。

 

被写体は何がいいか。そうだ、「ネオクラシックカー」を撮影に行こう!

 

…ということで行ってきたら、ああ、だめだ。自分も乗りたくなってしまった。ネオクラシック…。

 

 

これってヒーリングなのかなあ…。

 

NHK-FM「ベストオブクラシック」

「ベルリン・フィル/ワルトビューネ・コンサート2025」
初回放送日:2025年12月24日
案内:田中奈緒子

バーンスタイン:

《ウエスト・サイド・ストーリー》から

「シンフォニック・ダンス」ほか

グスターボ・ドゥダメル 指揮

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(2025.6.28,ベルリン、ワルトビューネ野外音楽堂)

 

 

音がめっちゃいいー。

演奏も最高!

さすがベルリン・フィル!

 

NHK-FM「ブラボー!オーケストラ」

初回放送日:2025年12月21日
解説:小石かつら(音楽学者)

 

ラヴェル:組曲《マ・メール・ロワ》
沖澤のどか 指揮

京都市交響楽団
(2025.6.20,京都コンサートホール)

 

 

オーケストラの技量の高さとホールの響きを最適にとらえた価値ある放送だった。

 

コーラングレなどの管楽器の独奏が安定的に聴取できる演奏で、これを自室にて手軽に聴ける状況に感謝する思いだ。

 

この度のDACの更新によって、出音に高級感が付加された。

 

 

この放送で聴いた《マ・メール・ロワ》は、「美女と野獣」の後半部のフレーズの作り方が特有で、とても好みの演奏となっていた。一方で終曲の盛り上がり方はいま一つ。ラスト・ノートも淡白だった。ここのコーダ部分の管楽器はもっと派手に鳴らすのが僕の好みだから…。そこはちょっと物足りなかった。

 

スコア片手に聴いていたから余計に気になる。

 

 

でも、いい演奏だった。フランスの薫りがした。

これまで、SONYの「Music Center for PC」という音楽再生ソフトを使っていた。リッピングからタグの書き換えまで、全部これで済ませていた。無料のソフトだったのでお金もかからなかった。

 

しかし、先般導入したノーススターデザインのModel192(DAC)&M2TECHのhiFace(DDC)との相性が悪く、途中で必ずシャットダウンを強要されるようになってしまった。

 

おそらく、デジタル信号を受けるだけの「Model192」の方には問題がなく、hiFaceとの相性の問題だと思われるのだが、古い製品なので新しいWindowsに対応したドライバーも公表されていなく、お手上げだった。

 

他のDDCを試してみる価値はあったと思うが、確保したり検証したりするのがとても面倒なので、とりあえずすぐにできる対処として、PCのソフトの方を変えて再生してみたのである。

 

有名な「foober2000」を入れてみたが、これは問題なかった。しかし、僕はこのソフトが昔から嫌いなのである。プラグインをいろいろと入れないと、WASAPIすら対応しない。画面のレイアウトも自分好みではなく、カスタマイズするのもめんどくさい。

 

そこで、探していたら、「TuneBrowser」というのがあることがわかり、さっそくインストール。結論から言うと、これはたいへん良いソフト。クラシック音楽のプレイリストも見やすくて、素晴らしい。作曲者ごとに、タイトルをまとめてくれるのである。

 

 

何もカスタマイズせずにこの見やすさ! とにかく欲しい情報が一目で確認できるのが嬉しい。

 

音の方も、他のソフトと比較したわけではないが、ぜんぜん悪くない。今は無料体験版で使っているが、ちゃんと購入して使い続けたいと思う。

 

(2025.12.16 追記)

「ちゃんと」聴き比べたら、TuneBrowserの方が音が良いのですが、そんなことってあるんでしょうか。私の耳がおかしいのでしょうか。音調がまったく違い、TuneBrowserの方が私好みの音を出します。ソフトでこんなに変わるものでしょうか。まだ疑心暗鬼です。

今日の昼はアマオケの鑑賞に出掛けた。

 

 

ガーシュイン特集。《パリのアメリカ人》と《ラプソディー・イン・ブルー》を一緒に聴けた。演奏も素晴らしく、なかなか愉しく聴くことができた。

 

 

先月、ウィーン・フィルを聴いたのとまったく同じ席を取って鑑賞。これはちょっとした戯れである。

 

 

聴きながらヘンなことを考えていた。

 

元気だけれども雑味・不安定感があるのがアマチュアで、澄んでいて安定していているのがプロなんだな、と。まあ至極当然のことなのであるが…。

 

オーディオ的に言えば、これは、これまで使っていた「小さな箱のDAC」と、先般導入した「ノーススターデザインのDAC」ほどの開きがある。ノーススターの方は安定していて雑味がない。一方で元気さはちょっと不足しているような気がするが、逆に小さな箱のDACには溌溂さと明るさがあった。

 

「小さな箱のDAC」

 

「ノーススターデザインのDAC」

 

敢えて同じ席で鑑賞した感想は、席の違いをそれほど感じさせないのが一流のプロで、悪い席を後悔させるのがアマチュアだなあ…ということ。

 

何でか知らぬが、ウィーン・フィルの「まとまり感」は半端なかった。一流オケでは、ほとんどの場合「S」席がけっこう広い範囲にわたっているものだが、それも納得という感じがする。

 

どの席で聴いても感動させられる音楽。

 

プロ(の指揮者や楽員)っていうのは、おそらくそういうことも考えて演奏しているのだろう。

 

なんかいろいろ考えすぎて、休憩時間に帰ってきてしまった。後半も、きっと素晴らしい演奏を届けてくれたに違いない。今日のアマオケさん関係者の皆様には、たいへん申し訳なく思う。

 

ノーススターデザインのDAコンバーターで聴くレスピーギは、イタリアの音がするのだろうか。

 

僕はオペラは滅多に聴かないので、イタリアと言えばレスピーギになってしまう。

 

 

たぶん1000回は聴いたであろうデュトワのローマ三部作を、このDACを通して聴く。

 

「イタリアの音」かどうかは分からないが、リスニングにおける強い印象を、次のような部分に感じた。

 

①聖ユスターシュ教会の残響と奥行き感。

②モントリオール響(当時)の生音に非常に近い弦楽器群。 

 (特にヴァイオリン)

③明るく開放的な管楽器。(特に金管)

④他の楽器にかき消されない金物系の打楽器。

 

第一に「録音会場の残響」を挙げたのは、音の広がりと奥行き感に感銘を受けたからである。それに伴って、各楽器がよく響いて聞こえる。エッジが立って聞こえないので、解像度が低いかと思いきや、そうではなくすべての音がちゃんと耳に届く。つまり、「柔らかい」のに「はっきり」している。

 

このような相矛盾するような特徴を、ともに兼ね備えているのは、やはり「ハイエンド」だからだよな…と感心しきりである。

 

で、レスピーギの音楽は、これまで以上に心に響いてきたのである。揺さぶられた、と言ってもよい。当ディスクを初めて聴いたのは平成元年だったと記憶しているが(《ローマの松》のティンパニをやるんで参考用に買った)、まったく異なる印象となった。くどいようだが、これはアセンションである。

 

僕はこのまま宇宙に行っちゃいたい。

 

 

仕事が忙しいと、かえって帰宅してから音楽を聴きたくなる。しかも最上の音楽を…。

 

仕事帰りにドライブがてら、いろんなところに行く。主に夕飯のための食材を求めてであるが、大きめのモールに行くと上階にノジマさんやハードオフさんが入っていたりする。

 

 

それがいけない。いろんなものを見つけてしまう。

 

先週は、DAコンバーターに一目ぼれした。イタリアのノーススターデザインの美しい意匠が僕に手招きしていた。

 

こんな「見た目」の美しいDACなんて、音も良いに決まっているじゃん。

 

すぐに買ってしまった。最近の僕は迷わない。後悔しない生き方をするには、迷っている暇はないのである。

 

ノーススターデザイン社の製品の輸入代理店は「ナスペック」だったが、輸入取り扱いを辞めた旨、ネット記事に出ていた。検索すると倒産したという噂も載っている。もちろん、明言する記事がないので詳細は不明なのだが、まあ、当たらずとも遠からじであろう。

 

かつて存在していたメーカーの製品を所有する。それは、亡くなった人の生前の作品を愛でるような、妙な恍惚感がある。

 

ノスタルジアは病気の一種で、世界を滅ぼすものらしい。

 

 

世界がなくなっても、僕はぜんぜん大丈夫。ノスタルジア、万歳である。

 

 

なんで日本のオーディオには、こういうデザインができないのか。いま売られているテクニクスの現行アンプは、音がたいへん良いと評判だが、意匠がいけない。

 

 

正面は、メーターがあって、まだ許せるのだが、問題は全体の佇まいである。ボンネットの素っ気なさは致命的だと思う。先月買った、僕のSU-C2000の方が、ナンボか良い。

 

 

そんなことはどうでもよくて、ノーススターデザインである。

 

 

当然、当たり前のように素晴らしい音だった。PCから「M2TECH」というメーカー(これもイタリア)のUSB-DDコンバーターを介して同軸デジタルで繋いでいる。僕が入手したこのDDCは、日本のオーロラサウンドというガレージメーカーがチューンしてあるようだ。

 

 

いま「ベストオブクラシック」でバイエルン放送交響楽団の演奏会を放送しているが、かの悪名高き「らじる★らじる」でも、とても美しい響きでリスニングできる。

 

これはすごいな。

 

いままでの音は何だったのだろう。これはアセンションだ。10月まで僕がいた空間とは、もう次元の違う世界に飛び込んだ。

 

このオーディオ遊び、そろそろ終わりにしないと…。

「オール・MADE IN JAPAN」は、なんかワクワクする。例外はヘッドホンのAKG(オーストリア製)だが、これは手放せない。これでしか奏でられない音楽がある。それは譲れない。

 

AKG K-501

 

…といいつつ、「日本製」のヘッドホンも一丁、手に入れたいと思っている今日このごろ。僕のことだから、早晩きっと入手することだろう。(アテはある)

 

前段はこれくらいにして、「後宮」に控えていたDIATONE DS-700Zを引っ張り出してきた。正妻の地位に上らせるためである。

 

僕のDS-700Zに対する「寵愛」については、過去の日記にいっぱいあった。うーん、懐かしい。

 

◆1993年の購入経緯

 

◆DS-700Zへの愛(1)

 

◆DS-700Zへの愛(2)

 

◆スコーカーの交換

 

有体に云うと、僕の「基準機」である。これより音が好みだと欲しいスピーカー、これより好みじゃないと「じゃあ、DS-700Zでいいじゃん」となる。

 

直近のLINNは、オーケストラを聴くのにたいへん適性の高いスピーカーだった。格という意味でも、DS-700Zとは段違いであった。それで導入したわけだが、数か月たって、鮮烈な音が恋しくなる。そして、売ってしまった。

 

鮮烈な音というのはダイヤトーンである。DS-700Zである。これは僕の耳の特性が「ドラマーの耳」だからだと理解している。とにかくドラマーにとっては、打楽器の表情が生々しい。もっと分かりやすく言えば、「ドラムセットの前で演奏している時のような楽器の音がする」のである。

 

特にハイハットとシンバル、そしてスネアドラムの音が生々しい。「スカっ」と耳に届くのがドラムスツールに座っている時に聞こえる音なのだ。これはドラマーじゃなければ分からない。

 

英国のメーカーでこれに近い音だな、と感じたブランドがあるが、高価だから僕には買えない。僕が今までに聴けたそのブランドのミドルクラスのスピーカーは、中高音は鮮明で最高なのだが、低音が不自然に聞こえてしまった。無理に盛っていて量感を増しているように感じた。セッティングやチューニングで追い込むべきなのだろう。しかし、手軽にタイトなバスドラを聴こうとするには、やはりダイヤトーンという選択しか、過去の僕にはないのだった。

 

そういう基準で聴くと、いわゆる「大人しい」クラシック向きのスピーカーでは、欲求不満になってしまう。もちろん、クラシックには良いのだが、僕は両方を良い音で聴きたいから、悩ましいところである。

 

「正妻」に返り咲いたDS-700Zは、予想通りの「良い音」を奏でた。しかし、今般はアンプがグレードアップしている。ふわっとした低音の(見えない)煙のようなものが部屋中を充満させている。

 

実に心地よい。そして、痛快。もっともっと可愛がってあげなければいけないなあと思う。