前の記事:
木曜日から休みを取り、いろんなものをインプットしたので、今日はアウトプットしたくてしかたがない。
というわけで連投である。

ロッキン・エブリ・ナイト
~ゲイリー・ムーア・ライブ・イン・ジャパン
(1983,Vergin)
ミューザ川崎シンフォニーホールでショスタコーヴィチを聞いて心を奪われながらも、しっかり寄り道してディスク・ユニオンへ。
そして、買ったレコードがハードロックという…実に僕らしい流れである。

欲しかったレコードを手ごろな値段で入手する。これがあるから、レコード店巡りはなかなかやめられない。
『ロッキン・エブリ・ナイト』は、1983年の来日公演のライブ盤で、日本限定盤。
中2のとき、同じバンドのギタリスト君にダビングしてもらってよく聴いた。バンドを組み始めたばかりの頃で、ディープ・パープルのイアン・ペイスしか聞いたことがなかったから、とても驚いたのを覚えている。
とにかくドラムの音がヘヴィーだ。《ファイアーボール》や《紫の炎》の疾走するドラミングしか知らなかった中学生には知的刺激が大きすぎた。

ラディックじゃなくて、日本のドラムセットを使うんだなーとか思いながら、当時のFMレコパルの記事などを見ていた記憶も。
当時、FM雑誌は貴重な音楽的情報元であった。それこそ、2週間に一回、一文字も逃さず、隅から隅まで読んだ。だから、当時の音楽ファンは、自分の得意ではないジャンルのアーティストのことでも、番組表などで名前ぐらいは知っていた。
連載エッセイっていうのにも目覚めた。たけかわゆきひでのエッセイは、僕の文章読本である。中2の夏休みの宿題で、入院体験記をユーモアを交えたエッセイのスタイルで書き、先生に褒められたのは、たけかわゆきひでさんのおかげなのである。
話が逸れた。
ゲイリー・ムーア・バンドにおけるイアン・ペイスは、わざとタイムを後ろにしているフシがある。80年代になり、HR/HMが流行音楽化して、ドラミングのスタイルやサウンドも様変わりした。そんな変動に、当時のイアン・ペイスは一所懸命に合わせようとしていたのかもしれない。
《さすらいの日々》におけるスネアドラムは、「丸い」音だ。ウッドスネアである。『マシンヘッド』などで聴けるラディックのアルミスネア(LM402)のような「シャープ」なサウンドとは様相を異にしている。
CSヘッドのふくよかな、ちょいとハイピッチなハイ・タムの音も特長的。

本当に、あのマシンヘッドと同じ人? って、当時たしかに僕は思っていたのである。
そして、このライブ盤の翌年の1984年、ディープ・パープルが再結成する。
『パーフェクト・ストレンジャーズ』(1984年)のイアン・ペイスのドラムをいきなり(例えば『マシンヘッド』の延長として)聞いたとしたら、僕はもっと驚いていただろう。
幸い、僕はこの『ロッキン・エブリ・ナイト』で、既に免疫を獲得していた。だから、あまり違和感を抱かなかった。
《ノッキング・アット・ユア・バック・ドア》のスネアの入りを聞いて、「あっ、ゲイリー・ムーア・バンドと同じ音だ」と思えたのである。
ともかく、いま、このレコードを聴きながら懐かしい気分に浸っている。それにしても、バンドとしてのクオリティーが非常に高いと思わせる演奏だ。もちろん、ギターは完璧である。
これ、ほんとうに厚生年金会館でのライブのテイクだけで出来ているのだろうか。ダビングや修正はされていないのだろうか。もし、編集なしなら、これは驚くべきギター・プレイである。
『大いなる野望』のCDは、どこかに行ってしまった。レコードは持っている。しかし、自動車で聴きたいのである。CDを再入手する必要がありそうだ。