安全地帯/リメンバー・トゥ・リメンバー

(1983,キティ)

 

 

「2枚目」とは何ぞや? というと、このLPの所有が「2枚目」ということなのである。「1枚目」は、おそらく1990年代に中古屋で買ったものだったが、底が抜けていて、盤面の

状態も良くなかった。

 

思い出せないが、おそらく「100円」ジャンク・コーナーあたりから入手したものだろう。

 

しかし、先週買った「2枚目」は違う。ちゃんと「値段」がついていた。ずっと探していたので、とにかく嬉しい。

 

さっそく針を落とす。

 

 

いい。やっぱりいい。

 

田中裕二が鬼籍にいってから、あまり安全地帯を聞かなくなっていたから、妙に胸が締め付けられる。

 

いまの玉置浩二も最高だが、このデビュー作の透明さは何だ。A-1《サイレント・シーン》での澄んだトーンは、若き歌声の魅力を今に伝える。

 

全体のサウンド的には、うっすらとキーボードの音が重ねられているし、コーラスもライブとは違って非常に綺麗にはまっている。パーカッション大活躍の曲まである。クレジットには、田中裕二のほかに中島御。中島御はショーグンの初期メンバーだそうだ。

 

安全地帯のオリジナルメンバーによるライブに、一回だけ行くことができたことが、僕の中では宝物のような思い出となている。2010年のツアーで、震災に襲われる数か月前の、福島県いわき市でのコンサートであった。

 

田中裕二の生のドラムが聴けた夢のような時間だった。

 

震災から15年。あの時、一緒に「生き延びた」妻は、もうこの世にいない。

 

遠い遠い物語のような気がしている。