NHK-FM「ベストオブクラシック」
日本の音楽祭シリーズ
浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル
初回放送日:2024年10月16日(再放送)
案内:田中奈緒子
三善晃:
吹奏楽のための《クロス・バイ・マーチ》ほか
原田慶太楼 指揮
ワールドドリーム・ウインドオーケストラ
(2024.8.5, アクトシティ浜松中ホール)
今週は、各地の音楽祭の特集。食指が動いたのは、この「ワールド・ドリーム・ウインドオーケストラ」のライブのみ。
最初から、過去の吹奏楽コンクール課題曲、しかも目の覚めるような素晴らしい演奏からスタートした。次の曲からは知らない曲ばかりだったので、聴くのをやめてしまったが、ちょっと聞いただけでも、素晴らしい演奏家ばかりが集った「夢のような」吹奏楽団だということが分かる。
生徒児童たちが、毎日、一所懸命練習したって、こういう演奏はけっしてできない。アマチュアがプロには叶わないのは当たり前のことだ。
しかし、吹奏楽コンクール絶対主義者は、偶にヘンな妄言を吐くことがある。「全国大会レベルの団体の演奏は、プロの凡百の演奏を超える」とかなんとか…。
んなワケないじゃん。
悲しいかな、多くの吹奏楽経験者は、学校を卒業すると音楽の世界から足を洗って、楽器をまったくやらない者が多い。
そういう実態と無関係ではないと思う。
「音楽」を「音楽」として奏でるためには、「音楽」を根本から愛する姿勢が必要だ。学校教育の中の集団行動、というだけでは本当の音楽は生まれないと、私は思う。卒業したら音楽を辞めちゃう程度のモチベーションで部活動をやってるんだもの。
高体連もそうだか、高野連も吹連も、みんな解散しちゃえばいい。