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今日の一曲!Liella!「POP TALKING」~ₙC₅解体-2~

 

 ※ 「ₙC₅解体」の意味および趣旨説明はこの記事の前置きをご覧ください。

 

レビュー対象:「POP TALKING」(2022)

 

 

 今回取り上げる楽曲は、『ラブライブ!スーパースター!!』からLiella!の「POP TALKING」です。過去に別作品の記事に曲名を出したことがあり、作編曲を手掛けたYUU for YOUさんの多彩なトラックメイキング力が解る一曲として例示していました。

 

 正確を期すれば作曲はGiz Mo'(from Jam9)さんとの共作で、同じく両名の共作であるこれまた別作品の「パステルカラー パスカラカラー」(2021)もお気に入りゆえ、個人的には鉄板のタッグだと思っています。

 

 ラップとポエトリーの中間ぐらいのテンションで以て、歌詞が示す通りに"自由気まま"な会話が繰り広げられるリズム重視の楽曲です。ギズモさんがジャムナインに於いてラップとベース担当である点に鑑みると氏の領分はヴァースで、フックをユウさんが書いたのかなと予想します。

 

 何にせよ低音が気持ち好いトラックなので、ベースラインのうねりに身を委ねているだけでも踊れて、更に言葉とリズムが噛み合えば尚の事ドープに仕上がるのは道理です。

 

 

 リリックを紡いだのは多作家の宮嶋淳子さんで、その内容というか着眼点には都度はっとさせられます。以下、順不同にここすきポイントの列挙と雑感です。

 

 

■ "新発売になったのなに?/グミなのかなんだかちょい不明"

 

 → 「新感覚」と銘打った迷走菓子が結局何なのかわからないのわかる。

 

 

■ "そーだ、昨日の曲/よくわからないけれどほんと夢中/タイトルは?/って知らないんだ?/さすがっすキミだやばー!(にぱー!)"

 

 → 最近で言えば猫ミームのチピチピチャパチャパとかね。笑

 

 ※ この「最近」とは元記事の更新時点(2024年2月)に基いています。現在ならAiScReamの「愛♡スクリ~ム!」(2025)が同じくミーム楽曲にカテゴライズされ、聴いたことはあるけれど上記タイトルは知らないという方がたくさん居ることでしょう。いちラブライブ!シリーズファンとして、まさか2025年になって過去一で一般化するようなナンバーが出てくるとは予想しておらず驚きです。

 

 

■ "雨が降るって予報/けど晴れてるこの傘どうしよう/なんとかなる!/ってなんのハナシ?/さすがに適当すぎ!(えーっ?w)"

 

 → クゥすみいいぞ。ペイちゃんの歌い方がなんかツボ。

 

 

■ "ノートのページがふやけてる/てか犯人 キミのペットボトル"

 

 → ここ青春解像度高い。

 

 

■ "ねえもう何度 前髪きりすぎてんの?/でもセルフってオーダーメイド/理想をかなえる正攻法(えいえいおー!)"

 

 → 先にシャニマス楽曲にふれているついでに、「相合学舎」(2022)のひなまどパートっぽいやりとりでよき。ちなみに雛菜のソロ曲「あおぞらサイダー」(2021)もYUU for YOUさんの手に成ります。

 

 ※ 更にちなむと、異次元フェス アイドルマスター☆♥︎ラブライブ!歌合戦のDAY2で披露された両シリーズに於ける猫モチーフ楽曲のうち、アイマス側の「キャットスクワッド」(2022)の作編曲者もユウさん(作曲は小久保祐希さんと共作)です。ライブに於いてはラブライブ側の「Happy Nyan! Days」(2021)に続くセトリで、両曲ともオリジナルからの歌唱者は一名のみとなっています。

 

 

 

収録先:『ビタミンSUMMER! / Chance Day, Chance Way! 【第8話盤】』(2022)

 

 

 本曲の収録先は、TVアニメ第2期の挿入歌シングル第2弾で両A面の『ビタミンSUMMER! / Chance Day, Chance Way! 【第8話盤】』です。c/w曲が異なる仕様で【第6話盤】には収録されていないので注意。

 

 

 表題曲その1「ビタミンSUMMER!」は第6話での使用楽曲で、夏美がセンターを務める底抜けにポップなサマーソングです。トラックメイキングは信頼と実績のヒゲドライバーさん

 

 

 表題曲その2「Chance Day, Chance Way!」は第8話での使用楽曲で、ご覧の通り日本のお祭りスピリットに溢れた一曲です。サビのコール(合いの手・掛け声・囃子詞)がとにかく楽しい。