笑顔とありがとうを~大切な人たちへ~ -61ページ目

第5話 転院





転院に向けて私達が準備している間に

母の体は癌による痛みが出てきて

ついにモルヒネを使わないと痛みが取れなくなってきた。


モルヒネの量はまだ少量だったが

母の様子は明らかに以前とは違うものになってきた。

まず目つきが違う。

意識が朦朧とするせいか

うつろな目つきをするようになり

時々意味不明なことも口走るようになった。

モルヒネの知識は余りない私だが

そんなに早くからモルヒネの副作用が出ることには驚いた。



転院が間近になった頃に

母の一番近い姉と、すぐ下の妹がお見舞いに来てくれた。

母は10人兄弟で下から2番目。

兄弟達は殆ど北海道に住んでいて

そのおば達も北海道から来てくれた。

おば達が来た頃も、モルヒネの副作用で朦朧としていたが

まだ普通の話も出来る状態だった。





そしていよいよ転院の日。

私は自分の長男と妹の子供達を見ていたので

付き添うことは出来なかったが

母は妹と二人のおばに付き添われて

無事に転院先の病院に着いた。

転院先の病院では

これからまた検査が始まる。




検査検査の日々に母は弱音を吐くことなく

痛みや苦痛に耐えていたように思う。

そして腸の通過障害の処置として

鼻から管を入れる処置が行われたが

それだけは母がとても苦痛を訴えていた。



そんな日々の中

私の夫も自宅から来ていて

二人で母の所へ行った時

母の様子が明らかにおかしくなっていた・・・・






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かなり余談ですが・・・






本当に余談ですが、

アメブロの記事を書くページやたらと重くないですか?(私だけかな・・・)

何度も何度も再読み込みしないと

完全に読み込むことができなくて

記事を書くまで時間が掛かって仕方がない・・・ガーン


ホント何とかならないのかなぁ・・・・



アメブロさん!

宣伝広告入れるのはいいのですが・・・

記事を書くのが大変なんです汗

なんとかして下さい汗



以上本当に余談でした。汗

関係ない話でごめんなさいごめんなさい





第4話 予感

主治医に転院を打診されてから

転院について、母も含め家族で話し合った。




可能性があるならば

最後までその可能性に懸けてみる。







それが私達の答えだった。






転院の意思を主治医に伝え

紹介状や検査結果などをもらい

私と妹で転院先の癌専門病院へ向かった。

大学病院からは車で10分程の場所に病院はある。

ロビーに入り受付で紹介状などを渡し

診察時間まで病院内を色々歩いてみた。

病院内にいる患者さんは、

もちろんみんな癌患者。

そんな当たり前のことにも驚いた。

中には車椅子に乗っている

小学生位の男の子もいる。




ロビーにある病院内の案内図を見ると

緩和病棟と言う文字を見つけた。

最初はピンとこなかったが

それはホスピスのことだね・・と、妹と話した。

心の中で、

いつか母も入る日が来るのかな・・・と、思った・・・



しばらくして予約していた時間になったので

診察室の前へ行くと

4、5人の人が待っていた。

すぐ呼ばれるだろうと思っていたが

予約時間より2時間ほど遅れて

やっと名前を呼ばれた。


診察室に入り、のちに主治医となる

めがねをかけた男の先生がいた。


先に渡していた紹介状と検査結果を見ながら

ここではとりあえず血液腫瘍内科に入ること

新たに検査をもう一度すること

検査が終わり次第治療を始めることを聞いて

病院を後にした。








待ちくたびれて疲れた妹と私。

そのまま家へ戻ったときには

本当に疲れ果ててしまった。






これからもっと過酷な運命が待っているのに・・・・



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タカラモノ






今までの 私

暗く 長いトンネルに迷い込んで

ただ もがき苦しんでいたの

そう あなたに出会うまでは


あなたは 青空に輝く 太陽のように

私に 光と希望を 与えてくれた

後ろ向きな私に 

笑顔と 清らかな気持ちを 教えてくれた


あなたに出会えたことが

あなたという 存在が

なににもかえがたい 

私の 宝物     
     
                雲と虹







第3話  父と母




その日は久しぶりに私一人で病院に向かった。

先に母の病室へ行き

それから二人で父の病室へ行って

三人で病棟の談話室に行った。





両親の入院していた大学病院は

周りより少し高台にあり

入院している階も上の方だったので

談話室の窓から見える景色は壮観だった。

父のお見舞いに初めて来たときは

夜だったので夜景が綺麗だった。



「すごい綺麗だね!」

そう私が言うと


毎日見てると飽きる


そうボードに書いていた父だった。




談話室ではなにやら父と母は揉めていた。

どうも母の身辺整理に伴う手続きのことで

言い合い(もっとも父は筆談だが・・・)していた。



お互いに病気になり、母は幾ばくもない命の身であるのに

普段通り喧嘩ばかりの父と母。

こんな時くらい仲良く穏やかに話が出来ないのかと

半ば呆れて私は席を外した。



しばらく病院の外に行き一服して帰ってきた私は

遠くから父と母のいる席を眺めて愕然としてしまった。


二人とも入院着を着て

傍らには二人とも点滴台。

その姿を第三者のように遠くから見て

一体私達家族はこれからどうなってしまうのだろうと思った。

あそこに座っている二人が私の両親なんだ。

当たり前の事実を

突きつけられた気がした・・・・




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