先に言っておきますが、私は好きな曲は何曲もありますが特別に魚民(サカナクションのファンの方)ではありません。

 たまたまアニメ「チ。―地球の運動について―」のリアクション動画を見てた関係でYouTubeでお勧めに上がって来たんですよ。

 おおフルMVかあ。

 そんな軽い感じで再生したんですけどね。

 いやあビックリしましたよ。

 本当に素晴らしい最高のMVでございました(*´ω`*)

 

 

 「チ。─地球の運動について─」についてご存じない方も沢山おられると思うのでざっくり説明しますね。

 魚豊(うおと)先生という漫画家さんが二十四歳からビッグコミックスピリッツで連載を始めた作品で、2022年に完結している全八巻のマンガです。

 タイトルの「チ。」は大地のチ、血のチ、知識のチの意味があるようです。

 漫画家さんが哲学科を出てらっしゃるようで、言われてみればそんな感じだなという内容です。

 

 これは15世紀の中世ヨーロッパを舞台に「天動説」が絶対と信じられていた世界で、研究するだけでも教義に背く行いとして、絶大な力を持っていたC教(キリスト教だと思われる)からひどい拷問や弾圧を受けたり処刑されたりするという状態の中で「地動説」を命がけで研究した人たちの話です。

 最近までアニメで放送されてましたよね。

(もちろんこれはあくまでもフィクションなので、キリスト教がそこまでひどい弾圧をしたとか拷問や処刑をしたなんていう史実はないと思いますのでそこは誤解なきように)

 

 若干重たいテーマだと思いますが、これは名作だと思いますので機会があれば是非読んでいただきたいです。

 そのアニメのオープニング曲をサカナクションが手掛けているわけですよ。

 数年鬱や群発頭痛などと戦っておられる山口一郎さんがようやく活動再開して出した作品がこれですよ。

 この方本当に天才じゃなかろうかと思います。

 

 この曲「怪獣」の素晴らしい点を挙げるときりがないんですが、まず曲が単純に見えてすごく複雑です。

 普通ポップス、ロックなどの曲によくある流れだと、

 

 メロディー:サビ(1)→Aメロ(2)→Bメロ(3)→サビ(4)→大サビ(5)

 (ビート:1→2→3→4→5)

 

 ってなるじゃないですか。

 これ一番はそのままなんですけど、二番が違ってですね。

 

 メロディー:1→2→3→4→5
 (ビート:2→新→3→1→4)

 

 みたいな感じに変わってるんですよ。

 ずれていると言うか、その歌詞はこっちのビートなのでは? などと聞いた人間が迷ってしまうんです。

 いやこれは単に私が理解出来ないアホなだけかも知れませんけども(笑)

 複雑だって言ったのはこの点で、

 

 「あれ、これサビじゃなかったのか?」
 「やっぱサビか? 待て待て、これはどっちだ?」

 

 みたいな感じで何回聞いても未だによく分かっておりません( ̄▽ ̄)

 すごく面白いです構成が。

 

 

 そして歌詞とMVが見事にチ。の世界観と合致してるんですよ。

 これは是非ともフル尺の「怪獣」のMVを観ていただきたいんですけども、簡単に流れを説明します。

(個人の見解や感想も入っておりますので、観てみようと思った方は↓の先を読まないでまずご自身で体験してください)

 

 山口さんが大切そうに卵のようなものを抱えて地下道みたいなところを歩いて行くところからスタートします。

 それを様々な方法で取り上げようとする人たちから逃げて行く感じですね。

 (ちなみに私の大好きな俳優である嶋田久作氏が出ております)

 お金、性、洗脳、暴力。

 流されそうになりながらもはねのけ必死で逃げる間に幼い少女からペンをもらったりします。

 でも卵を抱えて逃げるのは大変で、通路の壁が両サイドから迫って来て、進もうとする山口さんを押しつぶそうとするんですね。

 こんなに辛いなら引き返してもいいんじゃないか。それですべてが丸く収まるのではないか。

 そんな感じできびすを返して歩き出すと壁はまた広がり出すんです。

 お前が戻るのは正しいよ、こっちへ戻れと言わんばかりに。

 でも途中で足を止めて、やっぱりダメだという感じでまた前に走り出す。

 壁は彼を押しつぶそうとする。

 それでも抗って前に進み、卵を持った手だけが壁の間から出てポロリと卵が落ちる。

 一人の青年がそれを受け取りまた別に向かって歩き出し、卵を失った手は壁に引っ込んで元通り何事もなかったかのようになり、通路には日常が戻り通行人が歩き出す、という終わり方をします。

 

 

 ここからは勝手な想像なので、まったく異なるかも知れませんがまあ一般人の考察ということでお許しください。

 

 卵はその人の守りたいすべての知識やかけがえのない信念、そういったものの形だと思います。

 色んな誘惑や否定、抑圧など様々な困難があったとしても、そのことで自分が犠牲になったとしてもそれが未来に繋がればそれでいい。

 日常に戻り何事もない生活を送る人がいても理解してくれる人がいなかったとしても、それが自分の求める満足出来る人生なのだ、と。

 そしてあのペンをくれた少女なのですが、多分まだ誰にも染まってない懐柔されてない無垢な存在。

 どちらの方向にも進めるよ、このペンを使うも使わないも自由だと彼にペンを渡したのではないかと。

 「チ。」の世界観にも合致するし、現代人にも通じるところがあるじゃないですか。

 

「この世界は好都合に未完成
 だから知りたいんだ」
(©サカナクション『怪獣』)

 この歌詞は私のとても好きな部分です。

 「知識」ってとにかくすごい情報量で圧倒されることがよくあるんですが、自分のカスカスな脳を少しだけマシにしてくれるし、新しい知識を得ることの幸福感って私にはたまらないんですよ。

 最近ボケて来たので忘れっぽくはなってるんですが(笑)、その分また流し込めばいいですしね。

 まあ少々穴の開いたバケツでも水を注ぎ続けてれば満足いく程度は飲めるぞと。

 

 いやー、そこそこ生きてるとあちこち体にガタ来たりとか周囲の環境に疲れたりするじゃないですか。

 しんどかったりも多々あるけど、こういう素晴らしい作品と出会う機会もあるんですよねえ。

 

 このところ沈んでた気分が上向きになりましたよ(*´ω`*)

 

 あなたに刺さるかどうかは分かりませんが、機会がありましたら是非一度観てください。

 曲が気に入ったらついでに「チ。」も読んでいただければ幸いです。

(自作の宣伝より他作品のマンガを宣伝する人)

 

 

 

 

 

 

 2月に入って暖かい日もありましたが、風がぐおんぐおんしてるとやはり冷えまするなあ。

 

 それはともかく、最近ろくなニュースがございませんねえ。

 政治もエンタメも「あたたたた」と頭を抱えることばかりです。

 

 ちょっと不思議なのが某引退したアイドルさんの話ですね。

 純粋に私の場合、アイドルや俳優関連にきゃあきゃあ騒ぐ人間ではないのであれなんですが、擁護しているファンの方の気持ちが理解出来なくてですね。

 

 一般人として見ると、

「会社で五十代の初老の男性上司に権力をかさに着て性的な被害を受ける二十代女性」

 って構図ですよね?

 『死ねよ』『くそキモいな勘助』とか大抵の女子はディスりまくる案件だと思うんですよ。

 芸能人だって同じです。若く見えたところで初老は初老です。

 私も半世紀は生きている人間なので、背中からエアボウガンがざすざす刺さって結構流血してるんですけども(笑)、芸能人というバイアスがかかるとなんで認知が歪むんでしょうかね。(そっと背中の矢を抜く)

 これ男女逆でも同じですが、正直親の世代ぐらいの年の差がある人でも恋愛や結婚に至るのは、その人の人間性とかリスペクトがあるとか、何かしら強く惹かれる部分があってだと思うんですよね。

 それでもかなり少数派ではないかと思います。

 

 示談金の金額は無関係にしても「自分が悪いと認めてお金を払うぐらいのことをしている」わけです。

 しかも会見を開いて弁明をすることなく引退という逃げの手を打っています。

 これは本人の決定なのに、相手側の女性が悪いみたいに発言するのはちとどうなんだろうと感じるのです。

 まあ会見を開かないで逃げまくってる大物芸人さんもいらっしゃいますけども、あの方も擁護する方がいますね。

 

 ファンの方なら擁護する前に、

「事実かどうかはっきりさせて、事実ならまず叱る側」

 なのではと思うんですよ。

 その上でちゃんと謝罪して罪を償い一から出直すなら応援する。

 非難を浴びるのはそれだけのことをしたんだから甘んじて受け入れるべきで、その姿を私たちは見守り、それでも頑張って行くならば応援します、というのが本来のファンの正しい在り方じゃないかと。

 

 客観的に見て「明らかに悪い」ことが分かっている子供をかばう親と似ていますね。

 友達にケガを負わせた、いじめをしていた、万引きをしたなどがあった場合、まず子供を叱るのではなく、こちらだけが悪いわけじゃないアピールを始める親が一定数います。

 

「そちらにもいじめられる問題があったのではないか」

「ケンカの要因はお宅のお子さんだったのでは」

「日常のストレスが原因でついこんなことをしてしまった。普段は真面目ないい子なのだ」

 

 エトセトラエトセトラ。言い訳のオンパレードです。

 責任を回避しようとすることで自分の子供を守っている気になっている方がいたりします。

 どんな言い訳をしようがいじめはいじめ、犯罪は犯罪なのです。

 盲目的に守ることが愛情ではないと私は思います。

 こんな守られ方をされた子供が成長して自己愛の強い倫理観や常識の欠如したモンスターになるかも、という想像力もない。

 別に怒鳴る必要もなければ殴らなくてもいい。

 ただこんこんと諭せる人になっていただきたい。

 

 ちゃんと生き方を見直せる人もいるし、見直せない人もいます。

 でもちゃんと対応しなければその見直せるチャンスの機会すら奪うのです。

 悪いことをしてもろくに責任も取らない、反省もできない大人にしてはいけないんですよ。

 少なくともまっとうに社会生活を営める人間にする努力は惜しまないで欲しいと思います。

 未成年の人格形成は親に多くの責任があるのだから、そこをおろそかにしてはダメなのです。

 

 そして大人になればもうそれは本人の問題なのです。

 世間では驚くような価値観で簡単に命を落としたり暴力や詐欺に走る子供たちがいますが、

 

「自分の正義は他人の正義じゃない」

「世の中は己の思い通りに動くことばかりじゃない」

「自分の価値観と世間一般の価値観はイコールじゃない」

 

 みたいなことを教えてくれる大人、周りにいなかったんですかねえ。

 

 ……うん、まあ昨今ではいい大人の政治家ですら悪気なく人を死に追いやる世の中ですから、日本も徐々にやばい方向へ向かっているのかもしれないですね。

 

 私個人としては、米どころかすべての物価が高くなりすぎて、

「生きていくのって、大変だなあ」

 と財布を抱え震えている情けない小市民ですけども。

 

 

 

 

そうそう思い出した。電子の書き下ろし新刊が出るんです。

 

 

タイトル:家ごと異世界転移したので、家族とレストランを運営しながら聖女として世界を救います!?
レーベル:夢中文庫アレッタ
著  者:来栖もよもよ 様
イラスト:くろでこ 様
販売価格:700円(税抜)
シーモア様先行配信開始日:2025年2月27日(木)
全書店様配信開始日   :2025年3月27日(木)
 

 

これは亡くなったポンコツの母親が実は異世界の聖女だったことで、その世界の危機になぜか自宅ごと召喚されてしまうヒロインが主人公の話です。

私は能天気ながらも一生懸命生きている主人公が好きなので、楽しく書かせていただきました(*´ω`)

くろでこ先生も可愛く描いてくださってますが、猫派閥の私はつくねという猫も活躍させられて大満足です(笑)

機会がありましたらいや出来たらお買い得商品を買って浮かせたお金で是非買ってくださいまし。

 

……え、作家のプライド? 

バカこくでねえわ、沢山の人に買って読んでもらうことが物書きには一番大事だわ。

楽しんでもらえたら別の書籍も買ってもらえれば万々歳よ。

んなしょーもないプライドなんて頼まれてもいらん。

 

というわけで、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 二カ月ぐらいご無沙汰しておりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 いやあ、寒くなりましたよねえ。

 個人的には全て脱いでも暑さがどうもならん夏よりも、寒くても着込めば何とかなる冬の方が百倍好きです。

 しかし寄る年波には勝てず、冬はエアコン入れない派閥(気管支弱いのですぐ喉に来る)の私でも電気ストーブを購入しました。あのオーブントースターみたいな奴ですわ。

 リサイクルショップで何と1800円だったものでつい(笑)

 これはもう勝ち名乗りを上げてもいいのではないかと思います。

 

 今年は新たな仕事を始めたり、執筆の仕事もしつつWEBで連載を続けたりと個人的には割と頑張れたのではないかと思っております。コミカライズ「王子のデレはツンの底。~婚約破棄も悪役令嬢も難しい~」も十月から始まりましたしね。

 コミカライズはぶっちゃけ監修するだけなので、漫画家さんが一番大変ですから私の仕事のうちには入りません。

 

 それにしてももうすぐ2025年かあ。あっという間ですね毎年一年過ぎるのって。

 来年については今まで通りマイペースにしか出来ないと思うので、受けた仕事をこなしつつ新たな仕事も探して行くスタイルは変わらないと思います。

 

 ただラノベだけじゃなく一般公募の方も出来ればチャレンジしたいなと思っております。

 ミステリーは頭悪いので読む一方ですが、淡々とした日常系の話を書くのも大好きなので、そういうのを書きたいなと。

 

 そうそう。

 今年スーパーなんかを見て思うんですが、今月に入ってからクリスマスよりも正月関係の食品とかおせちの宣伝がやたらと目についてて、クリスマスがトーンダウンしてる気がするんですが気のせいでしょうか?

 いやないわけではないんですが、目立ってないというか。

 

 と言ってもある程度の世代の紳士淑女であれば共感頂けるんじゃないかと思うのですが、

 

「いやケーキとチキン食う以外取り立てて何も考えてねえ。別になきゃないでいい」

 

 って思っている方、いるでしょう?

 

 正直恋人とかね、子供がいたりでもなきゃやんなくてもいいなと思うタイプでしてね私( ̄▽ ̄)

 もちろん飾りつけとか綺麗だなと思うし、眺めるのは楽しいんですけど、自分が率先してやろうとは思わない。

 それよりも今は仕事納めしてのんびり休んで、正月に餅焼いて食べたり煮物つまんだりして、好きな本読んだりゲームしてぐうたらする方が何倍も楽しいと思ってしまうのですよ。

 あのクリスマスが楽しみだった時代はどこへ行ったのやら。

 

 

 プレゼントをもらう世代からあげる世代になってしまったからですかね?

 スノークリスマスなんて仕事行くの大変だからやめてくれとまず考えちゃうからですかね?

 世知辛い現実を生きてるからロマンティックよりも日々の生活優先なんですね多分(笑)

 いいのさロマン砲は創作の中で楽しむから。

 

 来年も地道に本が出たりコミカライズの本が出たりと静かに作家業を継続していると思いますが、応援してくださる読者の皆様、来年もひっそりとで構いませんので引き続き応援していただければ幸いです。

 

 2025年は巳年。ヘビです。

 巳年は「復活と再生」とか「努力が実を結ぶ」みたいな意味があったり、新しいことが始まる年とされています。

 来年は、努力が実を結んで欲しいですね(*´ω`)

 

 神様ええんやで、困るぐらい私の本が売れてくれても。

 守護霊様、いるならそろそろ私をどーんと盛り立ててくれてもええんやで。

 

 毎年そんなことを考えてますが、まあそれも人の業ってことで、ほほほ。

 

 

 今年もあと十日もありませんが、皆様もよいお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 このところ涼しい日が増えて、皆さまも夏バテと体力低下から復活し出してきたのではないかと思いますが、お久しぶりでございます来栖です。

 

 さて、10/11(金)より、私のTL初作品、『王子のデレはツンの底。~婚約破棄も悪役令嬢も難しい~』のコミカライズ連載がゼロサムオンライン様でスタートしました。

 梅乃梅先生が大変可愛らしいルシアやシェーンを描いて下さっておりますので、機会があればぜひ……もとい是非是非読んで下さいまし。

 

https://zerosumonline.com/detail/deretsun

 

 

  いやあ、しかし本当に今年は暑い日が多くて、けっこういいお年頃の私は体調不良からの回復が大変でした。

 スロー再生のように、地味に地味に体力が戻ってきて、今は八割方元気でございます。

 二割はもう少し本が売れてくれねえかなとか物価高そろそろ落ち着かんかとか税金高えんだよとかの心の闇が体にダメージを

 

 ……そうですね。闇は自分の問題でございます。

 

 まあそんなことは置いといて、秋冬になってくると、何がいいかって食事ですよ。

 汁物作ってもその日のうちに消費しないといけない、なんてこともない。

 何を食べても美味しく感じる。

 私は自分の好みに合わせて料理するのが好きなので、それが嬉しくてしょうがないです。

 

 ちなみに今カツオのたたきなんかお求めやすい金額ですけども、ショウガ醤油でも美味しいですが、

 

 この食べるラー油をただ上からかけるだけでバカ美味いです。

(白髪ねぎとか、さらしたスライスタマネギなんかを上に散らしておくと見映えもよくてよりテイスティ)

 

 そして昨日豚汁を作っていて思ったんですが、皆さまのご家庭では、里芋やサツマイモを入れますか?

 実家では必ず入ってました。

 個人的にはとろみとほんのりとした甘みが大変好みですが、入れたことないというお宅もありそうです。

 あとは豚肉と油揚げ、ついでに半端に残っていた野菜も放り込んでたりして。

 

 いやあれですよね、みそ仕立ての汁物って、意外とポイポイ入れても受け止めてくれる度量があるというか、

 

「ほら、来いよ」

 

 なんてヤレヤレ顏で抱き寄せてくれるイケメンみたいな感覚ありませんか?

 ないですか? そうですか。

 

 まあ私は醤油仕立てだろうがみそ仕立てだろうが塩仕立てだろうが、汁物は全般的に好きなんですけども。

 野菜が沢山取れていいですよね、うん。

 面倒くさがりなので尚更でございます。

 

 

 そういえば、単に自分の趣味みたいな感じで進めている『ハイパー営業マン恩田、異世界へ』というコメディ小説があるんですが、気づけば17万字越えてました(笑)

 ぱちぱちぱち。自分で褒めておきます。

 

 『異世界の皆さんが優しすぎる。』という処女作もそうですが、私は異世界ものでもファミリーものとか、動物が出て来たりとか、恋愛に特化しないのほほーんとした物語も大好きなんですよ。

 赤の他人同士が仲良くなって、家族みたいな付き合いになっていくのもいいですよね。

 そういうのが同じようにお好きな人は一度読んでいただければ嬉しいです。

 

 

 

 

 

 いやもうマジで暑いっすね。体から蜃気楼が生産されるような気がしますよ。

 夏生まれでもうすぐ誕生日も来るような私ですが、本当に夏は弱々しい生き物になります。

 今は昼間は体力仕事してるんで尚更フラフラですが、何とか秋風が吹くまで生き延びねばなりませぬ。

 それにしてもいつ食べてもピノって美味いなあ。ガリガリ君も美味しいなあ。

 

 ああそうそう本題です。

 それでも小説の仕事はしなければならない、というか好きでしていることなので苦痛はないのですが、書き始めた皆さんの中には「長編」(十万字前後で、まあ一冊の本になる程度)を書くのに苦戦している方も多いようです。

 私は昔から文章を書くのは嫌いじゃないので、一万文字前後の短編なんかは全然気軽に書けるんですが、長編は手探りでした。初めての作品は無謀にも長編でしたけども(笑)

 ただ本にもして頂いた「異世界の皆さんが優しすぎる。」も、実際は異世界にうっかりいっちゃった女の子が飯テロしながらのほほんと生きて行くだけ、という題材だったので何とか続けられただけです。

(要はいくらでも思いつきでエピソード増やせたから)

 

 でも、後で大変だったので、自分と同じ轍を踏まないように、これから長編を書きたいと思っている方には、これだけ押さえておくとのちのち楽だよ、というのだけアドバイスさせていただきます。

 ただこれも個人差があるので、自分に合いそうかも、と思った方だけ参考にしていただければと思います。小説を書くのに正解なんて人それぞれですので。

 

●長編を書くやり方(来栖方式)

 

1:ざっくりと大筋の話を決める。

(騎士団の男性が不遇な貴族の女性に惚れて幸せにしていく物語、程度とかで構いません)

 

2:最初と最後のエピソードだけ決める。

 

3:主要な登場人物の名前やキャラクター設定を決める。

 できれば口調やこだわり、性格や好き嫌いとかできるだけ肉付けしておく方が後で話を書いて行く時に自分が本当に楽です。私はついでにカラーで簡単に似顔絵書いて色付けしたりもします。後で髪型や目の色とか間違わないように(笑)

(後からキャラが増えても構わないように別データにしておくのをお勧め)

 

4:そのキャラクターに合いそうな大きめのエピソードを三つか四つぐらい考える。伏線などもある場合はそれをどこで出すかなども考える。

(一冊程度の内容の場合、あまり沢山ありすぎると深掘りできないし、読者の注意力が散漫になりがち)※個人目線

 

5:ここまで来ればあと一息です。粘土細工の土台の針金がおおむね出来上がって来ました。

  もう書き出したいところですが一旦我慢。最後にもうひと踏ん張り。

  章設定です。

  大体の小説を読んでいる方なら分かるでしょうが、目次に見出しがついていますよねたいてい。読者の方もその辺が区切りとか始まりと思って読むわけです。

  面倒だなと思われるでしょうが、書く側も「この章ではこれを書く」という目安があると楽なんです。

  いや、私は少なくともあると楽ですものすごーく。

  なので、例えば恋愛ものならば、

 

1、ヒロインの状況とヒーローとの出会い、関わり

2、とある事情でヒーローと接触が増えることに(エピソードA)

3、いがみあっていた二人だが、内面を知ることで少しずつ親しさを増す

4、ヒーローの苦難、ヒロインの同情、恋の目覚め(エピソードB)

E、ハッピーエンディング

 

 ……とまあ、ざっくり分けて詰め込む内容を決めるんです。タイトルはとりあえず適当でいいです。後からいくらでも変更できるので、自分が分かりやすい内容にしておくのが便利です。

 

 最後の最後で私はプロット(あらすじ)をまとめます。

 色んなエピソードとか出してからじゃないと流れがつかめない人間なので( ̄▽ ̄)

 実は、昔はプロット細かく書くのとか章つけて内容決めるとかまったくやりませんでしたよ。

 理由は面倒だからです。はっはっは。

 だけどですね、後でプロット書いておかないと自分が苦労するんですよ。

「あれ、これどういう展開にしてたっけ」

 とか自分で読み直したりとか、適当に決めた些細な設定を自分で忘れてたりするんです。

 手間と時間が無駄にかかるんです。

 何しろ自分は会話や行動とかでキャラへの厚みや理解を読者さまに持たせたり、楽しくさせたいとか思う人間なので、油断してるとその場の勢い的な発言をさせたりしてることもあるんです。

 あとでなかなかその発言が見つけられなくて冷や汗書きながら探したりとか、心臓に悪いことこの上ないです。

 

 しかもですよ、書くの好きな人間なんて、長編一本だけで終わるわけないじゃないですか。

 何本も何本も書くんです。短編だって書くんです。内容が被らないように気をつけないと混在しますので、私のようなアホには大切なんだと実感しました。

 

 「俺は(私は)もっともっと長い、何十万、何百万字越えの大作を書きたいんだ!」

 という方も基本は同じだと思います。

 エピソードが増えて、登場人物も増えるだけなので。

 ただ最初はともかく「エンディング」だけは決めた状態で書いていかないと、人物像がぶれるので、個人的にはケツだけは確定した状態で書いていた方がいいのではないかと思います。

 復讐ものだとしたら、最後は結局復讐するのかしないのか、主人公はどう結論を出すのか、というのかが曖昧な状態で書いて行くと、エピソードの合間合間に「あんた前にこう言ってたじゃん」「こういう態度してたじゃん」みたいな芯のない結果で、エンディングに納得ができない物語が出来上がる気がします。

 

 これは私がキャラクターの人物設定にこだわるというか、主人公に共感できるか、理解できるか、好意が持てるか、などに重きを置いているからです。

 主役に上記の感情が持てないと、私の中では読む話の面白さが半減しちゃうんですね。

 どうでもいい人の自叙伝を読んでる感覚になってしまうんです。

 マンガならまあサブキャラやストーリー的な華やかさで読めるんですが、ノベルは文字ばっかりですからね、当たり前ですけど。興味が持てない人物がどうなろうと正直どうだっていいし、長い文章読みたくもないでしょう?

 だからストーリーに自信があって壮大なものを書きたい人であっても、主人公にはある程度魅力的な人物を置かないと、読み続けてくれる人は多くはないと思います。

 口が悪いけど動物にはやたらと愛情深いとか、何かしらのプラス要素は必要だと私は感じます。

 

 まあこれは個人の考えなので、他の方の考え方が違う場合もあります。

 ただまだ良く分からない人は、「自分が読んで面白いと思うものはどういう作品か」と考えてみると、自分なりの答えが出るんじゃないかと思います。

 

 

 おっといけねえ。最後に宣伝させて下さいましよ。

 ピッコマ様で、新作が配信されております。

 待てば0円でけっこうなところまで読めますので、機会がありましたら是非よろしくお願いします。

 

「元貴族令嬢はコワモテ店主のいる洋菓子店でお仕事中!」

 

 

 

 

それではまた! 夏バテには皆様お気を付けて!

 

 

 

 だんだん暑くなってきて、雨も増えてと個人的には嫌な季節が近づいておりますが、お知らせです。

 

 書き下ろしの新刊が本日より各電子書籍サイトで配信が始まりましてございまする。

 

『元貴族令嬢はコワモテ店主のいる洋菓子店でお仕事中!』(夢中文庫)

 

来栖もよもよ (著)

ぽぽるちゃ様 (絵) 

 

https://amzn.asia/d/fe0dLxo

 

 

もう、表紙のお菓子のおいしそうなこと!

ヒーローも頼りがいありそうだし、ヒロインは可愛いしでもうマーベラスですよ。

ぽぽるちゃ先生に乾杯でございます。

 

それでこちらなんですが、通常だと880円の電子書籍なのですが、実はPOD(プリントオンデマンド)というのがありまして、Amazonで購入するときに1056円と少々割高にはなるのですが、何と紙書籍で購入ができます。

 

私は古い人間なもので、紙の書籍をことさら愛しているのでぃす。

まあ慣れてるのと、何度も手元に置いて読み返せるのが好きなので、好きな作品は可能であれば紙で欲しいんです。

あ、デジタルを信用してないわけではないんですよ? 楽ですし。

ただ、紙をめくりながら読む楽しみってのもあるんですよ。

これは少数派かも知れませんが、紙の書籍で読んだものって、電子で読んだだけのものより内容がちゃんと頭に入っている気がするんです。記憶に残るんです。

読んでめくる手と脳への刺激を関連付けしているのか、他に何か理由があるのか分かりませんけど。

私はそういう脳に刺激をより与えないとダメな人間なのかも知れません。ははは。

 

 

家族との縁がないけど頑張って生きている女性と、

コワモテ過ぎて周囲に誤解を受けやすいパティシエのゆっくり進む恋愛ものです。

紙でも電子でもよいので気になったら是非、是非買って下さい!(ド直球)(笑)

 

 

それと別件ですが、現在WEB連載している異世界転移コメディーの紹介をさせて下さい。

 

「ハイパー営業マン恩田、異世界へ。」

https://ncode.syosetu.com/n1012ja/

 

 

フリーの腕利き営業マンの恩田が、テンプレっぽく事故死して異世界に行くんですが、持ち物が営業している商品を入れたトランクだけ。モブ顔でこの国の金もない、あるのはトランクの商品だけという状況で、持ち前の営業スキルで生き抜いていくお話です。

まあトランクだけは今のところモノが減らないというチートですが、それ以外は剣も魔法もありませんし、変わった生き物や変な花が咲いているぐらいで、淡々と進んで行くほのぼのストーリーなんですが、個人的には「異世界の皆さんが優しすぎる。」という長編ファンタジー書いていたのと同じテイストだと思っています。

まったく恋愛とかも絡まず、いつの間にか家族になるペットたちと楽しく生きて行くだけです。

 

気づけばもう十万文字近くいってしまってるので、まだ長くなりそうですが、そういうのんびりした話が好きな方は読んで頂けると嬉しいです(*´ω`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここ数年、故人の声や表情、性格的なものをAIで甦らせるようなサービスが始まってますよね。

 まあ倫理観の問題ですとか、それは実質本人ではないとか、有名な人であれば詐欺的なAI広告塔に使われるのではなど、考えることは多々あり、議論は尽くすべきではあるかと思います。

 ただこれは本当に求めている人、そうでない人の落差がとても大きいものじゃないかと思います。

 

 今の個人的な価値観でいえば、それは「まがい物」であるという考えであり、AI生成してまで故人が実際に言うかどうかも分からない内容の会話を聞いたり見たいとは思わない側の人間です。

 故人の冒涜であるような気持ちにもなりますしね。

 これは私がもう若くはない年齢なのも無関係ではないでしょう。

 既に両親も鬼籍ですし、写真ですらだいぶ昔のものしかない。音声なんてどこにもない。

 もしやりたいと思っても、どうにもならない事情がある。

 

 ですが、例えばもし自分がもっと若く、亡くなったのが大切な存在の自分の子供だったら?

 両親、兄弟姉妹、友人、恋人だったら?

 突然失ってしまった愛する人たちの写真なり、スマホなどで撮影した音声が入ったビデオがあったら?

 

 私は考えてしまうかも知れません。

 例えまがい物でもいい、故人を偲び、思いを馳せるためのよりどころにしたい。

 そんな風に思うかも知れません。

 

 こういう風に考えてしまうことも不謹慎だ、と思う人も中にはいるかも知れません。

 それも間違ってないと思います。

 ただ、年を食った自分が言えば説得力あるんじゃないかと思いますが、脳内の記憶って色あせるんですよ。

 どんなに愛していた人でも、顔も、声も、なんとなくしか思い出せなくなる日がいつか来るんです。

 印象的な出来事や思い出の記憶は鮮明でも、顔の辺りがすりガラスみたいに薄ぼんやりしてしまう。

 改めて写真で確認しないとハッキリしなかったりするんです。

 

 その人が存在していた時間が止まるからだ、と私は感じてます。

 情報が更新されないんですよね、脳の中で。

 そうすると、他の新しい今の生活で付き合う人たちや情報にどんどん追いやられてしまって、思い出したくても上手く思い出せなくなる。

 私はそんな感じになったりします。いや、自分はまだボケてはないと思いたいですが( 一一)

 きっと大なり小なり、薄れてしまうものじゃないですか、記憶って。

 

 だから、こういうものがあってもいいんじゃないかな、と私は思います。

 それで癒えていく心の傷だったり、気持ちの折り合いをつけられることもあるでしょうし。

 故人にとっても生成AIの是非じゃなく、死んだ後も自分を忘れないでくれている、記憶にとどめておきたいと思っていることを、不快だ、嫌だと思う人はほぼいないのではないかと思います。

 

 ……とはいえ、ですよね。

 まだまだ難しい問題なのかなあとも思ったりします。

 

 岸田首相のAI生成映像を作って酷い言動を喋らせて炎上した件もあったり、あたかもその有名タレントがお勧めしてるような生成AIを作って広告にしたりしてるのに騙されたりする人もいるぐらいリアルで、一般人には区別がつかないようなものもあったりします。

 

 だから故人生成AIにだって、自然に要らん商品やら商材を勧めて来るプログラムを組もうと思えばできるじゃないですか? 私はプログラムとか詳しくないですけども、悪用しようと思えばいくらでも出来そうです。

 有名芸能人の生成AIより、故人の顔や声で毎日さり気なーくさり気なーく勧められてたら、洗脳に近いというか、潜在意識の中で「買わないと」みたいな状態になる人もいそうですよね。

 なんかこんなこと書いてるとSFとか妄想の世界になりそうですが(笑)

 でも、物事には絶対なんてものは存在しないわけで。

 

 こういう悪用の危険を出来るだけ排除出来るようなプログラムだったり、セキュリティーや罰則や賠償のある契約などが整えばいいですね。

 といっても私ごときの知能ではいかんともしがたいので、頭のいい人に頑張って頂きたいものです。

 

 

 

 

 

 

いやあ、気づけば前のブログ更新から一カ月近く経っておりました。

いやはや申し訳ございません。

 

まあ何をしていたかというと、昼間の職探しと、とにかく必死で書いていた訳です。

作品を増やさないと、良いプレゼンも出来ませんからね。

ぶっちゃけ小説だけ書いて安泰に暮らせるのは、ほんのごくごく一部の方々です。

私もコロナが流行し出した時だったこともあり、結果的に専業状態になってしまっている時期もありますが、書く仕事をしていない時は、ちょこちょこ派遣やったり短期のアルバイトをしたりしてお金を稼いでいるのです。

世知辛い世の中ですわねえオクサマ、本当に。

心のささくれ、誰か抜いてくれねえもんじゃろか、といつも思っております。

 

マンガ、イラスト、小説。

クリエイター作業全般に言えることですが、とにかく気力と体力が奪われがちです。

経年劣化というものがあるからです。

 

いや、普通の会社員だってそうでしょう?

残業しまくってなんとかこなしていた仕事量も、10こなせていたものが8になり、7になる。

フル回転出来た脳も、本人はフル回転しているつもりでも時間がかかるようになる。

そんなもんです。

特に座り仕事していると運動しませんからねあんまり。

人によっては違うんでしょうけど、私はスポーツは見る派閥でございますので、家ではストレッチぐらいしかやりません。

 

今まだ十代二十代の方で、マンガ家になりたい、作家になりたいと思っている方は、後でやろうとか思ってないですぐに取り掛かるべきです。なぜなら全力で頑張りたくても、年齢を重ねるにつれ頑張れる度合いが変わってくるし、体力以上に気力が衰えてくるものなのです。

私なんか小説書くようになったのは四十代も後半でしたからね。

今半世紀以上生きてるので相当あちこち劣化してます(笑)

まだ若いじゃろとあがいても、一冊分の執筆するのにもろもろで一カ月ぐらいかかります。

定職で働いている時には、合間を縫っても同じぐらい書けていたんだけどなあ、と切なくなります。

まあ私の場合は書いては消し、書いては消しというのが未だに減らないのも原因ですけども。

私が一番重要視しているのはキャラの動きとセリフ回しなので、

「もうちっといいセリフ言わせたい」

と思うとそこで書き直したり、ここでもう少しヒロインが粘るようなところを見せたいと思えば、平気で文章削ったりトラブル放り込んだりします。

プロットは決めていても、私の場合は最初から最後までの大まかなイベントと流れを作るだけなので、いわゆる線だけ描かれたぬり絵みたいなものなのです。

色付けするのは書きながら、というやつですね。

たまに、その方が面白くなると思った時には、プロットで決めていたイベントも土壇場で変更したりします。

 

これは本当に作家さんによって作り方違うんでしょうけど、私はそういう「遊び」とか「余白」があった方が話を転がせるタイプなので、今後もこのやり方は変えないと思います。

 

で、私は商業デビューが遅かったのもありますが、きっと、あと書けても十年とか二十年ぐらいじゃないかなと思うんですよ。

気力が続かないんじゃなかろうかと。

今ですら「やだやだーもう書きたくねーよーーっ」とかちょいちょい集中力が途切れることがありますから、ええ(°∀° )

 

だから本当に若いうちから出来るならマンガや絵の勉強するとか、WEB小説書き始めるとかやった方がいいんです。

最初っから完成度MAXの作品なんて出来ないですからね。無理が出来るうちに学校の合間、仕事の合間でひたすらやった方がいいと私は考えます。画力も文章力も確実に伸びると思います。

 

いやもちろん、そうしたら確実にデビュー出来ますよ、売れっ子になれますよ、なんて口が裂けても言えません。

上手かろうと下手だろうと、運も左右する世界ですから。

私もいい年になってからデビュー出来たぐらいなんで、始めること自体はいつだっていいんですが、全盛期を保てる期間は人それぞれ違いますし、長くても数十年です。

人間、いつポックリ逝くかなんて誰にも分からない。

ですから気力体力が充実している若いうちに、創作速度を上げるコツだの、無駄のない執筆スタイルを学ぶ方が、長い期間有効的な活動が出来るんじゃないかな、と思います。

 

 

……とはいえ、私はまだまだ頑張りますから、是非WEBで書いているものを読んで頂き、気に入って下されば、加筆修正した上位互換書籍を購入していただければ、拙者の今後の活動にとてもとても有効です(笑)

どうぞよしなによしなに。

 

そういえば今月末で、商業デビュー丸三年になります。

五年、十年と継続して面白い話を書けるよう頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

味噌漬け。美味しいですよねえ。大好きです。

魚も肉も味噌漬けにすると何故こんなに美味いのだろうと思いませんか?

日本の調味料万歳ですよ。

 

でも、私は料理は好きですが、面倒な手間はなるべく省きたい人です。

つまりは楽をしたい。

料理をしない人には理解されにくいでしょうが、料理はこだわろうと思えばいくらでもこだわれるし、とても長い時間が溶けるものなんですよ。それを趣味だったり仕事としている人にはいいんでしょうが、あくまでも生活の一環で仕事以外に使える時間が限られている場合は、

 

「出来るだけ楽をして短時間で美味しいものが食べたい」

 

なんていうのは多くの人間の本能なんですよ。

まあ確実に言えるのは私ですが。

人間で唯一公平なもの、それは時間です。

どんな人も一日24時間しかない。

いかに働く以外に自分のやりたいことが出来る時間を作るか、睡眠時間を作るかなどを考えたら、料理に2時間3時間なんて使いたくない訳です。

高校生ぐらいまでは親が何とかしてくれることも多いでしょうが、大学で一人暮らししたり社会に出たり、さらに結婚して子供が産まれたりすると、自分のために使える時間というのはどんどん減ります。

「生活のために」

「家族のために」

使う時間も大切ですが、それだけじゃ心がささくれます。

自分のためにのんびりしたり、好きなことをして過ごすことでまた心機一転頑張れたりするのです。

 

と力説しましたが、決してだらだら怠けて生きたい訳ではなく、時間を有効活用するのは大切だってことです。

 

そして冒頭に戻りますが、味噌漬けは外で買うと結構するんですが、実は自分の家で割と簡単に作れます。

冷凍保存も出来て、お弁当のおかずにもなって、時間のない時に大活躍します。

私の大雑把な性格でできるざっぱ飯ですが、一度良かったらチャレンジして下さい。

 

●基本の味噌漬けベースの調味料●

・味噌(液体タイプが楽ですが一度鍋で加熱するので固形でも可。だし入りの方が美味しいかも)

・みりん

・砂糖

・日本酒

・コチュジャン(うまみと色付け。ピリ辛苦手な人は少な目で)

・味の素(なくてもいいけどコクが出ます)

 

これだけです。

鳥肉、豚肉、切り身の魚など色んなものに使えます。

具体的な数字を入れないのは、人によって甘めの味付けが好きな人と辛めが好きな人がいるからなのと、私自身まず計量スプーンで計るなんてことをしないからです。

なので大体の目安でだけ言いますと、私は甘めが好きなので、

 

お玉に1杯の味噌(液体)

みりん、日本酒同じく1杯

コチュジャンをカレースプーンでひとすくい

砂糖をカレースプーンで2杯

味の素 数振り

 

これを片手鍋で加熱して溶かします。みりんやお酒の酒臭さを飛ばすのも兼ねてます。

味見をして、甘みが薄かったら増やしたり、逆にコチュジャン増やしたりします。

ちなみに、長期間漬かると何でも塩分が強くなりがちなので、少し甘めの方がお勧めです。

(上の量は大きな胸肉一枚ぐらいの時)

 

んで冷ましている間に漬けるもののカットです。

私は先日鳥胸肉が安かったので大量に購入しました。

いいですね胸肉、タンパク質多くてカロリー少ないし。

良くどんぶりとかに載っているマグロの漬け丼ぐらいのサイズでそぎ切りにします。

胸肉はそぎ切りにした方が焼いても固くなりにくいです。

それと余談ですが、胸肉っていちぢくみたいな形になってて均等に切りづらいと思いませんか?

通常は皮を取っていったん半分に切ってからそぎ切りにしますが、半分にする際に、幅の広い部分から一番細い部分までカットするのではなく、斜めにずらして一番細い部分より左側に5センチぐらいずらして切ると、変に小さすぎる部分がなくなって楽です。三角形ではなく二つの胸肉がゆるく長方形になるようにカットするってことですね。伝わります?

 

鳥の皮も味噌漬けにすると美味しいので私は半分ぐらいにカットして一緒に漬けます。

ジプロック(百均とかのでOK)にそれぞれ適量(お弁当用とか食事用とか)突っ込んでタレ流して揉む。

その日のうちに食べたければ冷蔵庫で一時間ぐらい入れとけば味つきますし、すぐに使わなければ平たくして冷凍庫に保管しておけば一カ月ぐらいは私は普通に美味しく食べられました。

もっと長く保つかもしれませんが、そこまで残ったことがありません。

焼く時には弱火で焼いた方が肉が固くならないので良いです。

薄く切ってるので、ものの数分で焼けますしね。

ごま油で焼くと大変風味が出ていい感じです。

ただ少し焦げた感じもいいんですよねえ。トウモロコシ焼く時に塗った醤油を焦がした時と同じで( ̄▽ ̄)

まあこれは好みですね。

食事の支度がものすごーく時短にもなります。

 

豚肉を漬けても美味しいですし、タラなどの白身の魚なんかも美味です。

ただ節約生活をしている自分としては、鳥の胸肉が一番安くて使い勝手が良いので頻度が高いですねえ。

胸肉グラムで60円とか70円とかでお得に買える日が結構ありますからね。

お弁当のおかずに味噌漬けとか入っているとテンション上がりません?

あと労力も掛かる時間も少ないのに、ちょっと手間掛かっている風に見えるという二次効果まで付与されます。

漬け込んで冷凍庫に放り込んでおけるし、必要な時に解凍して焼くだけですからね。

いやあこりゃあ便利だ。あっはっは。

 

ただこういう漬け込み系は、個人個人の好みがありますので、試しに少ない量で一回作って見ることをお勧めします。

私には美味しくても他の方にはどうか分かりませんから。

でも美味しかったら楽でいいよね、ってことで( ̄▽ ̄)

 

 

 

 

 

最近ですねえ、本当に嫌だなあって話がありまして。

ろくに詳細を知りもせずSNSで発言する人が多いじゃないですか。

特に犯罪絡みの案件で擁護している人がいると本当にびっくりするんですよ。

 

先日の「薬屋のひとりごと」漫画家のねこクラゲ氏の脱税行為についてもそうです。

4700万の脱税って相当ですよ?

3年で2億6千万円の印税収入があって全く確定申告してないってあり得ないじゃないですか?

ご本人の声明も出てましたけど、2022年に過去3年間の無申告の指摘を受けて支払い済みであると仰ってて、これに対して

「もう支払い済みならよいですね」

「昔の話を今更」

「もう済んでいることなので頑張って下さい」

みたいなコメントをSNSでしてる方がかなりいてビビったんですよ。

この方2010年にデビューしてますしもう三十代半ばの大人です。

それまで確定申告したことがないとか流石に考えにくいし、不動産購入までしているぐらいなので「無知だった」で済ませられる範囲じゃないんですよ。いくらなんでも無理がありますよね。

 

そして、過去のことをいつまでも、みたいな話も間違いで、告発するかしないかもその「悪質さ」に影響される訳で、調べるのに時間が掛かるのは素人でも分かります。

多分一般的な会社勤めの社会人の方は、自分がやらなくても会社が勝手に支払うべき税金だの保険だの引いてくれますからピンと来ないかも知れませんが、フリーランスつまり自営業で仕事をする場合、納税金額が決まる確定申告ってのは

「何を差し置いても確実に行わなければならない重要なもの」

なんですよ。これで払い過ぎた場合は還付金も受けられるし、収入の割合に応じて免除される税もありますから。

 

で、ですよ。

「過去の話をいつまでも」

とか思う方は考えてみて下さい。

万引きして捕まって、お金払ったからって万引きしたことをなかったことに出来ますか? 出来ません。

名前売れてる人間だからスケープゴートだ、とか言う方もいらっしゃいますが、そもそも納税は【国民の義務】なのです。

支払った税金が道路を整備したり保険料の補填に使われたり年金に使われたり助成金に回されたり、様々な国の運営に使われるんです。

 

ですから脱税というのは大変に悪質な行為であり、見逃してはならない犯罪なのです。

政治家は色んなグレーゾーンの抜け道があるので、はっきりした法規制で何とか出来る部分とそうでない部分があるんだろうと思うので、私のような一般市民に線引きは難しいです。

ですが、自営業の場合は同業者(クリエイター)が脱税なんてして、しかも告発までされているという悪質さMAXな犯罪をされると大変に迷惑するのです。

自分たちはきちんと確定申告して納税しているのに、「脱税してるんじゃないか」など痛くもない腹を探られる人が増えるからです。

多分多くの方は

「うっかり払い忘れたんです今は払いましたテヘペロ」

程度の軽い話だと思っているかも知れませんが、国税局は一度や二度申告漏れを指摘したぐらいで告発までされないんですよ。

数回警告が言ってそれでもダメなら悪質である → 告発・逮捕

という過程になるので、少なくとも数回は意図的に放置しないと「悪質」であると認識して告発までは行かないのです。

 

告発までされたということは、ねこクラゲ氏は軽くても執行猶予、下手すれば実刑になります。

もう納税済みだからといって、脱税した罪については裁かれていないので支払ったかどうかは関係ないんです。

そのぐらい脱税というのは重い罪なんです。

 

「うっかりはあるあるだわ」みたいな擁護するような意見をしている人で同業者の方も散見されますが、個人的には

(多分税務調査入るんだろうなーこの人たちも)

と発言の軽率さに震えます。

税金をバックレてたら払わないで済むならみんな払わないでしょう。

バレたら加算して払えばいいなら、バレるまで逃げ切ろうとか思われたら国が立ち行かないし、現在国民が受けられている恩恵も維持することが難しい。そして他の国民の負担が増えるんです。

だからこそ脱税というのは国が強く取り締まる犯罪ですし、そうでなくてはならないんです。

ちゃんと納税している人たちが不平等であると考え、犯罪思考よりにならないとも限らないからです。

 

いくらその漫画家さんや作家、クリエイター全般において好きだから許す、許したいという気持ちがあっても、決して許される行為ではありません。

 

これからプロになるであろうクリエイターの皆さま。

出版社から印税が入った場合など、どうせどの人にいくら払ったかなんて調べればすぐ分かりますし、遅かれ早かれ申告してないのはバレます。沢山売れようが売れまいが変わりません。

会社員が本業で、副業として本が出た場合でも、二十万を超える収入があれば雑所得として税務署に申告しなければなりません。

無申告だった際に支払う税金はやたらと高くなります。前歴があれば今後チェックも入りやすくなります。

 

「確定申告はプロになったらやらなくちゃいけない」

(アマチュアでも同人誌などでそれなりの収入を得ていれば当然やります)

 

これだけは忘れないで下さい。

十代ならまだしも、無知だったで言い逃れが出来ないお年頃になる前に、脳に染み込むまで叩き込まないとダメです。

自分が犯罪者になるかならないかの大事な問題ですからね。

そして犯罪を擁護するような意見は本当に慎んで下さい。

周囲のまっとうに生きている多くの人間が風評被害、誹謗中傷など多大な迷惑を被ります。

 

真面目な人間がバカを見る世界は本当に嫌いです。