今日は午前中に姉上と二週間限定上映のチェッカーズGOツアーの中野サンプラザでのライブ映像を観に行って来ました。

私の中学高校時代を語る上で絶対に外せないグループです。

 

まあ私もバイト代を全て注いでライブ遠征とかしていた時期で、サンプラザも三日目には行ってましたけども、この映像が36年前ってことで私の世代も分かりますやろ。半世紀以上生きてますわい(笑)

心は永遠の二十代ぐらいってことであえてぼかしますけどもね。

 

まあ大昔のライブなので、ステージはシンプルだし、姉上は知っている曲が少なかったってことで今一つだったようでしたが、私は懐かしい思いが沢山蘇って来てですね。

この若かりし頃の音楽漬けだった私の学生時代を少し話してみますかね。

 

チェッカーズが出て来た当初から他のアイドルとちょっと違うぞ! と惹かれたんですが、何しろ中学生だったものでそんなにお小遣い貯めてもLP(当時はCDじゃなくLP言うてたんですよ)買うのがやっとでして。

その頃は尾崎豊も好きでファンクラブとか入ってて(まだ会員番号3桁とかだった)そんなゆとりもなかったし、コンサートなんて滅多に行けないぞおお、と悶々としているうちに高校生になります。

 

するとどうなるか。

高校生はバイトが出来るんですよ。

キタコレ、と思って必死こいて出来る限りバイト入れまくって稼ぐようになりますわな。

豆屋にパン屋、喫茶店に軽作業。そらもう勉強より頑張ったもんです。

いやそういう何かに夢中になっている時期、皆さんもありましたよね? | ˙꒳​˙)ノあるあるー(自演)

 

でもスタジアムとか大きな会場しかなくて、音とかも割れるし豆粒みたいだし、で切なく思っていたら、メンバーがすべて作詞作曲を手掛けた「GO」のアルバム出す時に、今度のツアーは中ホールを沢山回るってことになって、友達と

「これは行けるところ全部回らねば!」

と地方遠征に乗り出したんですよ。

だってどんなに二階の後ろとかの席でも会場のホールは大概が3000席前後ですから、スタジアムとか武道館で見るより全然近いんですもん。

そりゃ頑張りますよ。

意外とファン同士も会場で仲良くなったりチケット譲り合いとかで親しくなる人もいたので、チケット網はぬかりはありませんでした。でも多分ジャニーズとかのチケットよりは全然確保しやすかった時代ですから、そんなに大変ではなかった記憶です。

 

北は北海道から南は広島まで、本当にお金の続く限りチケット取って、青春18きっぷとか深夜の高速バスとか使って、とにかく安く移動できる手段を探して動いたりしてました。

若いからこそこのハード遠征ですね。

今は往復深夜バスで今週は大阪、来週は広島とか弾丸ライブツアー遠征とか確実に命のともし火が消えますからね(笑)

 

でも今回の映像は四日目のサンプラザだったんですが、これ最初は三日間で、後から追加公演で二日増えたんじゃなかったかな?

後から追加公演は取れなくて諦めたんですが、考えてみるとこのころのチェッカーズのライブツアーとか地獄のような日程で、サンプラザ五連チャン、武道館三連チャンとか移動日休息日が一日とかしかなかったんですよ。

昔のアイドルやアーティストは本当に過酷だったんだろうなと今になると思います。

メインボーカルのフミヤなんて喉を休める暇がないレベルですよね。

その間に歌番組とかの出演もありますし。

 

そんなライブ三昧をしているうちに私も他のUNICORNとか筋肉少女帯とかボガンボスとか洋楽とか、まあ色んなジャンルの音楽を聴くようになってたもので、解散する頃にはライブも行ってませんでしたが、GOツアーだけは思い入れが強いです。

今聴いたら素晴らしい楽曲とまでは思わなかったものもありますが、当時は本当に惚れ込んでました。

 

 

今は小説やマンガの方が詳しくなって、見事に好きなものだけ詳しい中途半端なオタクとなりましたが、今も米津玄師やAdoなど若い世代の曲で、心が揺さぶられる瞬間も多々あります。

 

ただこれは別に、若者ぶりたいとかじゃなくてですね、人によって感情が動くものって異なると思うんですけど、年を取ると段々とその頻度が下がって行くことも多いじゃないですか。興味が薄くなるというか。

体力的にとか精神的、生活環境的に……とか。

 

でもだからこそ、インスパイアされることってそれをぶっちぎっても自分に訪れるし、それは大事にしたいんですよ。

 

これはすごいなあ、とかいいなあ、とか好きだなあ、とかふわっとした感覚でも、それは自分が受けた光明だったりモノの考え方の変化だったりするでしょう?

間違いなく自分の変化に繋がるんですよ私は。

個人的には今よりもっと良い自分、好きな自分になる取っ掛かりだったりすることもあるので。

 

こういうことがいくつもあると私は幸せなんですよ。

気分が上がります。

 

だから言っちゃうんですけど、「年齢相応」とか考えるのは人生の無駄遣いです。

こんなオバハンだって好きなマンガ読んでは「おいおいどうすんのよこっから」とか「うひひひ甘酸っぱいぜええ」とか脳内で叫んでたりしますし、Adoの「唄(SHOW)」とか聴きながら家でしゃりら♪しゃりら♪とか踊ってたりします。

人前でやるとアレなんでまあそこらへんは大人の事情が絡むこともありますけど。

 

ぶっちゃけ、若くてもパッションが枯葉のような人も沢山いるし、ジジババでも元気に好きなものを追い求める人もいます。

……まあ昔は還暦過ぎると本当におじいちゃんおばあちゃんって感覚でしたけど、今は全然若いし、正直財力も人脈も若い子よりはありますから興味持ったものへのアプローチは無数ですからね。強いっすよほんと。

 

無理して若ぶる必要もないし、年を取ってもキティちゃんが好きで、とかでも良いと私は思います。

 

小学生の頃から時代小説に夢中になって母親の本棚を荒らしまくってましたし、

「あんたは幾つなんだ」

と呆れられたこともあるので、結局は相性ですよねこんなもん。今でも好きだし。

人に迷惑さえかけなきゃいいんですよ。

 

皆さんも好きとか心が動かされることをなるべく受け止める方が楽しい老後です。

あ、犯罪とかはダメですよもちろん。