前のブログにて今もしサバゲーに復帰したら、セカンダリーにどんなガスブローバックガンを選ぶか?と言う選択肢で私が選んだのはマルイのG26だった。
これは「もしサバゲーに復帰したならば」が条件で有って、そこに趣味性や嗜好性は含まない。
あくまでもサバゲーの道具としてのガスブローバックガンとして一挺を選択するならば、手持ちのガスブローバックガンの中ではG26が一番適していたからと言う選択肢で有った。
これがもし、「コンシールドキャリーピストルでのシューティングマッチ」とか、「リボルバーマッチ」とかならば全く選択肢となるガンは変わったと思う。
因みに上着を着た上で、コンシールドキャリーガンを用いたシューティングマッチも有る様だが、そう言った趣味性の強い草マッチみたいなイベントとかならば私が選択するガンはこれになるかもしれない。
それが、

このマルイのデトニクス45コンバットマスター。
いや、これだってあくまでも趣味性の強い「お遊び」に用いるならばの話だ。

だって、もし本当にコンシールドキャリーピストルを持つ必要が有るとして、デトニクス45は絶対に選ぶ事は無いと思うからだ。
何故か?
だって本物の銃ならば、小型で有れば有る程反動が強い。
しかも短い銃身の拳銃で口径の大きな弾丸を撃てば更に反動がキツい。
この限界まで小さく切り詰めたデトニクスのボディーから45ACPを撃とう物ならば、何かの罰ゲーム位にリコイルがキツくて当たる当たらない以前に撃つのが苦痛な事この上ないだろう。
おまけにシングルアクションオートマチックピストルの1911系を無理矢理コンパクトにしたこのデトニクスは、コック&ロックにて携帯する事は考慮されておらず、フルサイズの1911とは異なりグリップセーフティーも無いのでホルスターからガンを抜きながら親指でハンマーを起こしてから射撃する前提で作られており、その為にリアサイトの後ろは平らにスライド上面がスロープ状に削られており、ホルスターからガンを抜きながら親指が自然とハンマーを起こしやすく加工されているのだ。
一言でこのデトニクスは凶暴な「喧嘩拳銃」なのだ。
敵と出会い頭にホルスターから抜きながらハンマーを起こして、ポイント・ブランクで相手に強力な45口径弾をぶち込む、ヤバい喧嘩拳銃なのだ。
そもそも45ACP弾をチャンバーホットのまま、このデトニクスの小さなハンマースパーで指デコッキングするのなんて、今にも暴発させそうで恐ろしくて敵わない。
余程の熟練者ならばともかく、ストレスコンディション下で、実銃の強力なハンマースプリングのテンションを制しながら、完璧に冷静に指デコッキングで確実にハンマーダウンさせられるかどうか怪しい物だと思う。
以上の点から、私がコンシールドキャリーガンで行うシューティングマッチとかにデトニクスを選択するのはそれが「お遊び」だからで有る。
実銃でコンシールドキャリーガンの必要が生じたならば、選択肢はただ1つ。
それはS&WのJフレームリボルバーだろう。
意図してトリガーを引ききらない限りは暴発の危険性は無い。
最新のJフレームリボルバーならば、必要にして十分な威力を持っている38SP+P弾も安心して使用可能だ。
ここでデトニクスを選ぶのは、あくまでもトイガンだからだ。
つくづくここが日本で良かったと思う。
だって日本ならば本物の銃をコンシールドキャリーしなくても済むからだ。
こんな小さな拳銃でも余裕で人を殺傷出来るのだから、こんな物騒な物を持ち歩いている人間があちこち歩いている国じゃなくて良かったと思う。
人間は一度大きな力を手に入れると必ずそれを使ってみたくなってしまう弱い生き物なのだ。

このトイガンが収まるホルスターは、その実物用の本革ホルスターだ。
大丈夫。幾ら本物の銃用のホルスターでも、人は殺傷出来ない。

ホルスターのベルトループ部は自由度が高くカーブして身体に密着する。
この上から上着を羽織ったら、まさか下に拳銃を携帯している等とは思えない程にスリムなホルスターだ。

ブラックホークの2016年2月製と刻印されている。

こんな風に本物の銃用に作られたホルスターにトイガンを収めたりして遊ぶ事も可能な様に、我々が日本でトイガンを楽しめる事は有難い。
これはリアルだなんだと喜んだり、もっともっとリアルにと求めたり出来るのはこれがトイガンだと分かっているからだ。
本物の拳銃が日本製のガスブローバックガン一挺と同じ価格で購入出来る米国ならば、リアルだの刻印がどうたらだの言ってられない。
日本ではトイガンは趣味の玩具だから。
米国では大多数の人間にとっての銃とは幾ばくかの趣味性も含む「道具」なのだ。
今の平和が当たり前でも無いし、平和にボケる気も無いし、平和と言うのは人々の気持ち1つで成り立っている奇跡の様な事なのだな。と思う8/15の私でした。