もつ焼き松っちゃん おかみの記 -5ページ目

毎年暑くなっていませんか?

  去年もあまりの暑さで、ご近所に住むお年寄りが嘆いていらっしゃいました。

「寒ければ重ね着という方法があるけど、暑いのは裸になったって涼しくならな

いからつらいよ」と。本当にうなずける話です。今年も暑くて、あのお年よりはお

元気かしら、と気になる毎日です。ところが、他人事ではありません。我が家と

て、夫が68歳、3年前は脳梗塞を発症していることから、35度を超える猛暑は

再発という問題もはらんでおり、血液の流れをよくするために大変です。


 昔は暑くても日陰があったり、クーラーによる輻射熱がなかったため扇風機

や団扇などで暑さをしのいだものですが、最近は地球全体が温暖化している

のでしょう。便利なものに流され、結局は自分自身の首を絞めている現実を思

うと、この先の未来世代に大きなつけを回しているようで気が滅入ります。


 昼間はできるだけ冷房をかけずに窓を開け、扇風機を回しています。首には

保冷剤をくるんだタオルをまきながら家事や仕込みをこなしています。これがと

ても気持ちがよい。出かける時には保冷バッグに保冷剤を入れ、ハンカチでくる

みながら汗をふき取っています。アセモ予防にもなりかゆみも治まりグッド。


 当店は冷房を入れていても、火を使うため来店されるお客様には暑くて不快な

思いをさせてしまうこともあるでしょうがご容赦願います、先日、暑い暑いと言い

長柄「涼しい店でゆっくりやろうかと言ったら、松っちゃんでもつを食べたいって

ことになって来たんだけど、もつ焼き屋は暑くて当たり前だよね、おやじ?」と言っ

ていただき、うれしい限り。こじゃれた素敵なお店がいっぱいある中で、当店をご

ひいきにしてくださり、皆様に守られ今があることに感謝の思いでいっぱいです。

変わらぬもつのおいしさをご提供できるように頑張ります。


お久しぶりです

 2ヶ月ほど経ってしまい申し訳ありません。パソコンの調子が悪く

結局ウィルスが入っていたことが分かりました。パソコンも古いもの

だったので、この際だからと、友人の勧めもあり、新しいものに変え

ました。ユキちゃんご夫妻には大変お世話になりました。ありがとう

ございます。


 猛暑が続き、あまりの寝苦しさに寝不足になるよりはいいかと思い

28度に設定し、扇風機を高めにセット、部屋に風を送りながら寝て

います。クーラー嫌いの私たちでしたが、このところの暑さはとても

しのげるものではないと苦渋の決断をしました。できるだけ体に直接

風を当てないように工夫しましたから、寝心地はとてもいいですよ。


 暑さが気になるのは、夫が脳梗塞を発祥したのが3年前のちょうど

今頃だからです。お陰様で何の障害も残らず、仕事も復帰できまし

たから、ありがたいことですが、それ以来夏は微妙に気になる季節と

なりました。血圧はもちろんですが、顔色や体の疲れ具合など、妻と

してはできるだけ配慮しながら支えていく生活に入っています。


 最近は、とにかく水分と野菜を採ることを心がけ、毎日の食事に気を

使っています。野菜を敬遠していた彼ですが、このところはしっかりと

採るようになりました。夏野菜のおいしさはやっぱりこの夏の太陽をし

っかりと浴びて育っているからでしょう。カレーも肉を入れずに夏野菜

をいっぱい入れて作りますが、野菜の甘味と酸味がスパイスに溶け込

み、ベリーグー。ぜひお試しあれ。ではまた。

気配り

 さり気ない気配りのできる人は素敵です。例えば、私どものような店でも、

ちょっとした気配りを見せてくださるお客様にはとても感動します。カウンター

だけの店ですから器を下げるのも大変な時があり、来店されたお客様が、

さっと手伝ってくださったり、大勢で見えても、とり皿と思いお出しすると「い

らないよ」と洗う手間まで考えてくださるお客様もいらして、本当に有り難い

昨今です。


 忙しい日が続き、ちょっと疲れ気味の夫が、仕事の合間に発する「あー」

の声に「体大丈夫?」と聞いてみたら、それだけで夫は「あー、大丈夫だよ」

と。こんな些細なことでもパートナーに対する気配りの現われであると、自

然に対応できるようになった自分を誉めたりしています。


 梅雨間近ですから、住まいのカビや汚れ対策をと今日はちょっと気合を入

れて掃除しました。やっぱり気持ちがいいものですね。

マイナスイオンを満喫

  連休をはずして今日は山本さんご夫妻と一緒に、茨城県の那珂湊

から袋田の滝まで出向き、海と山、滝といつになく自然と親しむ一日

を過ごしました。4人とも仕事の疲れをマイナスイオンいっぱいの空気

に触れながら、癒され最後に町営の温泉につかり、心も体もスッキリ。

「自然によって人間がはぐくまれていることに感謝しなくちゃね」と夫に

話し掛けると「何もないところがいかにいいか分かるだろう」とポツリ。


 多忙な毎日の中で忘れがちな緑の深さと輝き。私たち人間も深さと

輝きがあってこそ、人を癒すことができるはず。癒されたいとばかり思う

日常をちょっと目先を変えてみると、人を癒せる自分になって、卑し癒さ

れる相互関係が出来上がり理解も深まるはずです。


 あまり偉そうなことを言うつもりは毛頭ありませんが、こうした関係の

欠如が生活全般に突出してきているように思うのです。


 「さあ、明日から、またがんばろう」と4人とも新たな気持ちで帰途に就

きました。


 最近、私のブログを見て来店してくださる方が多く、遠方では福岡の方

が東京に来たのでと立ち寄ってくださり、とてもありがたく思いました。また、

大網にお住まいの男性も「読んでいるうちにもつが食べたくなってね」と、

わざわざ訪ねてくださったりと、私にしてはあまり想定したこともない現実

に戸惑ったりの毎日ですが、本当に感謝の思いでいっぱいです。


 ちょっと一休みしていましたので思い出し、寝る前に書き込みをしようと

パソコンに向かいました。ではまた。

愛の形

 はじめに、いまだにパソコンのノウハウが分からず、文章のみ

綴っている状態なので、誤字脱字を気づかずに発信しているこ

とがありますのでご容赦願います。


 先日大きくクローズアップされた山口県光市の母子殺害事件

の判決で、記者会見に臨んだ本村さんの話しを聞きながら、夫

が「あらゆる感情を乗り越え、法律を9年間学び続け、そして理

路整然と自分の心情を吐露する姿に泣ける」とポツリと言ったの

です。


 

 「妻に対する愛の深さだね」と私。判決をめぐってはさまざま論

議されており、基本的には私個人としては死刑には反対なので

すが、彼の目には見えない愛を形に顕してきたその足跡に感動

しました。


 何事にも透徹することの偉大さを教えていただいたような思い

がします。愛を表現することの下手な日本人にとって、身近な人、

夫や妻、恋人、隣人に対し、愛を上手に表現する事はとても大事

なのですよね。

家内、主人は差別用語

 会話の中でよく使う言葉に「主人」がありますが、私にはとても抵抗があって

使えないのです。なぜなら差別用語と言えば厳しい言い方になるのかもしれ

ませんが、主人は夫も妻も二人とも主であり、憲法にも家庭生活における男女

両性の責任を明記しています。なのに封建制度、家長制度の名残が今も色

濃く残り、とても男女平等社会とは言い難い実態を暴露しているように感じてしま

うのは私だけのなのしょうか。


 同様に「奥様」も女性は家の奥にいる存在を示しますし、「家内」は女性の存在

を家の中に置き家事に専念させる固定的な役割分業を表します。男は仕事、女

は家事などが現代に通用しているでしょうか。女も男も働いているではないですか。


 「父兄」などの言葉が戦後60年を経ても飛び出す社会はおかしいでしょう。特に

国会議員がメディアに登場し「家内が」などとのたまう姿を見るたびに「老い、男女

共同参画社会の実現を公約に掲げながら、そりゃないでしょう」と声を大に叫びた

いのです。些細なことと思う方もいるでしょうが、些細なところにこそ、その国の実

態が浮き彫りにされたいるのですよ。

花は暮らしの必要アイテム

 3週間ほど前でしょうか。お友達からお礼にと、デンファレの花束

をいただきました。「心ばかりだけど」との言葉でしたが、紫と白のコ

ノトラストがとても美しく、帰るなり剣山を取り出して、花器ではなく、

和食器に自分流にいけ込み、和室に置いてみました。


 花というのは不思議なもので、若いころにはあまり頓着しませんで

したが、最近は暮らしに欠かせないアイテムになった気がするのです。

癒されるのはもちろんですが、短い命を十分美しく飾ってあげたいと

思うと、つぼみ一つでも必ず開花させよう、この花が美しく見えるように

するにはどの器がいいかな、丈はどう調整しようなど、あれこれ考え、

悩むのも本当に楽しい時間です。とはいっても時間をかけるわけでは

ありません。一瞬のインスピレーションとでも言いましょうか、本当に

短い時間しかないから一瞬が生きた時間になるのかもしれません。


 今日は丈が短くなったので、小さな器に変えていけてみたら、これまた

趣が変わり素敵です。そんな小さな幸せの時間を大事にしていること

を誰よりも夫が気づき、彼もまた幸せな気分に浸っていることが私の

喜びであり、幸せなのかもしれません。


 終わりがあるから美しいのは花ですが、人生もまたそうなのかもしれ

ませんね。今という時を一生懸命生きることことがやっぱり美しいのです。


 

 



気分転換

 人それぞれ気分転換の方法はさまざま。私の場合は一人で出掛けること。

シングル時代、全国を一人で飛び回る生活が長かったせいか、とても気分が

落ち着くのです。好きな洋服やバッグ、靴などを見て回ったり、一人で食事を

楽しんだり。「淋しくない?」などと聞かれることがありますが、私からすれば、

群れていないといられない方が不思議なくらいなのです。というのも、これま

での仕事が、人とかかわることがほとんどでしたから、たった一人で気の向く

ままに過ごす、これが一番のストレス解消法。


 よく一人で食事ができない、お店に入れない、という人が多いようで、老後は

どうするのかな?と心配してしまいます。ちょっとリッチなイタメシやフレンチレ

ストランから、当店のような赤暖簾の居酒屋でも平気で一人で入り、楽しめる

のが私の特技かもしれません。もちろん、夫と二人でも、また大勢でも大丈夫。


 一人でいるときの利点は、その場所やその時の感覚を勝手に心のキャンバ

スに描き楽しめること。時に文章にしたり、空想を膨らましたりしながら、日頃

の疲れを自分で癒しているんでしょうね。


 昨年、千駄木で500円で買ったランの鉢植えから、いくつか春の到来を告げ

るかのように、芽吹いていたつぼみが赤く色づき、開花を待っています。


 こんな自然の息吹も私にエネルギーを与えてくれます。一生懸命生きること

はやっぱり美しいのだと思います。人にやさしさやを与えられる自分でありたい

と、心から思える。少し年齢を重ねたからなのでしょうか?

旬のご馳走

 八百屋さんの店先を通ると青々としたふきが私を呼ぶのです。「そうだ、

湯葉と炊き合わせにしよう」と買い求めた瞬間の喜びにも似た感情を、誰

かに分かってほしいわけではないのですが、これなくして料理は上手に

なれないような気がします。


 品よく京風に仕上げようと思えば、だしを利かせ色は薄く、少し甘めにと

いろいろ考えながら作業している時はやっぱり幸せですよね。先日はウド

をきんぴらにして炊き立てのご飯と混ぜ合わせ、ウドご飯にしてお客様に

お出ししたら、家庭の味から遠のいていた若い学生さんだったのでとても

喜ばれました。


 今日の夕飯はふきと湯葉の炊き合わせにぶりの照り焼き、冷凍庫に眠る

ホタテとかにを酢の物にしよう、ちょっと豪勢だけど1週間働いたご褒美と

自分に言い聞かせ、夫の帰りを待っています。


 ふきの独特の香りが部屋中に広がり春爛漫いったところ。季節を味わえる

日本に住まう幸せを満喫したいものです。

心こそ大切

 いつも心を豊かにしていたい、とは思っていても、そうはいかないのが

現実というもの。料理一つとってもうれしい時と、イラついている時では味

が違うのはよくあること。相手においしく食べていただこうと心を添えた料理

は最高の味。


 ちょっとしたところに気配り、心配りがあると、相手にも必ず心が伝わる

もの。気になる人に電話を入れたり、手紙を書いたりと、心を伝える作業が

できると自分の心も豊かになります。人間やっぱり一人では生きていけない

のですから、心を尽くす生き方を心がけたいもの。


 私は電話やファックスという媒体よりもはがきや手紙という文章を書いて

相手に伝える作業が日常になっています。絵画展で気に入ったはがきや

和紙の素敵なはがき、切手も季節の花々などを常にストックし、相手の顔

を浮かべながら、どれにしようかと選ぶときも楽しいもの。


 「あなたはいつもはがきや切手まで気を遣ってくださり心が和みます」との

ご返事をいただいた時はとてもうれしく幸せな気分に浸りました。


 ファックスなら安く済む、といわれればそれまでですが、私流のこだわりは

続けていきたいと思います。文章を書くことにより、自分の心を冷静にしたり

ちょっとレベルアップするには最高の手段。話し言葉では得られない行間に

込めた思いを互いに感じ取るとき、デジタルよりもアナログのよさが実感でき

るような気がします。