気分転換 | もつ焼き松っちゃん おかみの記

気分転換

 人それぞれ気分転換の方法はさまざま。私の場合は一人で出掛けること。

シングル時代、全国を一人で飛び回る生活が長かったせいか、とても気分が

落ち着くのです。好きな洋服やバッグ、靴などを見て回ったり、一人で食事を

楽しんだり。「淋しくない?」などと聞かれることがありますが、私からすれば、

群れていないといられない方が不思議なくらいなのです。というのも、これま

での仕事が、人とかかわることがほとんどでしたから、たった一人で気の向く

ままに過ごす、これが一番のストレス解消法。


 よく一人で食事ができない、お店に入れない、という人が多いようで、老後は

どうするのかな?と心配してしまいます。ちょっとリッチなイタメシやフレンチレ

ストランから、当店のような赤暖簾の居酒屋でも平気で一人で入り、楽しめる

のが私の特技かもしれません。もちろん、夫と二人でも、また大勢でも大丈夫。


 一人でいるときの利点は、その場所やその時の感覚を勝手に心のキャンバ

スに描き楽しめること。時に文章にしたり、空想を膨らましたりしながら、日頃

の疲れを自分で癒しているんでしょうね。


 昨年、千駄木で500円で買ったランの鉢植えから、いくつか春の到来を告げ

るかのように、芽吹いていたつぼみが赤く色づき、開花を待っています。


 こんな自然の息吹も私にエネルギーを与えてくれます。一生懸命生きること

はやっぱり美しいのだと思います。人にやさしさやを与えられる自分でありたい

と、心から思える。少し年齢を重ねたからなのでしょうか?