フジクラ エボリューション7((Speeder EVOLUTION Ⅶ))を試打 | 私をゴルフに連れてって!

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よく飛ぶドライバー試打します。 ランキングします。コース紹介します。 熱意描きます。75切ります。

 

自分の作業場にある試打シャフトを数えてみたら38本あることがわかりました。

そして、自分は「シャフトマニア」なのだということに「今ごろ」気づきました。

 

なのでこれからは

・2020年の最新シャフト

・飛距離性能などが優れた、おすすめシャフト

・自分好みの、歴代エースシャフト

などを、どんどん試打してブログに更新していきたいと思います。

 

いずれ、「飛距離性能No.1はどれか?」みたいな打ち比べランキングもやってみたいですね。

 

でもシャフトって、ドライバーヘッドとは違って、ある程度の性能の優劣を超えた先の、飛距離とか球の揃いやすさとかは結局、「好み(相性)」なんですよね。

女性の好み(タイプかどうか)と同じです。

(私は鼻の高い小顔でスレンダーなモデルみたいな女性と付き合いたいとは思いません。美人だとは思いますが……。そんなカンジ)←ちなみに私は丸顔で鼻は低めで「とにかくカワイイ」って感じの人が好きで相性がいいです。

 

ま、それはさておき、

第一弾は2020年9月4日に発売したばかりの

フジクラ スピーダーEVOLUTION7(Speeder EVOLUTION Ⅶ)

試打シャフトは569(55.5g)のSシャフト。45.5インチ。

使用したヘッドは、私のエースドライバー、

超ぶっ飛び棒球マシン、GTD 455Plus2ですね↓

 

Nポジションの45.5インチで挿して、総重量301gのD0、振動数は250cpmでした。

 

2020年NEWモデル、GTD 455プラス2ドライバーを試打

 

2020年NEWモデル、三菱ディアマナTBを試打

 

2020年NEWモデル、ツアーAD HDを試打

 

 

▍フジクラ エボリューション7のデザインはどうか?

 

コスメティック的には、

白を基調としたデザインで、やさしさを感じます。

 

 

表側(ロゴとかスペックとか入ってるほう)がこんなカンジで

 

 

裏(裏挿しした時に上から見た感じ)が、こう。

 

 

んで、先端部分はこれまでのEVOLUTIONシリーズのようにまだら模様のようなものが入っていますが、なにしろ「白に銀」の模様なので、これはほとんど近くで見ないとわかりません。

とにかく「白いシャフト」ってカンジですね。やさしく感じます。

 

▍フジクラ エボリューション7の弾道はどうか?

 

さて、さっそく試打してみましょうかね。

 

試打する時は、まずはエースシャフト(フジクラVENTUSブルー5-S)で軽くウォーミングアップして、今日の調子を計測してみて、

それから、ネットなどの情報はいっさい見ずに打っていきます。

 

で、VENTUSで5球打った「今日の弾道」はこんな感じでした。

 

 

まあ、いつも通りって感じです。エースだから球も揃うし、飛距離もそれなりに出ています。

 

で、フジクラ スピーダーEVOLUTION7に持ち替えて試打して、計測すると…

こんなカンジの球が、出ました。

 

 

前回のブログのプログレスBB4の時とほぼ同じような弾道とバラけ方ですね。

(あらためて、VENTUSでプログレスBB4を打ってみたくなりました。あのドライバー、そこまで捕まりすぎではないのかもしれない……)

でもプログレスBB4よりGTD455Plusのほうが、初速は同じくらいだけど、スピン量が少ないので飛距離は明らかに出てますね。

 

まず、弾道的に言えば、

「とにかく捕まる。フックが出やすい」

「弾道が高い」

「捕まりすぎを嫌がると高弾道のプッシュアウトが出る」

「私にはタイミングを捉えるのがちょっと難しい」

 

って感じで、その様子が弾道に見てとれます。

これほどドローの出やすい、

そして、これほど捕まるシャフトは近年稀に見るカンジです。

 

でも、これだけ球がバラけてて、今日、初めて(あ、2回めか)コツもつかめずに試打したわりには、

平均飛距離が、フジクラVENTUSの239ヤードに迫る、236ヤード出ております。

直感的に断言しますが、

このシャフト、めちゃくちゃ飛ぶシャフトに間違いありませんね。(特にキャリー)

フジクラさん、確実にそれを狙ってます。

 

▍フジクラ EVOLUTION Ⅶ は、どんなシャフト?

 

さあて、弾道だけでなく「感じたこと」を、一切の資料も見ずに、どんどんズバズバ書いてしまいますよー。

 

まず、第1球めを打った時から(いや、ワッグルした時から)思ったことは

「フジクラさん、ずいぶん思い切ったシャフトを出したもんだ」

ってことでした。

 

フジクラのシャフトは、EVOLUTION2(オレンジのやつね。まだプロも使ってる人多い)の時からエースシャフトとして使っていた時期が長かったので、自分としても思い入れがあり、

EVOLUTION1(ナチュラルに飛んだ)、EVO2(先調子で捕まえて飛ばす&ピンピンした弾き感)、EVO3(切り返しからのしなり戻りのスピード感と安定性)、EVO4(どんだけぶっ叩いても暴れない)、EVO5(タイミングつかみやすくシャフト全体をしならせて簡単に飛ばす)、EVO6(オートマティックに球を揃えてミスヒットに強くして飛ばす)、と、

そんな進化(エボリューション)があり、

すべて試打シャフトを揃えて、その進化(というより「変化」だろう?)を見守ってきたわけなんですが、

 

フジクラ EVOLUTION Ⅶは、これまでとは「ぜんぜん」違います。

強いて言えば、EVO5のトルクを緩くして、シャフトが走るスピードに「ターボ」をつけたような感じでした。めっちゃヘッドが走ります。

 

メーカーの公式サイトにはどう書いてあるかわかりませんが、

ワッグルすると、けっこう手元に近いところからシャフトがしなり始めます(だから振動数ウンヌンに関係なく、SシャフトなのにSRシャフトみたいに柔らかく感じます)

 

なので、切り返しで「タメ」は充分に感じます。

素振りしてるだけで「タイミングを合わせて打て」ってシャフトに指示されてるようなカンジです。

 

キックポイントは「中元調子」ですね。(でも先端もかなりしなりますね。ってことは先中調子? いや、ダブルキック? いや、もしかしてトリプルキック? いや、全体キック?)

 

これに近いシャフトと言えば、

往年の名器、クレイジーのLY-01(のRかSR)

ラナキラカナロア、

ATTAS 4U、が挙げられるでしょうか。

どれもじゃじゃ馬でしたが、飛距離で言ったら、どれもTOPクラスでした。

 

で、

元調子や中元調子のシャフトというのは、シャフト全体で大きくしなる感じなので、

以前はKUROKAGEのような「粘り系」で「ヘッドが遅れてくるカンジ」のものばかりでしたが、

 

最近は、フジクラVENTUSや、TENSEIや、ディアマナD-Limitedのように、

手元にゆるくキックポイントを作っておきながら、しなり過ぎず、

でもインパクト直前で素早く走らせるシャフト、が

ここ最近の主流でした。

それは先中調子(たとえばEVO6)などでも同じでした。

 

なので、ここ最近のシャフトは

「誰が打っても、それなりにアジャストできてしまう」

「捕まり過ぎず、スライスも出にくい」

という「中道」を狙ったシャフトばかりでした。

ちょっと個性が似通いすぎでした。

 

ですが、コイツ(EVO7)は違います!

かなり個性が強いです。

つまり、「フジクラ スピーダー」の名前を世に知らしめた頃の

「めっちゃ早いしなり戻り」に重点を置いていて、

ある意味「じゃじゃ馬」と呼ばれようとも、そんなこと気にせず、

タイミングが合う人なら使ってくれ、歴代最高の飛距離を出してやる!

ってカンジで仕上げてます。

 

シャフトの中間部と先端部分が、大きく、しかも素早く動くということは、

ヘッドスピードも出ますし、シャフト重量もボールに伝わるので、

きちんとヒットすればめっちゃ飛距離が出ます。

でも(特にリストターンを使う人などは)

しなり戻りすぎるとドフックが出るし、

戻る前にインパクトを迎えると、右にボールが飛び出します。

 

なので、私はこれ、ちょっと手こずりました。

フックが出まくるんですが、それを怖がると右プッシュになってしまって、

ど真っ直ぐの球を打つのがちょっと難しかったんです。

 

でも、待てよ?

 

これってもしかして、今流行りのGGスイングみたいな、

シャットフェースのレイドオフで(インパクトゾーン長いから曲がらないし)

フェースターンを抑えて、フェードで(どスライス絶対しないし)

ハンドファーストで、ロフトを立てて使う人には(高すぎる弾道にならないし)

めっちゃ凄い武器になるんじゃないですか?

 

まあ、私はそんな打ち方できないので、定かではないんですが。

でも理にはかなってますね。(もしかして渋野日向子仕様?)

 

 

▍フジクラ エボリューション7は、どんな人に向く?

このシャフトのカンジをイメージしやすく説明する方法がありました。

想像してみてください。

 

(1)まずは、あなたのエースシャフトがSシャフトなら、SRを想定してみてください。(1段階柔らかいシャフトでワッグルするところをイメージしてみてください)

(2)そのシャフトを0.5〜1インチ伸ばして組み上げたところをイメージしてみてください

(3)で、打ってみてください。

 

どんな球が出ますか?

 

まず、弾道は高くなりますよね。

んで、シャフトが伸びたことによる「グイッとひと押ししたカンジ」を感じますよね

(棒高跳びの選手が最後にポールをグイッとひと押して自分の体をあと1メートル上に押し上げるあの感じ)

あと、タイミングがとりづらくなり、

早いとフックが出て、

振り遅れると右に飛び出しますよね。

でも、当たれば絶対的に飛距離が出ますよね。

 

まさに、そんなカンジです。

生まれて初めて46インチのドライバーを打った時のことを思い出してみていただければわかりやすいと思います。

なのに、45.5インチでそんな感触が得られてしまうシャフトなんです。

そこらへんがクレイジーのロンゲストヤード01に似ています。

 

で、このタイミングにバッチリとハマる人は必ずいるハズで、そういう人には大きな恩恵があると思います。

 

たとえば数年前のマミヤのATTASに「4U」というダブルキックの代名詞みたいなシャフトがあったけど、あれってバッチリタイミングがハマるとめっちゃ飛んで、それでアッタスの名前が一躍有名になったワケですが、あれにもちょっと似ています。

 

なので、このフジクラ エボリューション7に向いてる人は、

・球の上がらないスライサー

・けっこうカット気味に打っても軽いフェードに抑えたい人

・46インチとか47インチとかが好きだけど、少しシャフトを短くしたいと思ってる人

・シャットフェース、ハンドファーストでかっ飛ばしたい人

 

ってカンジでしょうか?

※フッカーと、弾道の高すぎる人と、フェースターンを多く使う人には向きません

 

とにかく個性的で、飛距離を追求したい人には魅力的であることには間違いありません。

でも、「とにかくフェアウェイキープ第一」という人には向かないと思います。

 

でも、待てよ?

これ、Xシャフトなら、使えるんじゃね?

こんど、機会があれば試してみます。

 

 

次回は同じく9月7日に発売された、ディアマナTBを試打リポートいたします!

(試打はしてるので、すぐに書くよ。明日書くよ)

 

 

2020年NEWモデル、GTD 455プラス2ドライバーを試打

 

2020年NEWモデル、三菱ディアマナTBを試打

 

GTD 455プラス2ドライバーとディアマナTBの組み合わせ

 

GTD 455プラス2ドライバーとEVO7の組み合わせ

 

GTD 455プラス2ドライバーとシャフトの組み合わせ

 

 

最後に、VENTUSとエボリューション7の5球ずつの計測値も載せておきますね!

上の黄色いやつがエボリューション7です。