こんにちは、伝書びと 守本です。

 

昨年秋の石川・新潟の神社旅を

シリーズで書いていまして、

今回が最後の神社になります。

 

旦飯野神社の次は、

新潟総鎮守白山神社です。

(新潟白山神社と呼ばせていただきます)

 

 

 

 

新潟総鎮守 白山神社

 

新潟白山神社は、

総本宮の白山比咩神社とは違って

めっちゃ市街にあります。

新潟市民の方にとっては

心のふるさとみたいな場所なのかもな~

と思いました。

 

でっかい、鮮やかな鳥居をくぐります。

看板の境内図を載せますね。

次の鳥居です。

えっと多分、ここを右に曲がります。

 

次の鳥居のところには、

備前焼の狛犬さんが。

 

備前焼の狛犬さんは

岡山でお会いしましたが

まさか新潟でお目にかかるとは

思わず、備前焼に似た陶製品と

思ってしまっていましたが、境内図で

備前焼と知ってびっくりしました。

 

途中、歯の神様という一画が

ありました。

「歯固めの石」というものが置かれていて

お社などはありませんでしたが

はくさん=歯苦散の字から

歯痛平癒のご利益があるそうです。

お食い初めで歯固めの石を奉納

したりするのだとか。

 

 

美しい手水舎でお清めをして。。

 

天井には美しい風鈴が奉納されていました。

夏は風鈴祭りがあるそうです。

 

トキの風鈴みっけ!

 

隋神門です。少し明るさ調整してます。

 

隋神門の向こうは、いよいよ御本殿です。

 

とても歴史を感じる社殿です。

新潟白山神社の創建は、2度にわたる

社史の焼失でわからなくなっており

901年説と1087年説があるそうです、

過去新潟地震も経験した社殿のようです。

 

主祭神はもちろん、

 

菊理媛(ククリヒメ)大神さま

(白山大神=白山比咩大神)
伊邪那岐(イザナギ)命さま
伊邪那美(イザナミ)命さま

 

です。

ククリヒメさまは、日本書紀の異伝と

呼ばれる書に少しだけ登場する女神

さまで、黄泉比良坂でイザナギ・イザナミ

の両神さまの仲をとりもったと

されます。

このことから縁結びの神様として

有名です。

 

 

その他に配祀神として、

天照皇大神さま

八幡大神さま

 

がいらっしゃいます。

 

合祀されている神様が

とても多いことも特徴の一つです。

以下敬称略で書きますね。

 

合祀神(敬称略)

 

住吉大神 稲荷大神 

天満天神(菅原道真)
出雲大神(大国主命) 春日大神
鹿島大神 香取大神 松尾大神
宮地大神 三峰大神 猿田彦大神
金刀比羅大神 淡島大神

 

となっています。

これは、かつて境内であった地に

白山公園が造成されるにあたり

敷地内に点在していた神社を

こちらにお移りいただき祀ることと

されたためのようです。

 

 

私は白山比咩神社に何度となく

通っているので、他の地方では

白山神社はあまり寄りません。

(色んな神様に会いたいから)

 

だけど、福井の平泉寺白山神社では

なんと違う御祭神でしたし、

地方地方で白山神社のカラーは

違うものなのだな、と知りました。

ちなみに白山神社は全国に2,700

ほどあるそうです。

 

ここ新潟白山神社は下調べしたとき

すてきな雰囲気でしたし

立派な神社ですので、新潟入りするのに

ご挨拶を省略することはできない!

とご参拝を決めたのでした。

 

 

こちらでは、本宮と同じく

ククリヒメさまにお会いできました。

しかし、ククリヒメさまは少し違う感じ。

見た目も落ち着いた年齢の雰囲気だし

(本宮では少女にも見える若いお姿です)

なんというか、どっしりと頼れる感じで

縁結びに力を入れている、

という印象でした。

 

神様はもともと姿はなく、

人との関係において

見え方が変化すると私は思ってます。

 

太宰府天満宮での道真さまは学者風で

北野天満宮での道真さまは官僚風に

見えました。

人の印象が捉え方によって違うのと

同じようなものなのかなと思います。

 

本宮での神様のありようは

傘下の全ての社の代表みたいなもので

より抽象的なものになるのに対して、

地方においては、そこでのお役目に

特化したお姿を取りやすいのかも

しれませんね照れ

白山比咩神神社では超越的な存在に

見えるのですが、ここでは

ざっくばらんな表現をお許しいただければ

頼れる働き者のお母さん、

みたいな感じで、優しく強いお姿でした。

 

 

ご参拝します。

ククリヒメさまはいらっしゃるのですが

目が合いません汗

それはどうも、

守本が縁結びの願いを持っていないから

みたい笑い泣き

それだけ、願いを叶えることに注力を

していらっしゃるということなのでしょうニコニコ

 

うーん

本宮で前日たくさんお話ししたからか。

お前はもう相手しなくていいでしょ、て

ことなのかもしれません。

私に構うより、他の方への対応にエネルギー

を全振りしたいということのようでした。

 

ククリヒメの「くくり」という言葉は

くくる=「結ぶ」 という意味で、

縁結びのご神徳の由来となっています。

(しめくくる意味もあると個人的には思ってます)

そのほかに糸を括る=「紡ぐ」という意味

くくる=「潜る」という意味、

そして「聞き入れる」の音が変化したもの

というような説があるようです。

沖縄の方言では「こころ」という意味も

あるようです。

 

ここでククリヒメさまとお話をすることは

できませんでしたが、

そのお姿や参拝者に接するご様子から

まさに「聞き入れる」神様、

というありようを感じました。

神様とご参拝者が、とても密な関係に

見えました。絆が深いというか。。

こういう神社が、生活のすぐそばにある

っていいですね照れ

 

それにしても、歴史を感じる社殿…。

とても美しいです。

 

 

この画像は

Instagramに載せたのですが、

額の、「神明照覧」の英訳を

God sees you through.

としました。

神の前では偽りは通じない、

素直になってその場に立ちなさい

と、私はこの言葉の意味を

捉えました。

 

ちなみに、チャットGPTさんは

このように説明してくれました!

神々が見守ることを期待する、

と解説されてますね。

 

(もう少しAIさんと仲良くなれたら、

4.0にアップグレードしようと

思ってます)

 

 お友達と一緒に、境内を散策します。

境内図の看板の範囲は広いので、

摂末社をカバーする範囲までを切り取り

色を調整したものがこれです。

 

本殿に向かって左側の方へ行きます。

上の図で⑦のところへ。

大国さまと書かれたお社が。↓

商売繁盛の神様として大国主命さまを

お祀りしています。

 

 

さらに先に進むと、

すごくいい雰囲気の建物がありました。

看板の写真でいうと⑥のところです。

 

↑御稲御倉(みしねのみくら)と

書かれています。

伊勢神宮で見た建物だ!

と思ったらやはり、

昭和49年に神宮から賜ったのだそうです。

 

御稲御倉とはお供えの稲を納める倉のこと。

この御稲御倉は昭和28年に内宮で建立

されたものですが、昭和39年に新潟地震があり

復興の途上で下賜されたのだそうです。

 

あちこちに地震の記録が見えますね。

マグニチュード7.5、新潟では震度5を記録した

地震だったようです。

こちらでは、御稲御倉神と、稲荷大神を

お祀りしています。

ちなみに↓は神宮で撮った

現役の御稲御倉の写真です。

当たり前ですが、そっくりの形ですね。

 

だけど、ここ白山神社では、

伊勢の御稲御倉とは違うものがあります。

それが、

「白山くくり石」と呼ばれる石です。

これは白山比咩神社から

いただいたもので、霊峰白山から

切り出された石なのだそうです。

白山比咩神社の奥宮遥拝所にある岩と

やっぱり性質がよく似ています。

とっても素敵ですキラキラ

 

 

石に触れることで

白山の霊力をいただけるそうです。

自由に触れていいというところが

またいいですね。

(すいません触ってませんあせる

 

次は、本殿の方に戻り、

横にある鳥居の先の地下道をくぐり

本殿の背後にある摂末社にご参拝します。

 

 

 

まずは、蛇松神社です。↓

看板の写真では①のところです。

 

江戸時代中期に起きた信濃川の

氾濫のとき、

神主が溺れている白蛇を助け

境内の松の幹に置いたところ、

蛇は美しい女性に変わり

この地を守ると言ったのだそう。

始めはその松が信仰されていましたが、

うろこ状になった松の樹皮が

霊験あらたかであるとして

むしり取られるため、

松の木はしめ縄を張られ、

お社が建てられました。

蛇松明神さまがお祀りされています。

卵の奉納箱が置かれていますね^^

 

次は、道祖神さまです。↓

看板の写真では④のところです。

 

夫婦が餅つきをする様子が

石に刻まれていて、珍しいですね。

杵は男性、臼は女性の象徴であると

して、夫婦円満や子授けのご利益がある

とされています。

ちなみに日本最北端の道祖神なのだ

そうです。

 

次は、松尾神社です。↓

看板の写真では③のところです。

 

大山咋(オオヤマクイ)神さま、

中津島姫(ナカツシマ)命さまを

お祀りしています。

中津島姫さまはイチキシマヒメさまと

同一視されているのだそうです。

宗像三女神をお祀りする宗像大社では

中津宮はイチキシマヒメさまではなく

タギツヒメさまなんですが

面白いですね。

 

次に、黄龍(おうりゅう)神社です。

看板の写真では②のところにあります。

 

ご祭神は、

 

黄龍八一分身金鶏供養宝船大権現さま

(オウリュウヒノモトブンシンキンシクヨウタカラブネダイゴンゲン)

という、長い名前の神様です。

天変地異があるごとに御霊を表して

難を救ってくださる神様で、

信濃川と阿賀野川にお鎮まりになって

おられるそうです。

かつて新潟の地に地震、地盤沈下、大火災

と災害が続いたとき、黄龍大権現さまを

お祀りするようご神託があり、

新潟の鬼門である北西にお社が建立されました。

とても力が強く、厳しくもある神様で

あられるとのことです。

黄=金ですから、かなり上位の龍神様

でいらっしゃるのでしょう。

このような神様が新潟市内に鎮座されて

守っていらっしゃること、

そこには強い願いや、

歴史的地理的な必要があったのでしょう。

 

新潟の地は幾度も幾度も災害に見舞われ

そのたびに神々の力を借りて

力強く立ち上がって今があるのですね。

 

安田瓦が美しく並べられていました。

安田瓦は阿賀野で作られており、

雪に負けない高い強度を備えた瓦

なのだそうです。

 

地元の方には普通の瓦なのかも

しれないけど、豪雪の地の暮しの厳しさを

改めて感じますし、生活に祈りが込められて

いることも感じます。

 

おまけ。

結びの絵馬かけです。

安田瓦のウサギさんが可愛いですね照れ

 

たくさんご紹介するところがあったから

随分長い投稿になってしまいました。

 

新潟の旅もいよいよ終わりです。

たくさんのパワースポットに恵まれた

新潟ですが、九州に比べて

自然と共に生きることがとても厳しく

何度も災害を乗り越えてきた地で

あることがわかりました。

ここで日本一美味しいお米を作るのを

実現してきた歴史には敬服するばかりです。

そういう地だからこそ、神への

真摯な祈りの思いが満ちていて

そうした祈りの力がパワースポットの

源となっているように思いました。

 

御朱印です。

 

この次の神社めぐりは、昨年秋の

鹿児島になるんですが、

その前にちょっと違う記事を挟む

かもしれません。思案中でーす。

 

AmebaOwnd神社伝書びとのおぼえがき
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