こんにちは、神社伝書びと 守本です。

 

2026.7.28に熊本県で発生した地震で被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。少しでも早くインフラが復旧し、安心な生活を取り戻せるようにお祈りしております。

 

博多祇園山笠の記事を書いていて、ふと

そういえば山笠も、京都祇園祭も、

天王祭もぜんぶスサノオノミコトさまの

お祭りだなーと、思いました。

 

夏祭りはなんでスサノオさまの登場率が

高いのかな?と思ってちょっと勉強して、

さらにスサノオさまにお尋ねしてみました。

 

 

 

 

 

なぜスサノオさまなのか

 

夏のお祭りって、夏休み時期ともあいまって

めちゃくちゃ盛り上がりますよね。

商業施設や商店街なんかの独自のイベントで

お祭りって名前が付くものもあるでしょうが

ここでいう「夏祭り」は、日本文化として

伝統あるもののことです。

 

まず、なんで夏祭りはスサノオさまの

登場率が高いか? なのですが

それは、スサノオさま(牛頭天王も含め)が

「疫病退散」「災厄祓い」の神様として

お祀りされていることによるものです。

 

疫病をねじ伏せるほどの強大な力を持つ

神様として、スサノオさまに疫病退散を

祈った、ということが背景で、

夏越しの祓「茅の輪くぐり」も、蘇民将来

がスサノオさまに一夜の宿を提供したとき

そのお礼として、茅の輪を腰につければ

今後疫病から守ってやると約束した、と

いう逸話がルーツなのだそうです。

 

(狭野神社(宮崎県))

 

また、外国の疫病の神、牛頭天王と

スサノオさまが同一視された、という

こともスサノオさまが疫病退散の神と

される理由の一つです。

 

現代の私たちにはあまり実感がありませんが

日本の夏は蒸し暑く、昔は衛生状態が良くない

環境だったため、様々な疫病が発生する季節

でした。そのため、夏は

疫病退散の祈り=スサノオさまのお祭り

という公式ができあがったのです。

 

夏祭りがとにかく派手で賑やかなのは、

神人共食(しんじんきょうしょく)、

神様と人がともに楽しむ場として祭り

があること、

御神輿を激しく揺らすことが、神輿に宿る

神様が魂振りでパワーアップすることに

なること、

などなどの理由があるそうです。

が、基本神様は賑やかで楽しいことが

大好きだからでしょう爆  笑

 

スサノオさまに聞いてみた

 

では、スサノオさまは夏祭りを

どう思ってらっしゃるのでしょうか。

7月は八坂神社の祇園祭の真っ最中。

さぞお楽しみなのではないでしょうか。

以下守本の言葉を黒、スサノオさまの

お言葉を青で書きます。

 

-スサノオさま

夏はスサノオさまが御神輿に乗って

日本全国を巡る季節ですね

 

祭り!

私はもとも人の暮らしの近くで

生活する姿を眺めたり、ちょっと

力を貸したりするのが好きだけれど

祭りは、それがぎゅっと圧縮されて

より楽しい季節といえる。

 

祭りの肝は、神が人と一緒に遊べること

それが真に楽しいのである音譜

 

-やっぱり夏はスサノオさまの季節なんですね

 

そんなことはない。

私はただ荒事が得意に見える神というだけで

疫病退散の役目を期待されているけど、

日本の神は、どの神も人の幸せを願って

いるから、年に一度

人が羽目を外すくらいに楽しむ祭りは

人が「幸せ」を表現してくれるから

我らもその姿を見てとても嬉しいのだ

 

私などは神を代表して、社を出かけて

文字通り担がれて、祓い清めながら、

人の生活の場を巡ることができて

こんなに幸せなときはないよ。

 

日本人は日々努力を重ねる。それも

神から見て尊い行為であるが、

日常ではない空間で解放された、

自由な魂がどれほど美しいことか。

 

祇園祭の宵山(京都府)

 

そして、祭りで使われる水や、酒や、

音楽、掛け声、足踏みに至るまでの

全てに祓い清めの効果がある。

人は神と共にまちを巡り、

自らが神の一部として厄払いの儀式を

執り行っているのだよ。

楽しんで、笑って泣いて、大きな感情を

揺り動かすことで自分を清め、

その力をまた周りに振りまいているのだ。

祭りが神事とされているのは、

本当に神ごとをしているからなのだよ。

 

祭りに使う小さな物、団扇や太鼓や風鈴

そういう物も祓い清めの道具として

成り立っているし、神も小さな物たちに

力を少しずつ分け与えているから

皆でそれを使うことも儀式の一つなのだ。

 

-祭りは神様を喜ばせるための行事、

というだけではないんですね。

 

まあ、神輿に乗って人に囲まれて

注目されるのも楽しいし、

がんがん揺らされるのも興に乗るし

美味しい酒や供物もあるし

それが全部私のための行事ということが

最高に喜ばしいことであるのは

間違いないが笑い

 

神と人の結びつきが強いほど

神の力も強くなって力を発揮できる

祭りという形は、自然とそういう場を

作り上げる仕組みになっているのだ

祭りという舞台装置は面白いもので

神事に人を組み入れる、実に大掛かりな

しかけ、ともいえる

 

日本人は自然と共に生きるために、

自然の神と共鳴することを選んでいるから

春も夏も秋も冬も神と共にあるための

行事がある

そうやって、人と神は絆を結び直し

お互いに力を与えあうのだ

 

(麻の葉模様は魔除け、金魚は水の霊を象徴)

 

-そうなのですね・・・。

日本の夏祭りには意図的に祓い清めの

儀式が組み込まれていると。

そして、それは神様と人との共同作業で

楽しめば楽しむほど、効果を発揮する。

そういうことですか?

 

そのとおりだ。だから、

祭りは見るだけではなく参加するほうが

いいし、参加はしなくとも現地でその

活気を浴びる方が、祓いの効果が高い。

 

-「躍る阿呆に見る阿呆、

同じ阿呆なら踊らにゃ損」と

いうわけですね。

 

「ノリがいい」とは

神の「乗り」がいいとも言える

人は祭りのノリ(祈り)に乗ることで

神の依り代になっているのだ

祭りに熱中したものほど

あとは抜け殻のようになるが

それは、依り代として魂を捧げ切った

証なのだよ。

だから、大切な神事を終えた器として

ねぎらってやって欲しい。

人間の生活にきちんと戻れるように

美味しいものを食べて、眠って

愛し合ってほしい。

 

全ての神事は、収束の手順もある。

人が祀りで神ごとの扉を開けたあとは、

次の始まりまで、きちんと閉じることが

肝要なのだ。

 

-お話ありがとうございます。

祭りに魂を捧げた人は

神事を通じて神の高みを経験し

地に足をつけ、天と地を繋ぐのですね

 

神が人のもとに降りてきて

人が神のもとへ上がってくる

それで爆発的なエネルギーが生じるのが

祭りである

だからこそ、祭りは人を特殊な波動に

巻き込み、特別に高揚させる効果がある

 

 

↓お盆について教えてもらった記事です

 

今回の地震、少し変な感じがします。

なんだろう・・・

 

次回、順番どおりなら武雄神社(佐賀県)

です。いったん東京の神社を先に書くかも。