こんにちは、神社伝書びと 守本です。

 

2023年夏の新潟神社巡りを書いています。

 

白山比め神社

犀川神社

尾山神社

彌彦神社①

彌彦神社②

旦飯野神社 ←今回はここ

新潟総鎮守白山神社

 

 

彌彦神社の次に向かったのは、

阿賀野市にある旦飯野(あさいいの)神社

というところです。

五頭山の雲海(市販の画像です)

 

実はこの神社、新潟入りするまで

全然知らなかったんですてへぺろ

(神社さんごめんなさい)

 

新潟は本当に広くて、いい神社が

いっぱいあって、すごく目移りします。

しかも移動時間も考えないといけません。

もともとは長岡市にある金峯神社、

平潟神社に行こうと考えていたんです。

 

だけど、新潟入りした夜、

福岡に住む友達とLINEをしていて

「新潟行くなら、彌彦神社と旦飯野神社

行きたい~!」って書かれていて

それで、旦飯野神社を知ったんです。

なんでも知る人ぞ知る

パワースポットなのだとか。

 

こういう「タイミング」は大事!

とばかり場所を調べてみると

けっこう奥まったところにあって

地元のお友達が車で案内してくれる

のであれば、今しかない!とばかりに

急な行程変更をお願いしてみたところ

快諾してくれたのです。

(長岡は別の機会に一人でも行けそうですし)

 

旦飯野(あさいいの)神社

彌彦神社から旦飯野(あさいいの)神社

までは60kmくらいあります。

 

 

なんか、すごく山奥みたいな印象を

勝手に抱いていたんですが、

ついてみれば、まあまあ集落の中に

あって「え?ここ?」という感じでした。

探していたらいきなり着いたー。

 

鳥居の横には、飾り気のない

シンプルな手水鉢がありました。

 

 

・・・と思ったらただの手水ではなくて

旦飯野神社の地下水なのだそうです。

 

 

神様の御力を含んだ水を直接お手に

お取りいただきお清めください

とあります。

なるほど、それで柄杓がないんですね!

しかもこの石鉢は温泉の石で

ラジウムを発しているのだとか。

竹筒から流れる清らかな水で

お清めをしました。

暑かったのでありがたいのはもちろん

すごくいい氣のお水で、なんというか

ホッとするというか

親和力が強い感じでした。

この神社にエネルギーがすっと馴染むんです。

 

 

鳥居ごしのご神門、それから

神門にいる狛犬さんです。

 

ここの狛犬さんは撫でてもいいらしく

つるっつるになっていました。

人懐っこい狛犬さんで、

「撫でて~」「撫でて~」と

言ってました。可愛いラブラブ

 

その後は、有名な長い階段です。

 

見えてきました。

 

 

社殿です。これまたシンプルな感じですね。

ご祭神は誉田別命(応神天皇)さまです。

一見特別なところは見えないのですが

何か、ここにいるとハッピーな気持ちが

湧いてきます。

 

少しずつ、ここの少し変わったところが

見えてきます。

まずはこれ。

拝殿の横に稲穂が吊るしてあり

旦飯野神社御神田

令和五年の初穂です

ご自由にお持ちください

縁起の良い稲穂を

神棚や玄関、お部屋などに

お飾りください

と書いてありました。

え、持ち帰っていいの?と

ちょっとびっくり。

 

次は拝殿の中です。

 

おみくじ

無料です

と書いてありますびっくり

拝殿には上がれるようなので

上がらせていただきました。

「福あめ」と書かれた袋が置いてあります。

 

.

 

 

なんと、この福飴も無料だそう。

おみくじや福飴の無料について

旦飯野神社では、古から、

社家の家訓により神様からの

”おさがり”をご参拝の皆様へ

お配りしております。

【無料】とは金銭を表すものでは

なく、おさがりを表しております。

なるほど、こちらでは

おみくじや福飴を商品と考えて

”無料”という言葉を使っているのでは

ないですよ、という説明なのですね。

社家の教えにより参拝者に下げ渡しを

なさっているということです。

それを、わかりやすいように”無料”と

いう言葉を使っている、という意味の

ようです。とても丁寧です。

確か、御朱印の紙も置かれていて

こちらも無料でした。

 

飴ちゃんのおかげで、益々ハッピーに

なりました爆  笑

 

境内を散策します。

拝殿の背後に、何か丸いものが。。

御神霊石とあります。

触れても良さそうですが、私は

触りませんでした。

(人がよく触るものに触れると、想念

が流入してきたりする厄介な体質なんです)

 

そして、振り返るとまた石があります。

公式HPによれば、

「とんがり石」と「丸石」と説明されていて

左手をとんがり石に置き右手を丸石に

置くと、

とんがり石が負の力を吸い込み

丸石が正の力をもたらしてくれる

のだそうです。

面白いですね。大きい霊石の方は

あまりわからなかったけど、

こちらのふたつの石は生きている

ような感じでした。

変な表現だけど、個性があって

生き生きとしていました。

触ったりとかはしていないけど、

この石たちとなら、ぺちゃくちゃと

おしゃべりができそうに思います。

おそらく、この石がパワースポットと

呼ばれる所以ですね。

 

拝殿に向かって左側のお社です。

↑雷(いかずち)神社

雷命(イカズチノミコト)さまをお祀りしています。

耳が不自由な人を助けてくださるそうです。

 

↑三峰神社

粟島神社、三輪神社、香椎宮の三社を

合祀されています。

有名な三社でそれぞれご祭神を

ご存知の方も多いと思いますが、

ここではその神様のお名前ではなく

独特な表記がされていました。

画像でご紹介しますね。

 

拝殿に向かって右側のお社です。

 

↑大山祗神社

山を守る神様、山を支配する神様 

と紹介されています。

 

↑伊夜彦神社と薬神社

伊夜彦神社は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)さま

と薬神社は大神をお祀りしているそうです。

それぞれ

木々を守る神様、薬の神様、と

紹介されています。

伊夜彦、とは男神の名、

あの神様の名前だと思うのですが、、、

面白いですね。

しかし、女神さまがいらっしゃる感じは

しました。

 

それから、、、どちらの方向だったか

忘れたのですが、境外がちょっと

気になって歩いてみたら

祠がありました。

境内図にも載っていません。

この祠がある方向に何か重要なものが

あるように思ったのですが、

突き止められませんでした。

 

気持ちのいい社叢です。

 

 

 

新しくて綺麗な社殿ですが、

旦飯野神社さんの由緒は古く、

創建391年ということです。


大山守皇子へ貢米を奉った際に
「角鹿笥飯大神、飯津神を祭れば
汝の里に百姓また種物が出来る」
との御教があり、
旦飯野神社と号したことが始まり
のようです。
その後、ご神官の始祖である長野麿
という方が応神天皇さま(八幡さま)
をお祀りされて今の配祀となって
いるみたいですね。

何の権威もない守本の感じた限りでは
こちらのご祭神は、地元の方々にとても
敬愛され、
困った時、悲しい時、嬉しい時に
神様が心の内を聞いてくださる
という、優しい信仰の形が

古来からずっと続いてきたように思います。

 

元々は自然神がおられた場に、

後から応神天皇さまがそこに加わって

救済の門戸はあらゆる人たちに開かれた。

不思議と、質の違うこの神々は、

同じく人を愛する思いで

ここで一緒に働いておられる。

神様とお話しはできませんでしたが、

そんな感じがしました。

 

 

「もりのこみち」という森林を抜けて

ひっそりと鎮座されているのは、、

 

 

稲荷神社さま。

素敵な場所でいいですねニコニコ

 

ところで、旦飯野神社の駐車場には

美味しいと評判のお店があるそうです。

 

「あん鯛」さん。

 

 

たい焼きなのかと思いきや・・・

 

 

回転焼き(大判焼き)でした。

 

 

皮は黒糖入りだそうで、少し濃い色

をしているけれど、めっちゃサクっ!と

していました。

そして、中の餡は甘さ控えめで、

暑い日でもさっぱりといただくことが

できました飛び出すハート

これは、近くに住んでいればリピ確定

推しスイーツでございました。

 

 

社殿の中に置いてあった無料の

ありがたい御朱印です。

本当は自分で日付を書かないと

いけないんだけど、

悪筆のため汗うさぎ空欄です。

 

駐車場のところにあるもう一つの鳥居。

こちらには行っていませんが

社務所(トイレ)はこちらにあったようです。

 

冒頭の画像は、市販のものなのですが

旦飯野神社の背後にそびえる

五頭山の雲海です。

旦飯野神社の「旦」の字は、

この五頭山から日が昇るさまを

指しているのだとか。

阿賀野市には、他にも瓢湖とか、

美しいスポットがあるみたいですね。

冬の白鳥、見てみたいです。

 

末筆にはなりますが

能登半島地震で被災された方々には

心よりお見舞い申し上げます。

できる限り早い復興と、

豊かな自然や美しい神社に

たくさんの方が訪れる日が戻ることを

祈っております。

 

 

 

次回は

新潟総鎮守 白山神社のご紹介です。