声迷線の彷彿線 どこ行き? -74ページ目

真空

歪んだ空が墜ちて来る
黄色い太陽が
せせら笑う
紫の丘に立って
白い花を見つめてる
青白い僕が
其処に在る
火照る頭の中
螺旋状に思考が巡る
指先が痺れる様な
感覚を覚えて
不甲斐無いと
耳元で君が囁いてる

其れならば貴方は
路を造れて居るのかと問えば
そんな事は無いと
平然と答えを返して来る

そんな恥知らずな事
冷静に出来る物だと
想いながらも
君はおかしいとは
言わないでおくよ

何故なら君の返事は
貴方の方が狂ってるのよと宣うだろうから

僕はこの真空の空の様にしているだけなのに





線香花火

閉鎖的な空間の
人混みの中を
歩いている

白く澱んだ
二酸化炭素に
纏われながら

前後不覚になった
僕は
もう君の顔も香りも
慕情でさえも
靄掛かっているよ

空はこんなに青いのに

疲弊の表情を浮かべた
人々に飲まれて
僕も塵の様に
消えて行くのかな?
希薄にも

其れならば
儚くとも灯火を
最大限に掻き照らして

此の瞬間を
燃え尽きたい




こんな曇り空には

こんな曇り空の夜には

ふらりと歩いてみたい
眼前の曇りが
晴れ渡るように

如何せん
此の世は
儚くて脆い物だから
歩んで行くうちに
罅割れてしまいそう

其れでも
明日と云う日を
切望してならば

例え沈んでも良い
一足を踏み入れよう

其れで溺れれば
其処までと諦めて
想いは留めまい
其れが浮き世の
刹那な願いだとして
いったい何が
遺るでも無し
良いじゃぁないか

君もそう思わないか?

こんな曇り空には…