声迷線の彷彿線 どこ行き? -51ページ目

紫のひと


春風も終わりし
初夏の候
水色の透明さで持って
藤の枝に吐息を
吹きかける
長い髪のひと

触れられない事は
云うまでも無く
泣く事実
証明する間も
与えてはくれずに

淡い笑みに
交わす温度だけが
熱を放ち抱く

其れは 其れは
爽快に過ぎ去って逝く
甘い香り

そして 貴女は
痛快に記憶の中
彩って行く

軽やかに
華やかに
季節を纏って

産声

紺碧に産声をあげて
燦々たる太陽に
抱かれて
星明かりに癒やされ
月を母と知る

僕らは泥だらけ
堕落の流星群に
愛想を降って
何を思ってか

煙草の風に乗り
流されて行く
徒然に

迎えに行くから
その小さな躯に
在る星座を
探すよ

そうしたら
宇宙の風の音が
聞こえてくるかな?

君の中に

縁を紡いで

その手に
僕の想いを委ね
この手に
君の何かを掴む

そうして
互いに精神の波を
行き来して
果たして
なにを得るのだろう?

其れは分からない
神の摂理が
分からないと
云うほどに

しかし
出逢いが
別れを呼ぶ様に

言葉では
表せぬ黎明な物を
僕にもたらすだろう

だからその
一つ一つを
大切に輝きに
変えて行ける様
紡いでいく

愛でると云う
言葉に変える程に