声迷線の彷彿線 どこ行き? -163ページ目

緋の月が浮かぶ
太陽のかわりに
暗い筈の宙を
妖し気に照らす

屏風に描かれた
夜行の様に
爛漫な艶やかを翳し

白い彼岸の華咲く
水辺で 僕は待つ

目を閉じてこそ
見える景色
芽 開いて
見える様

杞憂の音
器用な腕

ほどいて
とかして
むすんで

その眼腫さず
ひとつきり、に
なっても

死なず、に
住む様

見上げて

瞑 催

もどかしくて
仕方が無い
この繰り返す時間が

瞬きするのも
歯痒いくらい

蝋燭を手で払って

弛緩する感覚のまま
惰性に感化されて
連れ去られたいの

僅か澱んだ空間に
身を宿して
流氷の片隅に
しなだれて

玉虫色の森 過ぎて
絶つ識を遠くする
凪が

深く 深く 深く 吹く

青痣

昨日不用意に
ぶつけてしまった
左膝は青紫に
色を変えて

まるで菫の花の
TATTOOの様に奇麗だよ

余りにも鮮やかだから
指先で大事そうに
撫でてみた

触れれば痛いのは
此処に居る証
幻では無い体感幻覚

花びらを積んで
誰かにそっと
見せつけてみたい

ほら 素敵でしょ?
って

なんてね。