声迷線の彷彿線 どこ行き? -161ページ目

水煙管

琥珀でできた
床に坐り

絹の天幕に暈して

ゆるりとした
刻を

薫る紫の息を
呼吸しながら

永い長い絶え間ない
朦朧を

この空間を支配して
この世界を揮発して

煙に卷かれながら

てんてんてまり

滔々と流れる
笹舟に乗って
エレクトロニクスな
夜中を過ぎろう

水に浸した弧に
おかしみを
奪われぬよう

明くる日に見る
行き先は

赴きも矛先も変えて

霧の成る方へ
鈴の鳴る方へ

気味の泣く方へ
君の啼く方へ

忘却したい
忘却しない

寛ぎのなかの戯言
まるで幼児の手毬歌

この天の河超えるまで

外印

影が滑る
落日に乗って

交互する
白日に添って

離れて行く優を
廃にしたまま

此処で

褐色の海を
削ぐ酔いに

忌みを晴らせ