声迷線の彷彿線 どこ行き? -157ページ目

転た寝

鶯の囀りに
ゆらゆらと
なりながら

暖かな春の蕾に
囲まれて

象牙色の霞みのなか
ひとり黄昏る

穏やかな陽は
爽々として

柔らかに緑の
背筋をしゃんと
させて
少し頬を赤らめる

その仕草に
安堵を覚え

私もまた
眼を重くする

ちょこっと

本当に至極薄い
透き間から

格子の一枠に
掛かる

ラム酒の吐息

紅く 赤く

寝屋に入り
枕に頭を請えば

銀の粒薄荷の
香りが鼻をくすぐる

から 空の天井に
腕を預けてみた

また御逢いしましょう

細い影が私を呼ぶ
夜半過ぎの覚醒

今日の一日に
華を添えて

月が淡く青く
全てを染める

黄昏に降ろした
瞼と瞼の途中には

微笑みを携えた
貴方の面影が

優しくくゆって
賢しい忙しさを

しばし忘れ
させてくれる

ぐるぐる廻る
脅迫めいた迷惑も

やがては含み笑いに
なるのでしょう

そうしたら
また御逢いしましょう

いつもの様に
甘い珈琲飲んで

また御逢いしましょう

ゆったりと
想いを
咲かせながら

積もりに積もった
話を交わしに