声迷線の彷彿線 どこ行き? -156ページ目

霞み

眠れない夜は
御伽のなかへ
繋げて

優しげな眼差しも
哀しげな唇も

おんなじ弱さに
ほどけて…

辿り着く足跡を
明日に掲げて

昨日に変わる
今日の瞬を
抱き締めて

そろそろ
最後の音色
響かせて

お終いになさい
今夜は少し
早いけれども

酔いどれマーマレード

琥珀の刺激を
たくさん浴びて

ほつれた後れ毛が
艶めかしく

擦り寄せる首筋には
甘い柑橘の香り

白く細い指を
軽く噛んで

熱い息を浴びれば

風の冷ややかさ
忘れる程

今夜は蜜の味…

氷 飴

難解な詮索を
知らぬ顔で済して
汗ばむ肌を冷やす

湯船に冷たい
ドロっとした
潤いを張って

砂金の粒で
顔を洗う

桃の葉で
ケガレを流し

指先から氷飴
含ませて

火照りを醒ます様に