声迷線の彷彿線 どこ行き? -141ページ目

end…scope

望遠鏡で覗いて見た
あなたの未来は
荒れた野原に
伸びた露草

焦点を絞って
近付ける度に
雨水が眼禍に
降り注いだ

望遠鏡で覗いて見た
わたしの未来は
砂漠と化して
うつろっていた

反転させて
遠ざける度に
蜘蛛の糸で
引き寄せられて

輝かしくある為の
心臓に灯す炎は
未だ女神の右手のなかに

物言わぬ統制に
従うしか術は無く

何時になれば
夜明けは来るの?

待つ間

あくまで
しらを切って
雨になるのを待つ

粘ついた水銀が
終止符を祝福
するように

指先で撫でて
最後にする
何もかもを

陽気が照らす世界じゃ
この皮膚には
熱過ぎる

渇いて 砕けて
粒子状になっても

曲がり角の
向かう先に
息衝いているから

細かい理由は
手に取れなくとも

息をする事を
忘れられないんだ

心拍数を
メトロノームに
シンクロさせて
呼吸を取り戻す

朝も夜も忘れ
踊り過ぎた心を
凍り付かせて
平静を取り戻す

眠りこんで

瞼を開けた時

そこには

何も 何も 無い…