声迷線の彷彿線 どこ行き? -136ページ目

影の記憶

透明性に事欠いた
しかるべき日に見た
青い炎は

小さな黒点を
傷の様に残した

それは誰の気紛れか?
派遣された時間に
尋ねてみても
受け答えは
機械仕掛けで
頷ける理由には
軽く

それでも
透してみた掌から
漏れる色に
何時かを感じ取れたら
あれは嘘では無いと

振りかえる事が
出来るのだろうか?

真夜中のruf loop

暗く 重苦しい
夜中を這わす
白い電飾が
壁伝いに
時折 光っては

インキュバスも
サキュバスも
尋ねては来ない
浪々とした時に
身を宿す

風を削り取って
咀嚼する音だけを
反響させながら

明くる日と
云う存在は
静かに その扉の
向こう側にて
産声を挙げる

有り体の事象には
変化など
見受けは
感じ取れ無いのに

画面上と
インクの匂いで
着飾った紙束達が

三寸前の
今とは違うと

講釈士の様に
雄弁に物語る

瞼を塞ぐ 不快に
回る天井桟敷

そこから
目を凝らしてるのは
照明と証明を
落とし損ねた道具係

痺れ 疲れた四肢で
動けずにうなだれる
冷や汗のまま

日常は焦躁と苦悩の
副産物で或ると
誰かが放った言葉に
あやかるが如く

そこに停まったまま
戸惑いを翳してる

飛降りれば
そこは檜舞台

捻りきった傀儡の
紅く糸の切れた姿
晒すのも

若しくは
路傍の石の様に
忘れ去られる事も

申し訳無いけれど
この薄明かりも
直に消えるから

人鳥が空を舞う
までに

答を握ってて
くれないか?

例え 正解で無くとも
構わないから

油脂に包んで
俺に見せてくれ

口のなかに
循環させるから

shelter

朝が眠りに
負ける前に

雲が宙に
消える前に

犬が焦れて
吠える前に

蝋燭が溶け切って
しまう前に

湿露で濡れた
ひび割れた
ノイズのなかへ

瞳を差し出すんだ