声迷線の彷彿線 どこ行き? -123ページ目

unchain

赤茶けた椅子に
埋もれながら
深く沈み込んでいる
この瞳に放つ物は
何も無い
ただの虚無だ

信じるもの
信じれるものなど
存在しない
感じ取れない
全てからのまま

己が全てを
滅したいのに
いったい
どう繋げば
その様な思考に
辿り着くのか?
皆目 見当も
着かない

ヒトなどとは
表とは裏腹に
浅知恵し動く者

裏切り 裏切られる
のは明白な事実なの
だから

その事象に悲嘆し
憤りを覚え
地に這いつくばろう
とも

それでも 尚
闇と縛る楔穿て


己が眼で

光らないクラゲ

傾く午後の
擦り硝子に映る
遠い兆しからの
謎掛けの声に
望まれた答を導き出す
言葉が見つからなくて
歯痒くも俯き
涙滲ませては
零れて落ちて
板張りの床を
湿らせる

すれ違う濡れた右肩
今日は雨など何処にも
降ってはいないのに
いったい誰の涙を
そんなにも
受け止めて来たの?
離れて消える影に
紛れ 思う

僕には出来ない
仕草だったから
少し 羨んで
しまいそうだ

独り 頷く暇もなく
長い一日が
もう終わるよ
人込みも まばらへ
移り変わってしまって
暗がりが僕を
染めて行く

そして 静かに
腰を下ろし
大きく 躰をしならせ
ながら
安堵の息を吐き出す
何事も起きなかった
けれど

深く…

行く宛などが
見つからぬよう








Looking at You

今は ただ
貴女を見ていたい
この場に座って
いれるだけ

貴女を見つめてたい
景色と時間が
許すだけ

どんよりのなかに
隠れてしまった
太陽は囁く
こんな言葉を

睦み合う振りして
かさねた唇の
やわらかさも
手の甲で拭って
乾いてしまったなら
もう 終わる

愛ある振りして
引き寄せあった身体も
眠って 目覚めて
洗い流せば
もう 消える

だから
言葉は要らないんだ
発した途端に
破裂するから

解り合うとか
求め合うとか
信じ合うだとか

そんな物欲しがって
いるワケでは
無いんだよ

だって それは
真実じゃない…

それでも
貴女を見ていたい
遠く離れた場所から

何故だか分からない
少しだけ涙腺が
弛むんだ

貴女を見つめたい
この目に光が
差し込む間は

側に居たって
居なくったって
構わない
大した問題じゃない

貴女を見ていたい

ただ それだけの想い