エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り -35ページ目

エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率を利用して、相場の転換点をピンポイントで狙っていきます。エリオット波動については、基本から応用まで書いていく予定です。

前回のブログでは、ローソク足が移動平均線の上にあることで、買いの優位性があるという仮説について、ドル円市場での検証をしました。

今日の内容は少しマニアックになるかもしれませんので、興味ない方はすいません。

今回は、ランダムウォーク理論について少し考えてみます。

ではまずウィキより、ランダムウォークとは
株価の値動きは、どの時点においても長期的にも短期的にも「上昇と下降の可能性」がほぼ同じであり独立した事象であるから、過去のトレンドやデータによって将来の値動きを予測することは不可能である、とする理論である。日経平均の終値を例にとれば、今日の終値が前日の終値より高くなる確率は1/2、明日の終値が今日の終値より高くなる確率は1/2(安くなる確率が1/2、高くなる確率も1/2)と考える。』

テクニカルトレーダーの全否定ですねw
つまり過去のデータと未来のデータにはなんら因果関係はなく、過去から未来の予測は不可能とする理論です。これは効率的市場仮説を背景に正規分布を前提としています。

個人的な見解として、この理論の一部は正しいと考えています。
それは「上下を予測することは不可能である」という点です。
これについては概ね自分も経験的に同様に感じています。

では、逆に違うと考えているのは
「過去と現在が独立した事象であり、予測が不可能である」という点です。
ここについては異論を持っています。
一緒じゃないかと思われたかもしれませんが、上下ではなく値幅(ボラティリティ)については、過去と未来が独立した事象ではなく、関係性が強いと考えています。

おそらくみなさんも感じていると思いますが、
「今日はレンジで動かないなー」という日は、時間足で見ても狭い値幅で上下していることが多いと思います。これは、前の足の値幅が次の足の値幅に作用しているのではないか?と見ています。

でも、それはイメージだけで本当にそうなのか?
それを検証してみようというのが今日の主旨です。



これは、ドル円の1時間足のデータを65,000本サンプリングしたものです。
1時間足の高値と安値の値幅についての統計です。
高値と安値の差が0.1円から0.19円の値幅が45%もありますね。
0円から0.29円までで全体の85%以上というデータです。

これを基本に考えると、もしもランダムウォーク理論が言うように、過去と未来の事象に因果関係がないとするならば、この65,000件のデータの中から、一定数のデータを抜いたとしても、同様の比率になるはずですね。

では、このグラフを見てください。



これは、65,000の中から175件のデータを抽出したものです。
それは、1.00以上の値動きのあった足の次の足の値幅をサンプリングしたものです。

どうでしょうか?明らかに値幅の比率が変わりましたね。
この二つのグラフから言えることは

ボラティリティは、ランダムウォークではない。
前の値幅によって次の値幅も影響を受けるということです。

つまり、相場の上下は予測不可能かもしれないが、相場のボラティリティは予測可能であるということです。

そして、これは相場の動きは正規分布を前提にしていないとも言えます。

相場は、上下を繰り返し、拡大と縮小を繰り返します。
それは、フラクタルに無限に大きくも無限に小さくも構成されているわけで。

上下の予測をできなくても、ボラティリティを予測し、損小利大を心がければ利益を出すことができると思います。


あるコミュで、必勝法と書かれたものを見つけましたので、少し検証してみました。

その必勝法とは

毎日同じ時刻に、移動平均線(期間20)の上にローソクがあれば買い、下にあれば売り。
損切を一定の金額で設定し、利確注文は入れない。
そして同じ時刻に、損でも利でも決済をする。
という方法だそうです。
タイムフレームは、日足でも5m足でも可能とのこと。

ということで、試しにドル円の1Hデータを2015.1.31から前に300本のサンプル抽出してやってみました。

20平均値と始値を比べて、売買を行い、終値で必ず決済をする。
利益は、そのままに。損の場合は、-10pipsを最大値としてみました。

結果は・・・



上が収支曲線です。下が散布図です。
みごとなまでの右肩あがりですねー。

こんな簡単なルールでこれだけのパフォーマンスだったら、素敵ですね^^


でも世の中そんな甘くないだろうと考えてみると、
上記のグラフは、始値と終値で計算していましたが、実際にはその途中で-10pipsの損切にあっている場合を考慮してませんでした。
つまり高値や安値が-10pipsに引っかかってたら、いくら終値が利益になっててもそのデータは、-10pipsで終わっていなければいけませんでした。

実際のトレードでもよくある話ですよね。「損切したけど、持っていたらプラスになったのに」ってこと。

ではそれを考慮してみると



明らかに損切で引っかかるデータが増えましたね。収支曲線もイマイチです。

損切が10pipsが早いのかもしれません。
20pipsにしてみましょう。



あまり変わりませんね。

この後、ストップの幅を調整しましたが、結果は変わらず。
移動平均の期間や、SMAでなくEMAにしてみたりもしましたが、結果は振るわず。

ドル円においては、あまり有効ではないように感じました。

興味のある方は、他の通貨ペアや他の期間で試してみてください^^


今日は、最近読んでいる『VISUAL GUIDE TO ELLIOTT WAVE TRADING』からの感想というか考察を紹介します。

この本の中で、ジグザグ完成に対するエントリープランが二つありますので、これを紹介します。



ジグザグ修正波完成後の反転が、C波の副次波の4波の終点を抜けたところでエントリーをする。そして、ストップは当然C波の終点よりも外側に置く。



もうひとつがこちらですね。上記よりも更に慎重に、B波の終点を抜けたところでエントリーをする。そして、ストップは当然C波の終点よりも外側に置く。

著者は、「この保守的なアプローチによって、十分な証拠のないト天井や底をつかむのを防ぐことが出来る」としています。

以上紹介しましたが、これをエリオット波動の初心者が個人的に使うのはお勧めしません。
なぜなら、どちらもストップまでの値幅を結構深く取る必要があります。
もしも、これが本当にジグザグであり、その後が間違いのない推進波であればその後の5波動を取ることができるので、リスクリワード的になんら問題ありません。
ただ、これが本当にジグザグからの推進5波動でなかったら?
エントリー後の伸びしろは期待できません。
エリオット波動は、分解するとほとんどがジグザグにたどり着くほど、ジグザグをベースに構成されています。
トライアングルの構成波のほとんどはジグザグになります。フラットのA波とB波もジグザグになりやすいです。
つまり、このジグザグのパターンを一部抜き出して、これを発見したと思って使えば失敗します。常により大きなカウントも、より小さなカウントもしているエリオット波動の使い手であれば、この手法を有効につかえるのではないかと思います。
私も間違いなくこれを使えば失敗するでしょうね。



これが私が使う手法ですね。
A波に対してB波が同じ値幅になると仮定して、C波の終点を想定し、そこに指値を入れていくという手法です。勝率がかなり低くなりますが、リスクリワードが高いのでPFはそれなりに出ます。
ただ、これもやみくもにやっても失敗します。
ジグザグの前に発生している推進波のFRレベルやその他の抵抗帯等を意識していく必要はあります。ガートレー222パターンも有りですね。
ただ、メリットとしては、「一旦そこで反転したけど、ジグザグからの推進5波じゃなかった」としてもある程度の利益が取れるとこです。

この本は、非常に読みやすく、具体的なエントリーポイントが書いてあるので、すぐにでも実践できそうな印象を最初は受けたのですが、全般にエリオット波動の波形をしっかりと特定できていないと結果を出せない内容になっているように思います。






ドル円15mです。
118.32から119.42の上昇推進破
118.92までのトライアングル複合波
そこから120.03までの上昇中と見ています。

これがこのままチャンネルブレイクして上昇推進5波動を形成する可能性もあります。

また、これがジグザグ修正波となり、下にチャンネルブレイクする可能性もあります。

121.18から118.32の下落に対するFR61.8が120.09付近にあります。
ジグザグのFE100.0が120.03付近にあります。
この影響でこの120.0から120.10に抵抗帯があるのが想定されます。

現時点ではどちらにも優位性はありませんのでポジションの追加は考えていません。
119.24ロングと119.51ロングを持っていますが、すでに6割利確をしました。
残りもストップを119.80に引上げています。

下に抜けた場合は、119.75付近でのショートを視野に入れています。
上に抜けた場合は、120.70をターゲットに順次利確をしていきます。

当面は、この120.10の攻防を様子見ですね^^


現在のトレンド方向はどちらですか?
と聞かれてなかなか正解を答えるのは難しいと思います。
それは、見ている時間軸によって正解が異なるからですね。
日足であれば上、1Hであれば下、5mであれば上のようになっているはずです。
よく聞く言葉として「長期のトレンドを確認し、短期でタイミングを調整する」のような話があるかと思います。
 
この言葉、言うは易く行うは難しですね。
「その長期のトレンドは、今後も継続するとは限りません。」
トレンドが確認できているということは、そのトレンドの大半は終わっているのです。
トレードは、決して最後の買い手になってはいけません。
上昇期待のあるうちに、次の買い手に買った以上のレートで押し付けるというのが成功するトレードです。
 
上がったから買う。
下がったから買う。
どちらも間違いではありません。
(以下省略)
 
記事をリニューアルしました。
「トレンドを見るということ」