先日、英語コーチングのクライアントさんから、
こんなお悩み相談を受けました。
”実際の英会話になると、わからないことが出てくることが怖く、とても緊張してしまって、
せっかく勉強した単語も文法も忘れて頭が真っ白になってしまいます。
何か言おうとすればするほど、焦ってしまって、言葉が出てこなく
会話が止まってしまうので、それがトラウマのようになって怖いです”
実はこのお悩みは、外国語を勉強する人は、程度の差はありますが
ほとんどの人が経験するお悩みです。
一生懸命単語を覚えたり、文法を勉強したりすることはできる
でも、実際の会話の場で話すこととなると
”勉強” とは、全く違うのです。
テスト勉強だと、範囲が決まっているから、
その範囲を勉強すれば良いので
全て予想通りです。
でも実際の会話では、そうはいきません。
もちろん、仕事でも日常会話でもある程度まで準備はできますが
話の展開は、色々と広がっていきます。
発音によっては、聞き取れなかったり、予想外の展開になることもあります。
だから、勉強ばかりいつまでもしていても、
資格に合格したり、テストの点は良くなるかもしれませんが
実際の会話をこなして、緊張感になれたり、現場対応力を
つけなければ、本当に聞けたり話せるようになりません。
実際の会話をこなして、慣れたとしても
完璧などということはなく、いつになっても、どれだけ準備しても
自分のわからないこと、予想外のことは、
出てくるものです。
だから、このお悩みの解決策として、
もっともっと勉強する!
わからないことがなくなるくらい勉強する!
というのは間違いです。
では、どうしたら良いのかというと、
その場で対応していく力をつけるのです。
どういうことかというと、
わからなかった時に、どう対処するか
という方法を自分の中でしっかりと持っているということです。
どうして良いかわからない
から、恐怖になるのです。
どうしてよいかわからず、
ただただ、沈黙が続くというのは
とてつもなく気まずく、焦ります。
だから、わからなかった時どうするかが
しっかりわかっていれば、こういうことがなくなるわけですから
恐怖がなくなるわけです。
具体的な方法としては、
まず第一に、勇気を持ってわからないことをはっきりと伝える。
そして、もう一度言ってもらうなり、他の言葉で説明してもらうなりしましょう。
どうしてもわからないときは、スペルを教えてもらって自分で辞書で調べましょう。
この、自分で辞書やグーグルを使って調べる
という方法、結構忘れがちです。
今までの学校のテストでは、わからない=点が取れない
でも実際の会話では
辞書で引けばいいだけですし、相手員聞いてもOKなのです。
学校ではカンニングといわれたことも、実際では使わない手はありません。
今ではテクノロジーが発展し、すぐに携帯やパソコンで調べられる時代です。
どんどん活用しましょう。
ただ一つ注意しなければいけないのが
何も言わずに、黙々と調べ始めると、相手も何をやっているのかわからないので
ちょっとわからないから、調べるね!
と一言断りを入れることです。
そして、もうひとつの対処法としては、
その場を切り抜けるセリフを決めておくことです。
例えば、それほど重要じゃないことの場合は
英語で言えないけどそんなに重要じゃないから、気にしないで
とか
他のことを話そう。。などなど。。
いろいろなパターンがあると思いますが、
とにかく自分なりの切り抜ける表現を持って
言えるようにしておくこと。
そうしないと、相手もどうしたいのかわからず、
ひたすら日本語で、唸っていても
ポカンとされてしまうでしょう。
このように、わからないことに陥った時の
対処法を自分で持っておくと
どうなっても切り抜けられるという自信が持てるので
恐怖がなくなります。
どうしても、時間がない時は別ですが
勇気をだして相手に聞いてみたり、
辞書やグーグルを駆使して、必死に会話に食らいついて
いきたいですね。
そういう時に覚えた英語は頭にしっかりと焼き付くと思います。