美味しいカイピリーニャはいかがですか? -9ページ目

コメ料理にまつわる話

今回からは「コメ料理」についてのお話です。

2004年が「国際コメ年」だったことご存知の方は少ないのではないでしょうか。
国連とFAOが主導して、ごはん食の普及を国際的な規模で進めていこうということで
様々なイベントが開催されました。

日本は稲作については2000年を超える歴史があり、美味しいおコメを作る技術も
長い年月のなかで蓄積してきました。やはり、「ごはん食」と言えば日本の食文化の
中心です。



うに・いくら丼。こういう海産物を乗せただけでも美味しく食べられますよね。



親子丼も大好きです。

今、食べたいものを挙げてみただけですが、「ドンブリ飯」というのがいいなぁ。
いずれにしてもごはんは炊くだけ、特に味付けをしないわけですから、いろいろな具を乗せたところで
主役が「ごはん」であることに間違いはないでしょう。

そこで、今回から数回にわたって、海外のコメ料理を見ていきたいと思います。





PAELLA(パエーリャ)です。スペイン料理の代表的なものですね。
各家庭によっていろいろな作り方があります。日曜日や祝祭日にみんなで集まったときに昼食として
供されることが多いそうです。

ただ、「コメ」はヨーロッパでは、野菜のような扱いで、主食ではありません。ですから、パンといっしょに
食べられることもあります。



サフランの花。アラビア医学では薬草とされていました。地中海沿岸が原産です。



こちらがサフランのめしべ。この部分を水で溶かして、乾燥させると「サフラン粉」が出来ます。
この「黄色」の色づけがパエーリャの特徴です。
よく魚介類のものを見かけますが、同じスペインでもバレンシア地方のものは、魚介類を加え
ません。うさぎの肉を入れるのが伝統的なものとなっています。

実はこのパエーリャ、今でこそ「スペイン料理」として、本国やポルトガル、旧植民地の中南米など
かなり広い地域で作られていますが、本来は「アラブ料理」だったのです。

8世紀から15世紀にかけて、イスラム教徒に占拠されていた歴史があります。そのイスラム
文化が食文化にも影響を及ぼしているのです。

「サフラン」や「コメ」を使った料理というのは、いかにもアラブ料理ですよね。

料理の起源というのも調べていくと面白いものです。

本日はこのへんで。次回をお楽しみに!








トウモロコシにまつわる話(その3)

前回に引き続きまして「トウモロコシ」のお話です。

先日、ブラジルレストランで食事を摂りました。メインではなく、付け合せに「ポレンタ」が
出てきました。これって、トウモロコシを粉末にして焼き上げたパンのようなものなんです。



本場イタリアのものは大きくて厚さもあります。ブラジルのものはもっと小ぶりです。

これがうすくなるとトルティーヤになるのかな?
基本的には同じようなものだと思うんですが・・・。



これにサルサソースなどをつけて食べるといいオツマミになりますね。



で、そのトルティーヤにいろいろな具を載せて包むと「タコス」です。
チキンに野菜と香辛料を入れて・・・・、これはいいですねぇ。美味しいです。

とまあ、トウモロコシをベースにした料理を挙げていったらキリがないので、ここらへんに
しておきますが、いろいろな国の人たちがそれぞれ違った調理法で食べているのがトウモロコシ
なんですね。

コロンブスの時代以降、本当に世界の食文化が豊かになりました。

話し変わって、最近はそのトウモロコシが食用としてでなく、バイオエタノールの原料として脚光を
浴びていますねぇ。

その先端がブラジルです。



国土が広く、作付面積も広いのは確かなんです。



街のなかでもこういうお店がいくつも出店しています。みんな好きなんですね。



でも最近は、このような施設ができてエタノールに精製されることが多くなりました。



本格的に生産されています。いわゆる「お金になる」ということです。



どこから見ても普通の乗用車です。


でもこれはバイオエタノール車です。エンジン周り、どこか違っているのでしょうか?よくわかりません。


こうして燃料タンクの扉を開けると我々でもわかります。「E85」という表記に注目。

E○○とはエタノール燃料の混合比率(容積比)を表した数値です。
こちらの車の場合は、混合比率が85%までOKということなんですね。

現在、ブラジルでは法令によって、20%以上エタノール燃料を混合することが義務づけられ
います。エタノール先進国です。各国の自動車産業もそれに合わせて、それぞれの技術を駆使
してフレキシブルカー(正確にはFlexible fuel vehicleと言われる)を生産しています。

ブラジルの場合は、トウモロコシだけではなく、サトウキビも大量生産されていますから、
導入には適していたのですが、逆にエタノール生産の需要に原料の供給が追いつかなくなり、
一時は25%まで上がっていた数値を20%に引き下げざるをえなくなったほどです。

まだまだバイオエタノール燃料については技術的な問題以外にも様々な問題が見え隠れ
しているのでしょうね。

私個人としては、大好きなフルーツなどの生産が少なくなって、価格が高騰するのは困ります。
そしてそれにも増して
「美味しいカイピリーニャが飲めなくなったらどうしてくれるんだ!」
(ピンガというお酒はサトウキビベースのスピリッツですから)

儲かるからといって誰もが「トウモロコシ」や「サトウキビ」の生産を始めるのはいかがな
ものでしょうか?

次回をお楽しみに!チャオ!


トウモロコシにまつわる話(その2)




アメリカにはこのような大規模なトウモロコシ畑が多いですね。見渡す限りのトウモロコシです。



貯蔵庫である「サイロ」も大きい。

トウモロコシのことを英語でCORN(コーン)と言いますが、正確に言えば、「CORN」とは「穀物」の
意味で、イギリスではトウモロコシのことを「SWEET CORN」と言って、今でも使い分けています。
「CORN=トウモロコシ」はアメリカ、オーストラリアなどの新大陸の英語圏でのものです。



南米 ペルーのトウモロコシ。いろいろな種類がありますね。



こちらは中国の農家の軒先に並べられたトウモロコシ。

日本では中国からの伝来種が最初のようです。日本のものと同じです。
名前からしても「唐(トウ)」の「唐土(もろこしと読みます)」ですから。

日本国内でも呼び方は地方によって異なっています。
「トウキビ」「コーリャン」「トウマメ」「コウライキビ」など、「~キビ」という呼び方が多いようです。

日本での「コーン」という呼び方、実はこの方が流行らせたのでは?


GHQ司令官 ダグラス・マッカーサー氏。
彼のトレードマークがこの「コーンパイプ」。(写真:Wiki media commonsより)


本日のオマケ




トウモロコシカレンダー付きキッチンペーパーロール。
ややこしいものを作りますねぇ。



一日毎にコーン粒を取っていくらしいですが、私ならばこれ絶対に失くしますね。
アメリカらしい遊び心の現われ?コーンがそれだけ好きなのかも。


まだまだ「トウモロコシ」の話は続きます。次回をお楽しみに!