欧州車かく語りき。 -98ページ目

和歌山の仙人風呂 (川湯温泉)

群馬県には尻焼温泉なる川を堰き止めての混浴の野湯がありますが、和歌山県にも同じ様な野湯があります。
 
田辺市にあるその温泉は”川湯温泉”といい、そこにある富士屋という旅館の目の前に無料の混浴のお風呂があるのを知ったのは、だいぶ前の事で、行きたいと思っていたトコロに、ある方のブログを拝見し、この仙人風呂を思い出したのが切っ掛けで行ってきました。
 
通常、こういった温泉の場合は川の水と混ざる事から夏場のみ入浴可能の所が多い中、ここ川湯温泉”仙人風呂”は川の水が少ないとの事で11月~2月の真冬にオープン。
お湯もそれなりに熱い故の事なのだろうと思っていました。
 
東京からのアクセスは東名高速豊田JCTから伊勢湾岸道を経て、伊勢道から紀勢道の終点の紀勢大内山下車、その後は国道を100キロ以上走って到着する。
乗用車で行ったが、おおよそ700キロ程度の中々遠い道のりでした・・・。
 
イメージ 1
ようやく到着した川湯温泉。広い河原には無料の駐車場がある。
それなりの混み具合と思いきや、意外にも少なめなのはマイナーだからか・・・?
 
イメージ 2
仙人風呂入り口。
駐車場もそうだが、もちろんお風呂自体も無料。でも利用時間の規制があります。
ここの流れているのは大塔川であり、とても綺麗な清流です。
 
イメージ 3
うぐい?ハヤ?それなりの大きさの魚が泳いでいます。
 
イメージ 5
これが仙人風呂。もちろん混浴だが水着着用が基本の様だ。
奥に見えるのが女性用の更衣室。手前の男性用はほぼ丸見えで良いのか・・・。
 
 
イメージ 4
正直熱い。43℃程度ではなかろうか。
この日は比較的暖かかったにも関わらずこの湯気。
 
以前に行った群馬の尻焼温泉は適温ではあるものの、掃除をしてない水槽の匂い(鯉臭いとでも云おうか)がしていたが、ここは温度が高いからか匂いが無いのが
 
イメージ 6
そこかしこから、お湯が沸いている画。
更衣室の方(上流?)から川の水を流入させてはいるが、全体には回らず、正直熱くて長くは浸かってられない。
 
イメージ 7
手前が大塔川。ここに先程の魚が住む。お湯も沸いている様だがが少ないからか全く熱くない。
 
紅葉を見ながら入る野湯は風情があっていいです。
ここから上流?下流?へ数百メートルにはキャンプ場もあり、ロケーションとしては最高の土地です。
 
熊野古道や十津川散策のついでにこのお風呂に寄るのもアリです。
 
最後に・・・。
 
イメージ 8
駐車場へ戻る途中に、”ゴミ”発見。
キレイに整備された駐車場と砂利を寄せて作られた極上のお風呂を無料で提供して下さっている方に申し訳ないと思わない輩は来ないで欲しいと思うのは私だけではないはず。
 
イメージ 9
よく見ると”BVD”なるロゴが・・・。
パンツくらい持ってきなさいこの封に入っていた方のモノは当然持ち帰っただろうが、今まで装着していたものがこれまた非常に気になる。
 
この手の非常識人はホント来なくて結構です。湯守の方に代わって言わせて頂きます。
 
こんな良いロケーションのお風呂を守っていきたいものです。
冬場に紀伊半島へ訪れた際には、話のタネに変わったお風呂、仙人風呂に立寄っては如何でしょう。
 
 
 
 
 

初めてのデフオイル(ファイナル)交換実施

久しぶりのADV整備備忘録です。
 
早いもので、15ADVからの代替で、2007年の夏に納車になった12ADVも今年夏には無事車検満了。
総走行距離は25000キロ越えて、整備の甲斐あって調子はすこぶるヨロシイ。
エンジンオイル、ミッションオイル、タペット調整に左右のバランス・・・等々それなりに整備のおかげか。
しかしデフオイルの交換は納車以来実施していなかった。
 
聞いた話だと10万キロは無交換というのが通常らしいが、15RSR100RSは既に数回交換している事を考えると、やらねば・・・と思いつつ2万キロを越えてしまった。
 
なぜ中々手を出さなかったかといえば、面倒臭いのはもとより、リアホイール脱着し、その後デフケースをも外さないといけないという事だった。(その後08年式より容易に交換出来るように・・・)
 
イメージ 1
リアホイールは5ヶ所のT50トルクスで装着される。
というか、作業の90%はトルクスを使用するので、このオートバイを触るならトルクスのビットセットは必須ツールです。
 
先ずはリアホイールを外しますが、その為にはGS特有の装備である”マッドガード”を3か所のトルクスで外す。
外さなくてもイケるが、私の様な素人は外した方が結果楽なので。
 
 
イメージ 4
リアホイールを外した後、リアキャリパーも外します。
素人は外せるモノは全て外した方が作業が早いし、接触によるキズ防止にもなります。キャリパーは垂れ下がらないように養生します。
ブレーキホースに無理をさせてはいけません。
 
 
イメージ 5
リアブレーキのディスクローターの内側にあるABSのセンサーがあり、
これを外します。そしてその配線のクランプがスイングアームに2か所あるので、そのクランプから配線を外す。でないと、リアのデフケースが外れてくれない。
 
イメージ 6
リアホイール、フレーキキャリパー、ABSのセンサーを外し、ようやくデフケースにアクセス可能に。
このゴムの蛇腹の上方のトルクスを外すとリアケースが下側の蝶番を軸に外れます(落ちます)
 
イメージ 7
デフケースを完全に外す前にドレンボルトを緩めておきます。もちろんここもトルクス。
その後トルクロッドに使用されるトルクスとナット(ここが唯一のメガネを使用。でも確か15ミリという意地悪なサイズだったような)を緩め、デフケースを落とす。
 
イメージ 8
ドレンボルトにはOリングが使われており、私的には再使用可能です。
メーカーではきっと交換指示でしょう・・・。
 
イメージ 9
デフケース脱落の画。ゴム製の関節カバー内に見えるシャフトにはほんのりサビが出ていたが、水分の侵入は無さそう。チェーンに使用する様な非常に硬いグリスが塗りたくってあります。もちろんこのスプラインギアにグリスをたっぷり塗って組み戻します。
 
イメージ 10
初めての作業なので、当然軽い事故もあります。
何も考えずに落としたデフケースからオイルが出てしまいました。ドレンより上部にあった、”ABSセンサー”を外した穴から・・・。
その後ドレンボルトを完全に外し、待つ事30分以上。
 
イメージ 2
ABSセンサーを外した穴からデフオイルを注入。
今回も”オメガ690ギアオイル”80w-90を使用。
 
イメージ 3
上部から入れて、ドレンから溢れるまで注入する。この時点でデフオイルの容量を知らなかったが、おおよそ220cc程度入った。
デフやミッションのオイルは非常に硬いので、中々入らないし抜けない。よって真夏の気温の高い状態でやる方が得策だろう。
 
帰宅後全量を確認すると220ccとの事だった。やはりドンピシャだ。
通常デフオイルはフィラー等から溢れた所が適量とされているが、このオートバイもそうだった。
それはそうと、赤くて旨そうに見えるのは私だけ?
 
その後、ドレンボルトを閉め込み、逆の手順で組み上げて終了。
 
一つ難を挙げるとするなら、デフケースを組み込む際にシャフトとデフのスプラインが中々合わず、少々手こずり時間が掛かった事でしょうか。
 
乗った後の感想ですが、全く解かりません。気休め、自己満足の世界でしょう。でも画像にありませんが、それなりに汚れていたのは事実です。
 
バッテリーを充電しながら、ADVはこれから越冬に入ります。
車検も切れてますし・・・。
 
 
 
 
 
 
 

BMW R100RSと出会って・・・2

イメージ 12
まだまだ2バルブボクサーに触れて、間も無い私が書くのも憚られますが、”R10ORS”らしい部分について、前回の続きです。
 
 
このオートバイの魅力は冬に尽きると思う旨は前回書きましたが、具体的に検証してみます。
 
イメージ 1
まず右足。土踏まずを通常にステップバーに置くと、脛がキャブレーターに触れるか触れないかの位置になります。
 
イメージ 2
今度は左足。同じ角度から撮影出来ていない為、変化が分かり辛いかもしれませんが、脛とキャブレターとの間隔が空いているのです。
 
これは全てのボクサーエンジンに言えますが、張り出しタシリンダーの左右が微妙に前後にズレているから。
 
R1100、R1200シリーズと比べると格段にシリンダーに足が近い。
この距離こそが暖かく、そして多少の雨では足が濡れない理由。
 
イメージ 6
微妙に左右がズレているのがお分かりか・・・。
この至近距離のおかげで夏は低温火傷の恐れあり。6月~9月くらいは避けたいのが本当のところ。
 
あと、この画像には何か不自然な事があります。R100RSオーナーの方はご存知の事と思います。
 
というのは・・・。
 
 
 
イメージ 7
この画像なら見て取れます。(モザイクは関係ありません(笑))
 
そう、ステップがシリンダーと共に左右でズレているんです。
これは転倒したわけでもなく、バックステップを右側だけ付けているわけでもない。
これは国産はおろか、外国車でも普通有り得ない現象であろう。
もしかすると他車でもあるのかも知れないが、少なくとも私はそう思ってしまいます。
 
エンジンをもっと前に搭載出来れば、こんな事は無かったと思います。しかし、ただでさえフロント荷重の多いR100RSですから、これ以上エンジンを前に搭載出来なかったのではと考えます。
 
この左右のズレは言われるまで全く気付かない自分に再び驚きました。それはあまりに自然だったという事に他なりません。
 
R1200GSはシリンダー後端から脛まで30センチ近く空いている事を考えると暖かく、そして熱いに決まってます。
 
イメージ 8
そしてこの大きなFRP製カウルが向かい風をシャットアウト。
シリンダーと足の関係と同じく、カウルと体の間隔も非常に少ない為、巻き込み風に晒される事も少ない。
カウルに完全に隠れたハンドルは、グリップヒーターが未装着でも問題無い。あればさらなる快適が約束される。
 
イメージ 9
大きなカウルからフロントフォークを出す為の穴には、ラバーが装着され、隙間風を許すまいという設計者の意図がひしひしと伝わる。
 
これがあるとハンドリングが阻害されるという方もいるが、私には必要な装備の一つ。設計が旧いわりにアンダーブラケットが意外に逞しいのも高速安定性に起因しているだろう。
 
イメージ 10
大きなスクリーンと耳の様なミラーで風を遮るが、逆に向かい風が吹くと速度が露骨に落ちてくるのは副産物というより副作用と言うべきか。
 
ボッシュ製のライトにガラスカバーを着けるという発想も他車には無い。
そしてこのガラスに入る茶色の横線は、太陽熱を蓄え、寒さ等で曇らないという蓄熱ラインとの事だが真意は定かではない。ホントなら素晴しい装備である。
 
 
イメージ 11
カウル内左右に装備されるFIAMMのホーン。R1150RTにまで装備されていた様だが、現行車にはない様に思います。
まるで4輪のBMWの様な洒落たハモリ音を奏でます。
 
エンジンはOHV片側2バルブの980ccで60馬力。当然空冷式。
私の車両で、乗った感じ後輪で50馬力程度は出ていると思われます。オイルクーラーが装備され、サーモスタットもこの時代から装備されているので、ドゥカティの様に冬に冷え過ぎという事も無い。
 
オイル容量はエレメント交換込みでおおよそ2.5L少々と少なく、夏場のオイルへの負担は想像以上に厳しい。
私はこの2バルブボクサーにもフルシンセオイルを使用しているが、巷で言われる化学合成オイルによる”オイル漏れ”は皆無。
1L/1000キロの消費が普通のボクサーだが、この個体はオイル減少も100cc/1000キロといったところだ。
個人的にはシルコリンPRO4の滑らかさが気に入って常用しています。
 
イメージ 13
購入直後にフロントフォークの腰砕け感と、リアサスペンションの疲労感を感じ、コーナーでは頻繁にセンタースタンドが接地。
よってフロントフォークのOHを兼ねて、未だ販売されているWP製のフォークスプリング、リアにはオーリンズモノサスを組み込むと、前後共に上がった車高により、コーナーでのスタンドの接地は無くなり、コンパクトな向き変えが可能になった。
 
前後で¥25000程度で交換出来るバイアスのミシュランタイヤで、現行オートバイに負けない実力を発揮する。見た目とは裏腹なオートバイなのです。
 
イメージ 3
ここは志賀草津道路の湯釜駐車場付近。気温マイナス2度。
確かに寒いです。ですが今まで私が乗ってきたオートバイの中で一番快適なのは本当です。
 
イメージ 4
リアデフ、そしてシャフト周り。残念ながらパラレバーではありません。
(R100GSはパラレバーなんですが・・・)
オイルはエンジン、ミッション、デフケース、そして他車には無い”シャフトオイル”の合計4か所が交換箇所。
 
 
以上、見て思って、感じた事をつらつらと書いてみました。
 
旧い車種故、壊れそうな印象が多かれ少なかれありますが、正直あまり壊れない思います。
部品も現行BMW車両と変わりませんし、むしろ安価かもしれません。
 
安価な細いバイアスタイヤ、少ないオイル量、20キロ/Lを楽に越える燃費。
その気になれば180km/h辺りまでスルリと加速し、コーナーリング性能は侮れないモノがあります。
現行BMW車両では薄れてしまい、殆ど感じる事の出来ない独特の振動を伴い、体を震わせながら頑張って走る空冷2バルブボクサーはとても魅力的で、愛おしくさえ思えてしまいます。
 
新型車でも同じですが、旧い車両ゆえ急の付く乗り方は基本ご法度。
基本的に大事に労わりながら乗る事が末永く乗る秘訣。
ブレーキやアクセルは絞り込む様に、ワダチや道路の凹凸はなるべく避ける様に走ると、乗り方が優しくなります。
 
この優しく扱うという事は、機械モノを長持ちさせるのに重要と考えます。女性にも同じ事がいえます。
 
イメージ 5
R100RSの乗った後に改めて乗るR1200シリーズには、無味無臭というか、何処か冷たさみたいなモノを感じるのは、私が年を重ねたせいでしょうか。
 
旅性能としての実力は、ある意味完成されたR1200シリーズの方が、完璧であるのは間違いなく、任務をこなす為だけの道具であればパーフェクトなのは云うまでもないでしょう。
それで良い人はR100RSの様な旧いオートバイは必要ないかもしれません。
しかし私の場合、キャンプや温泉、旨いモン等、それらの目的を達成する為の道中も愉みたいし、そしてオートバイとの対話自体が愉しくもあります。
 
これも旅の目的でもあるのです。
 
R100RSで走ると、私に当たる風はまさに”昭和の風”なのです。