誘う北東北2012 中編
昨日の到着時はよく晴れていた秋田地方。
男鹿温泉で迎えた朝、何やら雨音で目が覚めた。
アスファルトは雨で黒々と光り、天には鉛色の雲が垂れ込めている。
もうこうなると、まな板の上の鯉?雨具等の装備を完璧にして雨ツーリングを愉しむまで。そう思う様になったのもGSに乗ってからだった。

テンションの下がる光景の中、出発進行。
本日の予定は八幡平山頂までハイキングをし、その山頂でお弁当を皆でつついて宿に向かう・・・という事だったが予定変更。
JR大館駅の”鶏めし弁当”を買う・・・トコまで同じだが、それを駅で食べて、今夜の宿である森吉山麓にある”杣(そま)温泉”へ。
宿を出て大館へ向かう途中、秋田道の無料開放区間を利用しショートカット。しかし二ツ井辺りで雨はピークになった。
私の6年落ちの雨具は意味を成さず、買い替えを決意させた。おまけに浸水した体を芯まで冷やし、風邪をひくほど寒くなってしまった。
そして宿を出発し2時間程だろうか、おおよそ昼頃にJR大館駅に到着した。

嘘かホントか、お目当ての”鶏めし弁当”は日本3大駅弁なんだそうだ。見た目は旨そうだ。

たまたま雨が止んでくれたのが、ラッキーだった。
本当はこれのスペシャル版を持って八幡平山頂で食べる予定だったのだが・・・。天候、弁当グレード共に残念。
お味の方だが、炊き込みご飯の味付けが微妙で旨かった。食べてみるのが一番だが、質、量共に満足のお弁当だった。次回こそスペシャル鶏めし弁当を食べてみたい。
そしてここで残りの3人の仲間と落ち合う予定で、食べている最中に無事合流成功。これで合計人数は無事13名となった。
そしてダラダラとした時間を、しばらく駅で楽しむと宿に向かって出発。
ここから国道経由し、その後険しい県道を経て、杣(そま)温泉へ向かう。
尚更、GSのステージとなる。

宿までもう数分の場所にて。やはり先頭集団はGSばかり。(STもいるけど)
大館駅から出発すると、これまた運よく宿に至るまで雨は止んでくれていた。しかし杣温泉到着した瞬間に再び降り出し豪雨となった。

宿の看板犬の”リキ”とタクボー。何となくリキが避けてるような。

しばらくすると雨も上がり、混浴露天を堪能しにいく。

今日はあまり走ってないが、雨に濡れて気持ち悪いので温泉が最高。混浴ですが、うら若き女性の姿かたちは何処にもありません。ま、いつもの事ですが。
携帯電話も当然圏外、静かな夜になりそうです。

静かになりそうですが、静かにならないのが我々。
秋田にありがちな鯉料理はキャンセルしたので、変わりは昨年同様、鶏の空揚げでした。

秋田といえば、こちらの方が名物でしょう。と思うのは私だけか。
ご飯を頂いた後に、これの存在を思い出し満腹この上無し。
食後しばらくして、再度入浴し床につく。大して走っていないが、快適な気温でよく眠れる。

明けた翌日。
起床時には雲が広がっていたものの、朝食を済ませ出発時になると、遠くに青空が覗き始めた。今日は雨具の出番が無さそうだ。

雨上がりの空はとても綺麗だった。気温もそれ程でも無く、蒸す事もない。さすが北国・・・。

ヘルメットから表情を窺い知る事は出来ないが、愉しそうなのが伝わってくる面々。いくらGSが雨でも愉しいといっても、やはり晴天には敵うまい。

昨日行く事が叶わなかった八幡平見返り峠。高所故さらに空が蒼い。
そしてNOKさんが「どうしても」という藤七温泉に立寄り湯へ。

建物の古さや、食事と値段のギャップに少々疑問を感じる藤七温泉”彩雲荘”。
だが温泉好きにこのロケーションだけに受けている様だ。
(それにしても醜い画像すみません)
お風呂を堪能した後は、このイベント中1番のメインであるSS区間の堪能。
オートバイはやはりこう愉しまないとダメだ。1年に一回程度しか来れないこの道は、私のいう所の日本一の道路、本当に最高だ。

八幡平樹海ラインを十分に堪能した後は、下界に降りてグルメを堪能。(堪能してばかり)
大した店でもないくせに、ここんちの冷麺は変に酸っぱくなく、日本人好みになっており非常に旨い。
SW君曰く「縄跳びの様な麺」も後引く旨さ。因みに焼肉も意外にイケるこの店は国道282号滝沢ICと西根ICの間にある。
良い温泉、最高の道、イケてる地場の食事。全て揃ったこの日は昨日の豪雨を忘れさせて尚、おつりが出る程幸せの境地だった。
さてお腹も膨らんだし、今夜の宿は宮城県は東鳴子温泉。
少々の距離があるので急がねばなるまい。

遠くに聳える“岩手山”に別れを告げ、東北自動車道を一路若柳金成ICまでノンストップ。
さてさてこの後、面倒な事になるとは知る由もない一行であった。
(といっても面倒になったのは実際私だけだが)
誘う北東北2012
一昔前の様なお盆前の忙しさというのもここ最近少なくなり、ツーリングの準備をするのも比較的余裕がある。
といっても段取りの悪い私は、直前に購入したゴアテックスのブーツが間に合わなかったのが唯一の心残りだったが、出発当日はやってきた。

就寝したのは深夜1時頃だっただろうか。
ツーリング前の興奮でしばらく寝付けず、日頃の疲れでやや寝坊。
AM3時出発が結局AM4時過ぎてしまったが、ソロツーリングである初日は宿も確保していないので、何でもありだ。

早朝の国道16号川越辺り。車も少なく気温も快適な状況。
でも暑くなりそうな予感・・・。
国道16号から国道122号へ移り、そのまま北上する。
加須より先は走った事の無い道路だった為、国道ではあったが新鮮な印象で距離を稼ぐ。

3時間程走り続けて宇都宮市内のマクド。
特に空腹では無かったが、気温が上がってきたのでアイスコーヒーでも飲もうと立寄ってみる。(画像のカップルさんは関係無)
この時点でAM8時前、まだまだ時間的に余裕があった。
が、しかしこの先国道4号へ移ると状況は一変。道路標示により、東北自動車道の渋滞情報は目に入っていたが、国道までも混雑し始めた。
さすがお盆休み初日だけある。
一般道に於いて、終わり無きすり抜けを続けるには余りにリスクが高過ぎると判断。どうせすり抜けするならと矢板ICより東北自動車道へ。
高速道路も無論混雑していたが、福島を抜ける頃には車両は多いながらも走れる様になった。

取りあえず那須SAにて一服。30℃を越したサービスエリアはとても暑い・・・。

菅生PAで2回目の休憩。雲行きが怪しく少々涼しくなったのは良いが、雨具装備状態になったら余計に暑いではないか。
走り出してしばらくすると、予定通りに降り出した。
が、走り続ける分にはそれほど濡れないし、その程良い濡れ加減が涼を届けてくれた。
北の空は明るかったのもあり、雨具は着用せず走り切った。
本日の目的地は決めてはいなかったが、翌日仲間との待ち合わせが男鹿半島であった事から、何となく西へと進路を取った。
高速ばかりでは退屈なので、築館ICから秋田は湯沢方面へ向かってみる事にした。
そう言えば、東日本大震災より数年前に発生した”岩手宮城内陸地震”の影響で、長きに渡り通行止めが続いていた国道398号が開通しているという事で、そこも走りたいという思いもあった。

無事開通していた国道398号はそれほどの荒れも無く、見通しがやや悪いが交通量が少なくとても快走路。
途中数軒の秘湯の宿があるが、営業停止していた。このロケーションだけにとても勿体無い事である。
この先、小安峡を抜けると稲庭へ。

ベタだが”佐藤養助商店”で稲庭うどんを頂くとする。昼時を大きく回ったこの時間ではこの店舗くらいしか営業していない。
よく考えたら昼飯を抜いていた。この時点で既にPM3時前。

変わりネタとも思ったが、見た目に惹かれ”坦々うどん”発注。
讃岐うどんは東京界隈でも簡単に食べられる為、食感に飽きていたのもあるかもしれないが、稲庭うどんがこれほど旨いと思ったのは意外だった。
箸休めの”いぶりがっこ”も絶品だ。最初の1つ目は所謂「煙い味」だが2つ目以降は味激変。お土産に買わなかったのが悔やまれる。

この艶やかな麺はなんと上品な事か・・・。よく見ると判るが荒塩”男鹿の塩”で頂くとこれまた絶品でした。半玉は全部塩で頂いた。
讃岐までいかない適度な歯応え、塩で食べる事による小麦粉の味。
ツユに浸けたら勿体無い。
やはりうどんは腹に溜ります。目的地を横手市内に設定し、ビジネスホテルに無事チェックインをしたのはPM4時を少し回ったところ。
シャワーを浴び、軽くひと眠りしてから横手市内で夕飯を食べ、狙うは場末のスナック・・・。という事で軽くバタンキュウ。
いやな予感はしてはいたが、目を覚ますとAM2時過ぎ・・・。そう次の日の。
焦って窓から街を見渡すとすっかり真っ暗、街頭が無情にも灯っているだけだった。ま、元々ネオン街等はないだろうが・・・。
結局前日のPM3時に食べたうどんが最後だったので、異様に空腹になっていた。よって深夜にコンビニに買い出し・・・。
軽く食事を済ませ、秘密チャンネルを暫く楽しんだ後、眠れないかと思いきや、朝8時までまたもや熟睡してしまった・・・。

ツーリング本番当日も快晴。
目覚ましに起こされ、ホテルの朝食をそそくさと済ませると早々に出発。さすが東北車の皆無率高し。
秋田県横手市から本日の集合場所である、道の駅”しょうわ”は秋田自動車道”男鹿昭和IC”から少しの所にある。無論ここからなら高速道路を使うまでも無いので、県道を繋いで北上する。
東京で入れたガソリンはもう少しもつが、秋田市内に特売店があったのでそこで給油。620km走って29L。まあまあな燃費は高速をあまり使用してない証拠。
単独走行だとペースが早く、もしかして?と思い、遠回りをしたにも関わらず・・・。

AM11時30分には道の駅”しょうわ”に到着。言うまでもなく誰も来ていない。
近所のファミレスでコーヒーでも飲みながら涼んで待つ事にする。
が・・・ここは男鹿半島入り口だ。最寄りのファミレスまで20kmもある様なので、これまた近所の道の駅に移動し、そこで暫く涼を取った。
(ファミレスは無いが道の駅はあるのか)

そして暫くすると皆さん到着。ここで8人が集まったが、残り3人が所用により直接宿に向かうという連絡があった為、これで出発。
”道の駅しょうわ”から先ず向かうは寒風山。ここは眺めが良いという事で一度足を運んでみたかった。

30分少々で寒風山頂上の展望台に到着。他にオートバイが数台いる程度でここも比較的空いていた。
ここまでの行程全体的にオートバイの数が少ない様に思った。いつもこんなものだったろうか・・・。

寒風山だけあって風はとても心地良い。ここまでくれば今夜の宿がある”男鹿温泉郷”まではあと僅かな行程を残すばかり。

男鹿温泉郷”旅館ゆもと”に到着し、まず温泉で汗を流す。
すると残りの3名も程なく到着し、冷たいモノが五臓六腑に染み渡ります。

初日の宴。やはり海のそばだけあって特筆する程でもないが、海の幸が充実している。
これで¥9700-(2食付)程度はお値打ちでは??勿論飲み代も含んでおります。
良く温まる温泉で癒された後はエアコンの効いた快適部屋で快適な睡眠に誘われ、夜も更けていくのでした。
