欧州車かく語りき。 -47ページ目

オートバイと苺と桜海老(ゲルホーン3+テスト付)

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前日土曜日の穏やかな天候とはガラリと変わり、雲が多く肌寒かった日曜日。
せっかくの今年初ツーリング企画なのに・・・。
雨粒こそギリギリ落ちてこないものの、この鉛色の空を見てライディングへのテンションは上がるはずもない。
 
しかしこの企画を楽しみにしてくれていた仲間に取って、走り出しに降水がなければOKという事で、予定通り一路東名高速足柄SAへ。
 
自宅をAM8時に出発したのは少々の寝坊、足柄SAまで1時間はチョイときつい。いつもは横浜青葉か横浜町田からだが、川崎ICから一気。
オフ会?なZZRの連中をパスしながら、山北バス停付近の九十九折れを抜ける。
脚廻りの仕上がりを確かめる様に走るとペースが上がってくる。丁度良いペースカーもおらず、殆ど単独で淡々と距離を稼ぐと結果AM9時丁度くらいに到着。
 
いや脚廻りが良く出来ており、ほくそ笑みながら走るとペースも自然と上がる。
 
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欠席予定だった方の参加もあり、既に10名の仲間が集合していた。毎度遅れてすみません・・・。
前日の天気予報では時々雨だったのが全日曇りへと変化。そして当日になるとご覧の通り晴れ間が現れ、皆さんの顔も綻んできていました。
 
特に急ぐわけもなく、旅程に余裕が(現段階)あるので、しばし談笑。
今回は新東名を走った事のない人間もいたので、次回休憩場所は”清水PA"へ向かう。
 
本当に快適な新東名はペースを上げるなというのが無理な話。
 
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法的にマズイ時間で到着した清水PA。
ここでは汗ばむ程の天候に・・・蒼空がとても気持ち良い。
 
新東名から清水JCTを経て、旧東名清水ICで下車。そのまま国道1号を少々東へ戻って由比町へ。
目的の一つであり、漁が始まったばかりの桜海老を食しに向かった街。
 
その前に余談
またもや燃料添加剤ゲルホーン3+のテスト。
今回は鈍い私ではなく、仲間の車両3台に投入した。
 
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カワサキGPZ900R。この車両は一見ノーマルだが、ノーマルなのはフレームくらい。外装もノーマルA6カラーだが、拘りのオールペイント。
この車両のオーナーNM君は、ミスターニンジャと云うべき、もう20年程乗り続けており、少しの変化も見逃すはずもない。
 
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続いて同じくカワサキKZ1000MkⅡ。この車体もノーマル然としているが、エンジンはワンオフピストンにCRキャブレタを装着している。オーナーのKY氏(ケーワイではない)は、中々決まらないセッティングを自身で弄りながら10年以上乗り続ける。
パイロットスクリューの僅かな変化を感じ取るのは5年近くもキャブレタを弄り続けている証拠。
これも前者GPZのNM君と同じく僅かな変化にシビアに反応してくれるはず。
 
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最後はこの燃料添加剤を投入すると”激変”であるというBMWのR1200GS。
オーナーのハルちゃんはマグロと云われており、停まると死んでしまうのではないか?と言われるくらい走り回っている男。ペースはかなり速い。乗り始めて6年程度だが自分のGSを知りつくすには十分な走行距離を刻んでいる。
 
さてさてこの3名の反応や如何に…。
燃料を満タン各車20L定量になる様に調整しながら給油を終え、少々早い昼食へ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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清水ICからおおよそ15分程度、由比町の”井筒屋”へ。
本当は生桜海老を食べたかったが、冷凍物を出さないという店の拘りで、漁に出ない日曜日はメニューに無かった。
 
この桜海老のかき揚げだが、アツアツのサクサクでは無く「ん?」。
他で法事の予約が入っていたので、”やっつけ”かと思ったが、どうやカラッと揚がってないのは桜海老の食感を残す為だろうと思った。
 
確かに普通にかき揚げ丼を食べると海老のカラの食感と風味しかないモノが多いが、このかき揚げの海老はプリプリの海老の食感が残っていた。
これをエビの粉と塩を混ぜた淡いピンク色の”海老塩”をふり掛けて頂く。香りがオキアミの様なのが少々気になるが、まあイケる。
このかき揚げと全くコシの無い蕎麦とのセットで¥1000-也。
(二八だから致し方無いか?いやいや・・・)
 
 
 
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折角由比に来て、この場所へ行かない手はないでしょう。
薩唾峠。しかし全く富士が望めない。蒼い海までは良かったが、蒼い空と富士が無かったのは残念。
 
 
 
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今年の苺は甘かった。
今回メインのイベントであったイチゴ狩りをすべく久能山へ。最近はバイパスが出来てしまったので、客が少ないのかも?
 
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だから昼食は少なめに・・・と言ったにも関わらず由比でセットものを頼んだ方々は10個少々しか食べられない人も。
しかし、きっと皆さん楽しんで頂けたと思います。入園料を割って1個¥180-単価のイチゴとなったとしても・・・。
 
イチゴ狩りを楽しんだ一行が駐車場から出ようとした所、KZ1000MkⅡのエンジンが始動しない。
最初セルモータは廻っていたが、数秒で完全に廻らなくなってしまった。
イチゴ狩り直前まで元気に走っていたのにも関わらず・・・。
 
ケーブルを使用し他車からバッテリジャンプすると普通に始動する。が、2500回転以下に落としてしまうとストールしてしまう。一度ストールするとライトはおろか、ニュートラルランプすら点灯しなくなってしまった。完全にバッテリがゼロとなってしまった様子。
 
しかし都度ジャンプすると普通に始動するし、ジャンプした際にライトも点灯する事から充電系統は問題無さそう。バッテリーが最近よく聞く「将来」だか「過去」とか言うリチウムバッテリだそうだ。
軽量で評判は良い様だが、まだ出始めの商品だけに安価ならまだしも、気になっていた商品だったが、特別無理して買う必要が無いと感じた。
 
後はレギュレータのパンクでそのバッテリが終わったか・・・。
 
エンジンを止めない様に、先に帰路に付いたKY氏は自宅手前1kmでエンストし、最後に押したそうだが無事帰宅したとの事だった。
 
その影響で行程が押してしまった我々は興津町から国道52号で本栖湖方面へ向かい、中央道で帰宅する事に。
 
これがやや失敗だったと思った私はとても薄着。
さらに雨具を着るも、一時は気温が8℃程度まで下がりグリップヒータは最強の位置へ。
 
 
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蒼黒い空に水墨画の様に映る山々に囲まれ、自分のライトの存在が徐々にハッキリしてくる。
徐々に少なくなるのは対向車も同様。
手が悴む気温の中、走る事だけに集中し過ぎて全身に力が入る。淡々とやり過ごす作業となっているこの状況はBMWユーザーになってから少なくなったはず。
しかし変化が少なく単調な国道、おまけに視界まで暗闇に奪われると、国産でも変わらないかも・・・等と詰らない事を考えながら走っていた。
 
とにかく寒い・・・。寒い・・・。
 
しかし国道52号から国道300号へ移り、本栖みち辺りからは暗闇の峠道となってしまったが、寒い暗いにも関わらずとても愉しく感じたのは間違い無く仕上がった脚のせいだと思った。
 
愉しいと時間は早く感じるもので、国道52号走行時ではあれほどやり過ごしだったのに、比較的短時間で河口湖ICへ到着した。
 
河口湖線から中央道本線へ向かう途中、ドンドン気温が高くなるのを感じる。
談合坂SAへ到着する頃には、そこそこマシになっていたのは言うまでもない。
 
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最後に150km程走行したゲルホーン3+の手応えを聞いてみた。
私に気を使わずに感じたままを教えて欲しいと伝えると・・・。
 
ハルちゃん(R1200GS)
「投入した事に依り、パワーが上がっているのを確かめようとアクセルを開ける傾向にあった。パワーが上がった様な気がするもアクセルを多めに開けている感が否めない。トータルでプラシーボ効果の域を脱していない。」との事。
 
NM君(GPZ900R)
「何となく変わった気がする。しかし劇的に変化した訳ではない。不具合は特に無いが特に良い所も見当たらない。購入してまで入れるかと言えば正直疑問・・・」との事。
 
KY氏(KZ1000MkⅡ)
途中離脱の為、特にインプレは聞けてない。20km程度走行時に一度聞くも「特に何も変化が無い」との事。
 
私自身は変化を感じなかったが、3人の内2人が「なんとなく」だが何らかの変化を感じた様です。
やはり5台なり10台なりオートバイを並べて、どの車両に入れたか不明な状況を作り出してのテストが望ましく思う。
 
注入している状況を頭が認識してしまうと、やはりそちら方向へ引っ張られる可能性が高いと感じた。
 
そんなこんなで今年初めてのイベントは無事無事故無違反で終了しました。
今回もお付き合い頂いた皆さんありがとうございました。
次回もまた楽しみましょう。
 
お疲れ様でした。
 
 
 
 

欧州ベストショット ローマ

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BMW R1100S 脚廻りモディファイ-長文注意-

購入後に数度のツーリングを経て、脚廻りへの不満が露呈したR1100S。
どうにか金策し、脚廻りの点検及びモディファイへとようやく踏み切る事が出来た。
 
単なるオーバーホールであれば他社でも可だが、今回はモノがモノだけにMHプロダクツに任せた方が安心である事、そしてこのお店が脚廻りトラブルの行き付く先である事から大枚(私に取って)叩いてしまった。
 
お店での初見は・・・。
フロントには辛うじて存在する「1G」がリアには存在しない。(※1G・・・オートバイ車体を引き起こした際のサスペンション沈み込み量)
フロントの1Gも無論本来の設定値より少ない。
 
乗車状態での”1G´”もリアは全く無かった。
これはモディファイ以前の問題でリアのスプリングにプリロードを掛け過ぎていた事になる。
これを抜いて多少にマシになるだろうが、このセッティングをする前のオーナー自重が150kg程度あったか、或いは例の中京地区の店に問題があるだろう。
 
冗談はさておき、現状タイヤ使い方を見ても、恐らく前オーナーは激しく乗れるタイプの人間では無いのは明らかで、問題だったのは後者の様だ。(プリロードを設定する工具も付属してなかった)
 
施行メニューはモディファイメニュー。せっかくなので内容を少々。
 
先ずはオーバーホールありき。
ショックオイル交換。これにはモトハウスのスペシャルブレンドのオイルが使用されており、キャビテーションが(泡立ち)が極めて少ないモノが封入される。合わせてシール類の交換。
 
同じR1100SでもBCR(ボクサーカップレプリカ)はショックアブソーバ及びリアのトルクロッドで車高をかなり上げてあるが、その車体の動きが気にいっていた為、車高をシート上で20mmアップ。
この作業はショック長で10mm延長で対応。もう少し上げても良いかなと思ったが、フロントAアーム(フロントタイヤからの入力を請け負うアーム)の動きを変えてしまう域になってしまうので、ここが限界。
 
そして要のモディファイの内容というと・・・。
1.シリンダーホーニング
2.ロッド平滑度アップ研磨
3.シリンダとピストンのクリアランス調整
ここで分かるのは全て摺動部のスムーズな動きの為の作業だけという事。これで見違える様にショックアブソーバが動く様になる。
詳しくは後述するが「正確に完璧な減衰が得られる」という事。
 
 
 
 
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車高が上がりにBCRに近づいた印象。あとトルクロッドを換え更に車高を上げると良いかも知れないがもう少し様子を見ます。
確かに脚付は悪くはなったが、さほど問題になるレベルではない。
 
乗っての印象を少しお伝えしてみます。
 
車高を上げたせいか車体の動きが非常に軽くなり、車重が減った感じというと少し大袈裟だろうか。
ゴツゴツした感じは僅かに残るものの、しっとりと路面に吸付く印象はR1150RSと共通するもの。
特に特筆すべきは高速道路での車体の落ち着き具合。モテギの130Rを250km/hで旋回しても転ぶ気がしない感じ。(この車両そんなスピード出ませんイメージです)
そう、これがモディファイの効果。恐くないという事がこれ程オートバイの印象を変えるものか・・・
 
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やや感じたゴツゴツ感は減衰を2クリック緩めたら収まりました。ほぼ完璧な仕上がりに納得です。
 
全てのノーマル製品、全てのリプレイス製品共に同じ工業製品です。
全て製品には製品寸法公差(平面度や面粗度も)が存在し、ノーマル品よりリプレイス品の方が手が掛かり高額故にその差が小さいのは当然ですが、やはりそれでも存在します。
 
シリンダ内部、ロッド、ピストンに至るまで見た目には分からない程度で平滑では無い。
平滑で無いピストンやロッドが平滑で無いシリンダーを往復して動いていたらどうなるか分かりますか?
 
動きのキツイ部分緩い部分丁度良い部分の3か所も存在してしまいます。バネの動きは何時でも同じという事を考えると・・・。
つまりショックアブソーバのバネの動きを制御するのが仕事ですが、減衰が早い所遅い所丁度良い所が存在してしまう事となります。
 
慣らしやそれなりの距離を走行する事で、デコボコした部分の「デコ」の部分は何れ慣れ合うが、凹んだ部分はそのままなのは作動原理が証明している。
これでは路面追従が完全に出来るわけがありません。これが不安定な減衰、不安定な脚廻りといいます。
これはワークス等が使用するスペシャル品でもトップライダー以外には同じ現象が見られるそうです。
 
 
更にショックアブソーバはオーバーホールでオイルを封入した瞬間から劣化が始まっているとの事。
オイルの劣化とは各部の摩耗に依るスラッジの混入は勿論のこと、オイルがキャビテーション(泡立ち)を起こしても密閉されてるという構造上、その泡の逃げる場所がありません。
オイルの中に閉じ込められた空気は溶け込む事が出来ないままオイル内に存在し続けます。
 
 
エンジンオイルの様に撹拌されないショックアブソーバオイルに混ざってしまった泡は、オイル内に散らばる事が出来ずに一部に留まります(とどまります)。
それがオイルにも固い部分柔かい部分を作り出してしまいます。
依ってこの現象もまた不安定な脚廻りを作り上げてしまう要因になるのは容易に理解出来ます。
 
人間はとても良く出来ています。その不安定なショックアブソーバの動きをライダーが知らず知らずの内にカバーしており、それが疲れをも生み出すのです。
 
セッティング云々、キャスターがどうのこうの、というのはその後の問題で、良く出来たショックアブソーバはセッティングなどしなくても快適に走る事は全く可能。
セッティングも大事だがサーキットでも無い限り、天候や終始変化する路面状況を考えたら都度セッティングが必要になってしまう。
実際サーキットでも、その日の気分や調子でも脚廻りの印象等変わってしまう事もある。
気温でもオイルの固さが変化する事を考慮すると、路面状況や天候は元より季節や山の上、市街地でもセッティングを変えなければならなくなる。
 
 
一般的なアジャストと体重から乗車1Gを出せば、売却するまでそのままでほぼ問題無い。セッティング云々の前に・・・。
 
 
「先ずはショックアブソーバに減衰という仕事を純粋にさせる」
シムやオリフィス(オイル通路)で発生する抵抗(減衰)だけで良いわけで、問題なのは余計な減衰(フリクションというべきか)を発生させている平滑で無い摺動部位だ。
 
 
 
では新品なら良いのか?
いえいえ新品サスペンションと言えども、フロントフォークのシム類が左右違うのなんかは日常茶飯事で、オイルの量も左右違います。
そして部品単位でバリの脱落も多々あり、そのバリが通路に噛み込んだりで、正確な減衰が得られていない状態のモノも・・・。
 
依ってモトハウスの常連さんは新車のオートバイをイキナリ持ち込む人が多いそう。
3年落ちの新車や量販店にある長期在庫のリプレイス品もオイルは劣化しているので出来ればオーバーホールしてから使用して欲しいとの事。
 
サスペンションの劣化は徐々に起こる為、気が付き難く、オーバーホール作業をやって初めて効果を実感出来ます。
しかしオイル漏れでも起こらない限り、そのまま乗っている方が多いのではないでしょうか。或いは漏れていても乗り続ける人だっているでしょう。
 
自分には変化が分からない?という事もあるでしょう。という人こそモディファイ作業はおススメかもしれません。オーバーホール作業も含まれている事を考えれば、けして高くは無いと思います。
 
色々と手を掛ける前に、元の状態プラスアルファにすべきと私は考えます。実際中身を見てしまうと”やらなきゃマズイ”くらいまで思ってしまいます。
今回フロントリア(車体からの脱着込)の作業で大10枚という金額でしたが、けして後悔するモノでなく、勿体無いけどどうしても施行しないと納得しない自分が存在してしまうのはモトハウスの仕事のせいだと確信しています。
 
-----長文失礼しました-----