欧州車かく語りき。 -16ページ目

トイレからの眺望もよろし。

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フィレンツェで宿泊したホテルのトイレからの眺め。

さすがイタリア。トイレからの眺めすら洒落て見えるのは如何なものか。

お盆と忘年会の狭間の新潟ツーリング

お盆のツーリングから早くも2ヶ月…。

早いもので、オートバイに乗ると手足のシビレる季節がやってきました。
酷暑と極寒時にメインのツーリングを開催する我々ではありますが、せっかくなので巷でいう”メインな季節”を走るべく都合の合う人間集めて新潟へ。

富山、山形という案も無くはなかったが、何せ計画性がないゆえ、宿泊施設を確保するのが大変だったりします。2週間程前に2時間程ネットサーフィンの末、ようやく確保した日本海沿いの宿は、旅行会社等では比較的名の通った施設なのを知ったのは予約した後だった。偶然の産物だが、一気に旅への期待は高まったのだった。

当日の10日土曜日早朝。集合場所は埼玉県は秩父の奥の小鹿野のコンビニ。
高速道路のSAとは違い、現地までの時間が読みづらい状況で、1時間半程度見込んだが結局30分弱の遅刻の8時半着。集合場所迄2時間も掛かってしまうとは。


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小鹿野のコンビニを出発し、そのまま国道299号を佐久方面へ行くと思いきや、たまには違うルーティングという事で下仁田方面を県道で繋ぐ。しかし車が少なくて快適極まりない。

2ヶ月前は汗ダクだった状況も、山奥では指先がシビレる事態となる。
小さな排気量と車体の細さで、寒いというのは私だけなのかもしれないが。ハンドガード位は着けないといけません。

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その後、国道254号を経て、妙義、松井田、軽井沢の”がぎもとや”へ。
老舗の蕎麦屋で信州方面で一番のお気に入り。
ここは常に行列が出来る繁盛店故、妙義から碓氷峠をソコソコのペースで一気に走るが、ここで既に昼食時になってしまった。小鹿野から2時間半は掛かり過ぎか。


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食後は軽井沢の隣町である佐久で給油。今回珍しくヤマハ車両が多く、どれも燃料タンクが小さいので給油を頻繁に強いられる。自分の車両はともかくT-MAXやMT-09はもう少し考えて欲しいと思うのは私だけではないはず。

昼食でお腹を満たすと 午後1時を回ってしまった。
魅惑の旅館をゆるりと楽しむべく、早めのチェックインを目指し、ここ佐久から一気に豊田飯山ICまで上信越道を利用する。
こういった状況に陥るとすぐに折れて高速利用するあたり、「走りたくない」人間が多い事を意味している。オートバイで行く意味があるのかどうか微妙な連中。そしてその纏め役が私だったりする…。

上信越道の豊田飯山ICを降りて、国道292号、国道18号、国道8号と繋いで、日本海側へアクセス。国道8号はそれなりに渋滞していたが、二車線という事もあり、淡々と距離を稼ぎ、宿近くのコンビニで最終休憩。

そして今宵のお宿、鵜の浜温泉「高台の宿 三景」へ到着したのは午後4時。まずまずの時間だ。
冷えた体を蘇生させるべく、早速お風呂へ。夕陽が有名な宿との事で、その名の通り高台に位置しており、絶景ポイントに貸切露天風呂も用意される。

しかし完全予約制との事で、それを知ったのは当日の事。先に教えてくれねば予約しようもないだろう。それで他人と同じ料金とは如何なものか。


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今回新潟を選択した理由はコレ。新米です。
日本人なだけに白米が大好きな私にとってオカズは二の次。どれだけ極上の食材を並べられても”米”が旨くなければ、折角のそれらの食材も台無しというものだ。
海外に行って一番困るのは風呂もそうだが、やはり旨い米だろう。

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新米を引き立てる地産の魚たち。舟盛りで登場したこれらの食材は板長自ら、朝一で選定したものとの事。
にしても刺身と旨い米は相性抜群。日本人に生まれて良かったと思う瞬間。
八海山と越乃寒梅、旨いモノを頂くとお酒も旨いに決まってます。ということで季節の移り変わりと同じく、酔いの回りも早いわけで、宴会後はいつもと同じ状況。
つまりご就寝となってしまうわけで、寝てしまうと宿を楽しむもなにもなく、意識不明のまま朝を迎えてしまう。

全てを欲望のままに過ごすのも、コレまた幸せなのでしょうが。

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翌日は生憎の雨模様。雨男様がいらっしゃるので無論折込済みではありますが、切ないことには変わりありません。

さて、本日の帰路はここ新潟県は上越市から県道利用で十日町方面へ。
途中国道353号を南下し、松之山温泉をかすめ、塩沢石打へ。


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夜半から降り出した雨は出発後すぐに上がって、路面もドライへ。空の色はよくないが、それでも降っているよりはるかにマシ。

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今回十日町へ向かう通った県道はクルマ通りが殆どないらしく、道幅がご覧の通り。
間違いなく軽自動車しか通れません。泥や落ち葉は落ちてるし、苔むしており、いつ転倒者が出てもおかしくない状況。昨日水冷GSを納車したばかりのメンバーもいるので慎重に歩を進める。でも雰囲気はとても良い道でもあった。

こんな道は走った気になっていても、意外に距離は進んでおらず、時間だけ過ぎていくもの。

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そんなこんなで気付けば昼時に。
新米の朝食をたらふく頂いた為、空腹感がない状態で午後へ突入。
ここ津南の町近くのコンビニで本日初の休憩をしてみる。ここで暫くの休息後、昼食場所を探しながら塩沢石打へ。

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到着したのは”こめ太郎”。
そう、折角の新潟ですからまた米です。

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もち豚のとんかつ定食¥1160-也。ツヤツヤのご飯が食欲をそそるではないか。
そこそこ繁盛している店にも関わらず良心的な価格に驚愕。前日の”かぎもとや”の天ざるが¥1400-也だったことを考えるとなんと安価なことか。

ということはマズイか??いやいや全くそんな事はなく、もち豚は意外にも絶品で、ソースは一切使用せず「笹川流れの塩」で全部頂いてしまった。無論米も旨かったのは云うまでもない。個人的にはコストパフォーマンスは昨夜の食事よりこちらの方に軍配が上がる。

「こめ太郎」は二度目有りの店だった。

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連休のなか日という事もあり、特に急ぐ旅でもなかったが何故か塩沢石打ICから関越道で帰路へ。やはり”走りが好き”という集団ではないらしい。

なか日ゆえ、渋滞もそれほど激しいという事もなく、ここ高坂SAへ到着したのは午後6時前。殆どが次の日が休みということで、特に夕飯を食べるわけでもなくダラダラと喋り続け、気が付くと午後8時を回ってしまっていた。走るのより喋るのが好きな模様…。

夏が終わるのはなんとなく寂しい気がしなくもないが、冬は冬の魅力はある。
空気の密度が増えることでエンジンはパワフルになるし、湿気のない空気は景色をシャープに見せてくれる。

燃料添加剤に金を払わずとも、無料で確実にパワーが上がったエンジンに火を入れ、そこそこのデジイチを抱えて美しくなる景色を写真に収める旅に出るのもありだろう。
パワーの代償とも言える濃い燃料を噴射することで発生する燃費の悪化は、さほど乗らなくなってしまう季節だけに問題にはならない。

今回使用した250ccもそうだが、もっと気楽に乗れるオートバイで、もっと気軽に出掛けられたら再びオートバイライフは充実しそうな気がしてきた初秋のツーリングでした。


自由奔走の喜(PCXとマジェスティS比較試乗の旅)

何事をするにも時間制限の無いというのは何と幸せなことか。

とは言うものの、寿命があるがゆえに、実際は制限の中生きているのは変えようもない事実。そんな期間限定の自由時間をシルバーウィークに楽しんでみた。自由奔放で貧乏性の私の走行は”自由奔走”と呼びます。

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ここ10年をBMWを駆り、各地を走り回った経験から、この小さなオートバイで何処まで行けるのか試してみたくなった。相変わらず発想が稚拙だ。
そしてこのスクーターが燃費追求型であり、ワンタンクで何処まで走るのかも興味津々だった。



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近所のガソリンスタンドにて満タン給油完了。無論セルフ式であり口元ギリギリまで注入したのは言うまでもない。改めてツーリングスタート。



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ナビ代わりの携帯マウントも購入し準備万端。今回は元々単独行動を予定していたが、運良く同じカテゴリであるマジェスティSを所有する友人が急遽同行することになった。色々な比較材料となり旅がさらに面白くなりそうだ。




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とりあえず西行き。東海道といえばの”さった峠”で小休止。
国道246号から国道1号を淡々と西進。途中御殿場で「スマル亭」で朝食をかっ込んで以外が走り放し。それにしても高速道路の様な他の車のペースでどんどん距離を稼ぐことが出来るのは良いが、免許が何枚あっても足りない様な状況…正直怖いくらいだった。



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蒼い空が気持ち良いではありませんか。
今回久しぶりに国道を長く走って思ったのは、高速道路は必要ないということ。無料のバイパスが各所に存在し、ペースは先述した通り。とするならば無理にお金を払って渋滞する道路を走るのもどうかと。

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国道及び国道にあるバイパスを走行するに、このクラスの車両はとても快適。
50ccでは無理とは言わないが、状況は過酷になるかもしれない。

さて、東京を出発してこの時点でおよそ240km、私の車両のガソリンメーターは半分やや上。対してマジェスティSは赤いラインに突入し、メーター上では残2割弱。そろそろ緊張を強いられる状況。持ち主曰く、満タンで200km走らないとのこと。
しかし今回はツーリングだからか200kmを超えてなお走り続けている。

予備ガソリンを携行しているわけではないが、”もう少し””もう少し”と諭しながら、距離を引っ張る。私の車両は8L、彼の車両は7.4L。
同じ様な排気量で同じ様なタンク容量、とするならば、走行距離はそれ程変わらないはず。オマケに体重は私の方が圧倒的に上。



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しかし300km目前で我慢ならず・・・。
給油した量は6Lに至らず。やはりまだまだイケた。因みにこの時点での満タン法による燃費は38L/km、マズマズの数値だろう。


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結局ショートカット。給油してしまったのはここへ至る道すがらにガソリンスタンドが少ないから。走るのが目的なので、もしガス欠した場合は何らかの処置で時間が押してしまうのは問題。
この時点で約300km。私のガソリンメーターは半分程度。
マジェスティSのガソリンメーターの信憑性は非常に低いのが露呈した。本人も悔しそうだった。

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船に揺られて”お伊勢参り”。車に轢かれて善光寺…いや牛に引かれて的な・・・ここでちょっと遅れて昼食。
さてさて見ての通り、陽も西に傾き始めた所で昼食を摂りながら本日の宿確保開始。
さすがシルバーウィーク2日目、そう簡単に確保出来ることもなく30件程度電話をして漸く決定。

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伊勢志摩スカイラインにて。
スクーターだからかこの時点でも疲れは特に無し。ガソリンもまだ入れてない。
伊勢神宮側の料金所からソコソコのペースで登ってしまったので、メーター内の平均燃費がグングン落ちていく。因みに出発から終始60km/L前後を表示している。これが本当なら喜ばしいことだ。


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三重県の一番奥地の”御座”まで来ると太陽は完全に裏側へと回っていった。この位置からは宿までもう数百メートル。
それほど疲れはないものの、一杯飲んで美味しい魚介類に舌鼓を打ってからは気を失うのにそれほどの時間は必要ではなかった。

さて明けた翌日も天気は上々。気温もそれなりに上がっている中、女将に挨拶もそこそこに出発。明後日には帰らなくてはならないため、自宅方向へ戻る感じで出発。

戻り方向ではあるものの、本日は何処かで宿泊するので、志摩のコンビニで宿手配。
自由奔放な旅のわりには準備する小心振りも相変わらず。



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三重から愛知。今回は国道を使用。愛知県といえばやはり”櫃まぶし”。鰻はそれなりだったがご飯が少々パサパサ感があった為、店名は公表するまでもない感じ。サックリの鰻が1匹半のっており食感とタレの味付けは良かった。

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それほど走ってないにも関わらず、本日のお宿のある浜名湖に到着したのは午後4時。
意外と時間が掛かっているのには排気量の影響はないと思われる・・・。

ところでPCXの燃費はといえば、ワンタンクでの総走行距離は460km。そこで入ったガソリンは8L。
タンク容量がカタログ値で8Lであるにも関わらず8L入ってなお、まだエンジンは動いていた。今朝、宿を出発して暫くしてからメーター内のインジケータが点滅を始め、そのまま騙し騙し走り続けて松坂市内まで走行し、いよいよという事で給油。

満タン法で57km/Lまで上昇。同時給油したマジェスティSも少し伸びて41km/L。
ツーリング使用とはいえ、峠や山道ではそれなりにアクセルを開け、国道では法定速度プラスアルファでの走行という状況を考えると上々の燃費と言えよう。

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最終日はせっかくなので鰻パイ工場見学してみた。無料な上、10分少々の見学時間に鰻パイのお土産付。これは行った方が良いでしょう。ま、無料に釣られた同胞が沢山のお土産を手に出てくる姿を見ていると、春華堂の思う壺であることは間違い無さそうだ。

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マジェスティSで爆走中。宿を出発し、春華堂の工場を見学し、再び国道1号を東行き。信号の無いバイパスを繋いで淡々と走る。座ってるだけでも腹は減ります。



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本日の昼食は富士宮やきそば。鯖節のきいた焼きそばは相変わらず可もなく不可もなく。お好み焼きはチーズのせが一番人気だとか?殆ど店主の言いなりに注文し、お腹も膨らんだ所で河口湖方面へ。

同じ道を戻っても詰まらないので、富士宮から河口湖、山中湖、道志道での帰宅を目論むも、途中面倒になり河口湖から中央道で都内へアクセス。シルバーウィークの激しい渋滞は大月から始まっていたが、やはり小さなオートバイは快適そのもの。全くでは無いが気を使わない状況が疲労への影響を変えるのは間違いない。小さく軽量な車体が弱いのは横風くらいかも。

大きいオートバイでそれなりに走ってきた自分は少し疲れているのかもしれない。
だからこそ、この小さな旅が心地良く感じたのだろう。跨る必要がなく、アクセル一つで速度が自由自在。エンジンブレーキが効かないので峠道の下りは慣れるまで恐怖だったがそれも時間の問題。
単純に走る事、風を切る事を短かに感じたのは久く、スクーターという乗り物を毛嫌いしていた事を後悔。
オートバイ乗りからするとスクーターはタブーな領域だったのは私も同じ。今でも他人にスクーターの良さを語っても半数以上は聞く耳すら持ちません。これは非常に勿体ないことです。
以前の私がそうだった様に食わず嫌いは自分を狭くしていることに他なりませんから。




最後に、今回同行した同カテゴリのマジェスティSとPCXを比較する為、何度か交換して乗ってみた感想をせっかくなので書いてみます。

マジェスティSに跨り走り出して先ず感じるのは、脚の窮屈さ。脚置き場をフラットにするが為に位置が非常に高く、脚を折り畳まざるを得ない状況を強いられる。これは長距離を走るのに問題と感じた。PCXもシートストッパへお尻を目一杯当てても、脚は完全には伸ばせない状況だが、比較にならない程にマジェスティSは窮屈だ。

アイドリングストップがないマジェスティSは、それに慣れてしまった私に取っては信号待ちが忙しなく感じてしまう。
自身で鍵を捻って自家アイドリングストップをしていた彼だったが、比較的高燃費を出していたのに少なからず影響しているだろうか。
発進もPCXと同じスタートをしようとすると回転が上がる傾向があり、燃費への影響もあるが、ここも忙しなさを出してしまっているのが残念だ。
イメージとしてはウェイトローラーを軽くしている様な感じなので、PCXと発進加速競争をした場合、マジェスティSの方が速いだろう。今回は特に試さず。

太く、ハイグリップと思しきタイヤが4000km程度しか保たないという事で、3000km弱走行していたこの個体はハンドルにブレが生じていた。手放し運転1秒以上は危険な状況。

但し、前後大径ディスクブレーキを使用している関係で止まる事に関しては明らかにPCXに勝っている。
それと最高速に関しても微妙にマジェスティSの方が速かった。お互い速度リミッターらしき物が効いている様だが、PCXの方がキッチリ管理されている印象で数キロ及ばず…といった状況。

シート下のスペースもほんのりマジェスティSの方が大きく、トップケースが無い状態でもそれなりの収納が確保出来ている様だった。

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車重の違いが約10kgだからか、この2台の燃費差が約10km/L程度という事を考えれば、毎日の通勤車両に使用しているユーザーが少ないのは頷ける。
パワーはある様だが、このクラスでのその違いは決定的な差ではなく、それよりも魅力と成り得るポイントは愛車だからというのは抜きにしてもPCXにある様に感じた。

細いタイヤ等に依る消耗品の価格や、単純に燃費に依る燃料消費率、通勤快速使用する場合、LEDにしては明るいヘッドライトや交換する事で防風効果が確保出来るスクリーン等々PCXが売れてしまうのは致し方ないであろう。マジェスティSに乗っている方や購入予定者には申し訳ないが、通勤快速使用の為の装備が甘い車両を何に使えば良いのか、私には思い付かない。上記に挙げたPCXの魅力がマジェスティSには無いのだから。

外観的な理由と少しのパワー差が最重要ポイントの方以外はPCXを選択した方が賢明だろう。

走行時のエンジン音の静かさ、脚を完全とは言わずもそれなりに伸ばせ、燃費がすこぶる良く、消耗品も安価でスクリーンの延長も比較的容易に可能となれば、同価格帯での選択肢は必然となりましょうか。