「安心」と「共感」がひらく、子どものこころの扉 -7ページ目

「安心」と「共感」がひらく、子どものこころの扉

ポリヴェーガル理論をもとにした神経の仕組みから考える不登校支援の新しいアプローチ
心理的安全性を土台にした対話(NVC/共感的コミュニケーション)による子どもとのつながりのヒントをお伝えしています。

 

前回の記事に、たくさんのご感想をいただきました。

 

 

「まるで自分のことを書かれているようで、胸に突き刺さりました。先日もママ友から『親が甘やかしすぎだからずっと学校行けないんじゃない?うちは子どもが休みたいと言っても、簡単に学校休ませたりしないよ』と言われて、その場で泣きそうになるのを必死でこらえました。悪気がないのは分かっているけれど、ああいう言葉は本当に傷つきます。」

 


 

「先生に『学校では全然問題ないんですけどね』『お母さんが不安になりすぎなんじゃないですか』と言われて、“じゃあ朝の大泣きは?”“帰ってからの崩れ方は?”頭の中でたくさん言葉が浮かんだけど、言っても分かってもらえないと思って、結局何も言えませんでした。 帰り道、ずっと胸がぎゅっとして“私の感じていることって、そんなに大げさなのかな”って、分からなくなりました。先生と話した日の夜は『学校ではちゃんとやるんだったら、やっぱり自分の育て方が悪いせいなのか』と自分責めが止まらなくなります。」

 

 


「相談したくて勇気を出して話したのに『考えすぎだよ』 『そのうち行くようになるよ』  『みんな同じような時期あるよ』 ってママ友に軽く言われて、その場では『そうかな』って返したけど、帰ってから“私が神経質なだけなのかな”“この子の困りごとは本当にあるのかな”って、ぐるぐる止まらなくなりました。この子の毎日の大変さも、私の積み重ねてきたしんどさも、全部ひとまとめにされた気がしました。励ましのつもりなのは分かるけど、心は置き去りになった感じでした。 」

 

 

 

 

そういう言葉をかけられたとき、
本当にしんどいですよね。

 

 

頭では
「悪気はないんだろうな」
「励ましてくれているのかもしれない」
って分かっていても、

心はちゃんと傷ついてしまう。

 

 

勇気を出して打ち明けたのに、
軽く流されたように感じたり、
分かってもらえなかった
ように感じたりして、

帰り道や夜ひとりになったときに、
じわっと涙が出てくることもあります。

 

 

そしていつの間にか、

「私が大げさなのかな」
「この子の困りごとは本当にあるのかな」

そんなふうに、
自分の感覚まで疑い始めてしまう。。。

 

 

 

 

最近、
「マイクロアグレッション」
という言葉を耳にすることが
増えてきました。

 

 

マイクロアグレッションとは、
日常の中で何気なく投げかけられる、
さりげない言葉や態度によって、
相手を傷つけたり、
否定したりしてしまう
関わり
のことです。

 

 

 

「攻撃(アグレッション)」といっても、
怒鳴ったり責めたりするような
分かりやすいものではなくて、

 

・本人は悪気がない
・むしろ励ましているつもり
・普通の会話のつもり

 

というケースがほとんど。

 

 

だからこそ見えにくく、
でも受け取る側の心には、
確実に小さな傷が残ります。

 

 

そのマイクロアグレッション
の中のひとつに、
「マイクロインバリデーション」
という概念があります。

 

 

これは、

相手の感情や体験、
感じ取っている現実を
「否定する」
「軽く扱う」
「なかったことにする」

そんな無意識の関わりのこと。

 

 

たとえば…

 

「そんなに気にすることじゃないよ」
「考えすぎじゃない?」
→ 感情の無効化

 

 

「誰でも大変だよ」
「それくらい普通」
→ 経験の一般化・否定

 

 

 

こうした言葉は
一見やさしそうですが、
その人が感じている
苦しさや現実を、
そっと消してしまいます。

 

 

一回一回は小さくても、
これが積み重なると、
自己否定や孤立感に
つながっていきます。

 

 

特に、繊細な子を
育てている親は、
とても影響を受けやすいです。

 

 

なぜなら、
繊細な特性は

 

・外から見えにくい
・家庭で強く出やすい
・数値や診断に乗りにくい

 

という特徴があるから。

 

 

だから本当は、
一番そばにいる親の
「感覚」がいちばん正確なのに、
そこが軽く扱われやすいんです。

 

 

「気にしすぎだよ」
という言葉は
一見やさしそうですが、

あなたが見てきた事実
子どもの繊細さという特性
毎日の積み重ねで
感じている違和感

それら全部を
「あなたの受け取り方の問題」に
すり替えてしまう言葉でもあります。

 

 

 

結果として、

「私がおかしいのかな」
「この子の困りごとは本当にあるのかな」

と、親自身が揺らいでしまう。。。

 

 

そして

相談する勇気がくじかれる
次から黙るようになる
支援につながるタイミングが遅れる

 

 

これは、
親にとっても子どもにとっても、
とても大きな損失です。

 

 

はっきりお伝えしますね。

繊細な特性を持つ子は、
「気にしすぎな親」によって
見つけられるんじゃありません。

 

 

よく見て、
よく感じている親によって
守られています。

 

 

あなたの違和感は、
子どもをちゃんと見ている
たしかな証拠です。

 

 

もし余裕があれば、
自分を守るために
こんな返し方もあります。

 

 

「私の感じ方も、一つの情報として聞いてもらえると助かります」
「家ではこういう困りごとが実際にあって」
「心配だから、早めに相談しておきたくて」

 

 

相手を論破しなくていい。
でも、自分の感覚も
決して下げなくていい。

 

 

あなたが感じている
その「引っかかり」は、
ちゃんと意味があることを
信頼してあげてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

▼カウンセリングのお申し込みはこちら

https://www.reservestock.jp/pc_reserves_v2/courses/23392

 

最近、繊細なHSCの子の
特性を理解する継続講座の中で、
たくさんのお母さんたちの
お話を聴かせてもらっています。

 

 

偏食が多くて、
炊き立てのご飯しか食べない。
冷めた瞬間に「もういらない」。

 

 

白いご飯、
白いうどん、
白いパン、
白いアイスしか
口にしない。

 


昨日は食べていたものを
今日は突然拒否する。

少し形が違うだけでダメ。
ソースが混ざっただけでアウト。
味噌を変えたらアウト。
お皿が変わっただけで
食べなくなる。

 

 

「一口だけでいいから…」
とお願いしても、
においをかいだだけで
泣き出してしまう。

 

 

毎食ごとに別メニューを作り、
せっかく用意した料理が、
そのまま手つかずで
残ることもある。

 

 

着る服も、
タグが当たると着られない。
縫い目が気になる。
素材が違うと拒否。

靴下の左右の感触が
違うだけでやり直し。
少し濡れただけで全部着替え。

 

 

そんな毎日の細かい調整に、
心も体もすり減ってしまいますよね。。。

 

 

そして、些細なことで
突然スイッチが入るかんしゃく!

 

 

繊細な子は、外では
いい子で必死に頑張っています。

 


学校や園では泣かずに頑張り、
先生の前ではおとなしく過ごし、
お友だちの中でも
空気を読みながら
踏ん張っています。

 

 

その分、安心できる家に帰った瞬間、
溜め込んでいたものが
一気にあふれ出します。

 

 

 

「ちがう!」
「いやだ!」
「もっと○○して!」
と泣きわめき、
何を言っても届かず、
30分、1時間と続くことも。。。

 

 

外では耐えていた分、
家では全身でお母さんに
感情をぶつけてきます。

 

 

なんとか必死でなだめて、
もうクタクタ。

 

「今日も一日、なんとか乗り切った…」

そんなふうに、夜ベッドに
倒れ込むお母さんも少なくありません。

 

 

 

勇気を出してママ友に相談しても、
「そのうち落ち着くよ」
「うちの子もそうだったよ」
と軽く流されてしまう。

 

 

 

学校の先生に伝えても、
「学校では問題ありません」
「もう少しおうちでも
厳しく接したほうが
いいかもしれませんね」

 

 

家に帰って夫に話しても、
「考えすぎじゃない?」
「甘やかしてるからじゃない?」

 

 

実家の家族からは、
「昔はこんな子いなかった」
「あなたの育て方の問題じゃない?」

 

 

誰にも悪気はないと分かっていても、
その言葉ひとつひとつが胸に刺さって、

「誰も分かってくれない」
「私だけが、この子の大変さを背負っている」

 

 

そんな深い孤独の中で、
ひとり踏ん張っている
お母さんがいます。

 

 

子どもが不登校になり、
お母さんはどうしても
仕事をやめざるを得なくなり、
経済的な不安を抱えている方も
たくさんいます。

 

 

「私の育て方が悪かったのかな」
「私が母親だから、この子はこうなってしまったんじゃないか」

 

そんなふうに、自分を
責め続けているお母さんもいます。

 

 

私は、そんなお母さんたちの
姿を見ていると、
胸の奥から
尊敬の気持ちが湧いてきます。

 

 

誰にも分かってもらえないような
大変な子育ての中で、
それでも我が子を守ろうとして、
今日も試行錯誤しながら
最善を尽くしている。

 

 

それは本当に、
簡単なことではありません。

 

 

HSCの概念を提唱したアーロン博士は、
こんな言葉を残しています。

 

 

「他の子とは違う子」に向き合う親だけが、知ることのできる喜びがある。

 


他の子とは違う子の親になるなら、他とは違う親になる覚悟がなくてはなりません。

 

 

 

確かに、お母さんたちと
関わっていると
感じることがあります。

 

 

子どものわがままやかんしゃくに、
もう限界…
対処しきれない…
もう無理…

 

 

そんな瞬間に出てくる
自分の制御できない苦しい感情と、
毎日どう向き合うか。

 

 

その過程で初めて、
「感情の扱い方」を
深く学ぶきっかけになったり、
自分が長年抱えてきた
思い込みや信念に気づいて、
手放していったり。

 

 

そして気づけば、
お母さん自身が、
人間として大きく成長していく姿を
たくさん見せてもらっています。

 

 

それはまるで、
子どもが「お母さんの魂の成長」を
そっと後押ししてくれているようにも
見えるのです。

 

 

 

もし今、あなたが
とても苦しくて、孤独で、
「もう限界」と感じているなら。

どうか一人で抱え込まずに、
小さくてもいいので
誰かに、どこかに
SOSを出してください。

 

 

しんどいときは、
ちゃんと「しんどい」
と言っていい。
弱音を吐いていい。
泣いていい。

 

 

そして、信頼できる誰かに、
今の気持ちをそのまま
聞いてもらってください。

もちろん、私でも大歓迎です。

 

 

評価もアドバイスもなく、
ただ安心して話せる場所として、
あなたの心の内をそのまま受けとめます。

 

 

繊細なお子さんを
育てているお母さんたちは、
すでにとても深い愛と力を
持っています。

 


でも、がんばり続けるためには、
お母さん自身が満たされる時間も
絶対に必要です。

 

 

いま、しんどい方は、
個別カウンセリングで
今の状況やお気持ちを
ゆっくりお聞かせくださいね。

 

 

▼カウンセリングのお申し込みはこちら

https://www.reservestock.jp/pc_reserves_v2/courses/23392

 

少しでも心が軽くなれるお手伝いができたら嬉しいです。

 

 

 

先日、信州親子塾主催の
「繊細さと不登校」
~全国調査から教育と大人のあり方を考えるフォーラム~

に参加しました。

 

 

第一部は、精神科医・明橋大二先生の講演
「HSCの観点から見た子どもとの関わり方」

 

 

続いて、関西大学の串崎真志先生から、
全国調査をもとにしたとても示唆に富んだ

報告がありました。

 

 

その中で示されたデータのひとつが、
不登校の子どものおよそ4割が

HSC(ひといちばい敏感な子)に該当する
という事実でした。

 

 


HSCの子どもたちは

・「合う・合わない」がとてもはっきりしていること

・繊細な特性があっても、環境や関わりが合えば穏やかに過ごせること

・大切なのは「矯正すること」ではなく、
どんな環境がその子に合うのかを一緒に探していくこと

だというお話でした。

 

 

第二部では、HSC当事者の方々によるトークセッションと

パネルディスカッション。
 

 

「わかってもらえなかった経験」だけでなく、
「理解され、支えられたときに力が発揮された経験」

もありのまま語られていました。

 

 

 

 

 

 

今回、私が特に印象に残ったキーワードが

明橋先生のお話しの中に出てきた
「ニューロダイバーシティ(神経多様性)」と
「差次感受性」でした。

 

 

 

ニューロダイバーシティとは、
人の脳や感じ方、考え方には、

生まれつき多様性がある
という考え方です。

 

 

繊細な子、

刺激に強い子、

じっくり考える子、

直感的な子。
 

 

どれが「正しい」「間違い」ではなく、
ただ「違い」があるだけ

という視点です。

 

 

HSCの繊細さも、
欠点や弱さではなく、
一つの大切な個性・特性として

捉えることができます。

 

 

 

 

もう一つのキーワード、

差次感受性というのは、

環境の影響を、とても受けやすい特性 のこと。

 

 

 

HSCの子どもは、

厳しい環境では、とても傷つきやすい。

でも、安心できる環境では、
驚くほど伸びやかに力を発揮する。

 

 

つまり、
「悪い影響も受けやすいけれど、
良い影響も、誰よりも深く受け取れる」
そんな特性なのです。

 

 

 

もし今、
「この子は弱いのでは…」
「育て方が悪かったのでは…」
と悩んでいるお母さんがいたら

その繊細さは、
環境と関わりが合えば、

大きな力になるということを

どうか忘れないでくださいね!

 

 

 

 

ベル【HSC講座のご案内】 ベル

 

私が開催しているHSC講座では、
HSCの特性を、知識としてだけでなく
日常の関わりの中で、どう理解し、どう支えるか
を、やさしく丁寧にお伝えしています。

 

 

「わが子を変えたい」ではなく、
「わが子に合う関わり方を知りたい」
そんなお母さんのための講座です。

繊細さを安心に変える視点を、
一緒に育てていきませんか。

 

 

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