外部の仕様室内の仕様を決めたところで、再び3社に見積もってもらう。

結果、だいたい私の想定通りチョキ

 

A社が最も高く、B社とC社がほぼ同じくらいで微妙にB社が最安値。

とはいえ仕様は全く同じではなく、A社・B社は、外壁塗装の屋根と壁はフッ素塗料で、それ以外はシリコン塗料。A氏が言うには、フッ素塗料は硬くて耐久性がある反面、柔らかさに欠けるので、あまり細部には使わないそう。でも、希望があれば対応はするとのことで、仕様を一律にするコストメリットを優先しているかもしれない。

B社は自社OEMの塗料で、メタリック入りフッ素塗料を機能強化したものらしい。大量に使う場所にはOEMの方がコストダウンになるのだろう。

(塗装についてはリフォーム奮闘記③塗装とは塗料こそ選ぶものをご覧ください)

 

C社は最初からフッ素塗料推しであるだけに、細部も全てフッ素塗料。やってもらう側からすれば、実質的にコストパフォーマンスは一番いい気がする。C氏(社長さん)が、うちは塗装に自信があるから高いんだけど、と何度もおっしゃるところを見ると、今回は他の2社が大手リフォーム会社だからそれほど目立たないけど工務店の標準より高いのだろう。

 

リフォームで案外お金がかかるのは足場組み費用で、これが全体額の10~15%を占める。足場組みには、電線防護管、トイレ設置、足場を組むのに邪魔になる家の周りのトタン屋根を外す、といったことも含まれる。足場設置費用が一番高かったのはA社だが、現場チェックによって想定できる問題は全て網羅されていて、こういう危機管理というか事前の策というか、計画性の高さにはやっぱり信頼がおける。

 

そして、個人住宅のリフォームには、足場組み専門業者さんも含め複数の業者さんが関わっていて、リフォーム会社は言ってみればコーディネイト役なので管理費が発生する。

A社の管理費は8%、B社の管理費は10%、C社は5%。A社は案外安い。B社は塗料はOEMでコストダウンを図って工費を押さえながら管理費は最も高く、自社利益はきっちり確保する、という印象を受けた。

 

コーヒーコーヒーコーヒー

 

 

さて。

A社は全般において少しずつ高く、産廃費も、トタン屋根撤去費も、と積み重なって、予算オーバー。けれど、A社の大掛かりな事前調査やA氏から得た知識、C社のフッ素塗料推し、というこの2社の情報があったから仕様を決めることができたので、やっぱり心理的にはこの2社にお願いしたい。

だから最安値のB社はひとまず却下して、予算より1割以上高くなっているA社と、一応想定金額のC社で最終判定するか。と、この2社で最終見積を詰め始めた。A社がどれくらいまで下げられるか…。

父ときたらこの段階でB社に断りを入れようなどと言い出すので、そういう断りは最後にするべきと待ったをかける。ビジネス交渉的には常識でしょうが!

 

ちなみに、室内に関しての見積もり額には3社ともそれほど差がない。

ただ、床の張替で使う床材を、A社・B社はA社系メーカーのもの、C社はC社取引が一番多いメーカーのもので提案され、C社のものは安価なんだけど、デザイン的に少し洗練されていない印象を受ける。

そして、こうやってあれこれ質問したり見積もってもらっているうちに、C氏(社長さん)は見積もりの窓口ではあるけれど、ちょくちょく現場責任者さん達と話していたことと食い違って、そういう時にその場しのぎ的なところが見えて、実際やるとなった場合の仕切りで揉めるんじゃないかと少し不安が沸く。

 

高いけれど頼りになるA社か、センスと口約束的なところが多少不安だけど全フッ素塗料のC社か・・・

うーん。少々決め手に欠ける・・・うーんもやもや

 

コーヒーコーヒーコーヒー

 

 

すると!ここで反則技が出た。

少し放置していたB社から電話があり、2年に1度の足場無料キャンペーンをするという!

 

こうなると、見積もりはA>C>Bの順に一割ずつ安くなり、結果、やっぱり価格が決め手になって、まさかのB社決定。

B社は、A社が網羅してきた点でこちらがさりげなく指摘したところを全部フォローして見積もりなおしてきたし、会社のイメージからいって実施となれば特に問題なくやってくれそうではあるから。

業者さんに連絡して相見積もりを開始したのが4月、決定は7月末だった。

 

3ヶ月が長いかどうかはさておき、いかに業者さんから情報を引き出すことができるか、その情報に基づいて自分主導で仕様を決められるか。この見積もり期間に大事なことはこの2点だと思う。

仕様さえ確信を持って決められたら、あとは実施に信頼がおけるならば最も安い業者を選ぶことができるのではないだろうか。

 

まあ、そんな偉そうなこと言ってもね…、キャンペーンというラッキーがなかったら相当悩んだとは思うけれどねー

 

 

♡そうこうしている間に庭のバラが満開に

 

 

リフォーム奮闘記を書くに至った経緯はこちらです